かやのみ日記帳

読書の感想や思想を毎日書いています!

ライフのプレミアム牛乳は確かにおいしかったという感想。そして明治おいしい牛乳と比較。

 

気になる298円の味を求めて

kabumatome.doorblog.jp

上記記事でなんと牛乳について話題になっていたので、がんばって買いに行った。産まれてこの方大好きな牛乳は「明治おいしい牛乳」派な自分にとって見過ごせない。もしかすると自分の中の牛乳ランキングが変わるのではという期待があった。

 

このプレミアム牛乳、売り文句はノンホモジナイズ、低温殺菌で瓶入り298円という価格らしい。正直この売り文句にも全然ピンと来なかった…。ただ曖昧にみんなおいしい、すごいと褒めちぎっていて比較にならないので自分の感覚で比較したいなと思う。

まずノンホモジナイズって何?という説明が瓶の裏にあるので読んでみる。

脂肪球を砕く均質化を行わないノンホモジナイズ。できるだけ手を加えずに作ったしぼりたてに近い牛乳です。静置するとできるクリーム層がその証です。軽く振ってお召し上がりいただくか、珈琲・紅茶に入れてもお楽しみ頂けます。 

 えっ、普段飲んでる牛乳って均質化ってことをやってるのか?という発見。調べてみると一長一短な感じ。決して悪いことをしているわけではない。

アイスクリームや豆腐など、舌触りが味を左右する食品は多いです。
また、化粧品は肌の上でよく伸びてなじみやすい方が使いやすいでしょう。
このような高品質な製品を作るには、ホモジナイズが欠かせないのです。
分子の大きさが物質内で異なっていると、滑らかさや伸びは生まれません。
アイスクリームを手作りするときはよくかきまぜますが、これもホモジナイズしているのです。

ノンホモジナイズとは何? デメリットはあるの? | 三丸機械工業 公式ブログ

 

次に静置するとできるクリーム層という表現に戸惑う。店先で見ても層があるのかわからなかった。このクリーム層はあれか、湯葉みたいなのができるんだろうかとワクワクしたけどアッと言う間に飲み干してしまったのでわからずじまい。一日二日の放置じゃできないんだろうか。まあ湯葉っぽいのを楽しむ飲み物でもないし、日にちがあんまり持たない。詳しく見てないけど5日は持たないんじゃないだろうか。

低温殺菌も調べてみると解説があったのだけれど、いまいちピンとはこない。とりあえずノンホモジナイズだからこそできる殺菌という感じか。不均一な脂肪球というのがポイントらしい。砕いていない脂肪球だからお腹も壊しにくいんだとか。確かに飲んでみたけど胃腸のぐるぐる…という不穏な動きはなく自然に過ごせたのは驚き。朝に飲んでもトイレに駆け込むことにはならなそう。牛乳苦手な人には光明かもしれない。

 

注目の感想と比較

「ん~…なんだろう…違いがわからな…あーのど越しが爽やか?かも

 こんな感じでした。後に残るしつこさみたいなものがありません。普通の牛乳は若干の粘度というか、牛乳!って感じのどこか舌触りがあるように感じますが、それが存在しません。すいー…と飲めてしまいます。なるほど飲みやすいと評判なのはここからか。

味については、さっぱりとした味わいで濃くも薄くもない感じ。普通の牛乳に慣れてる身からすると少ししつこさがない分、不思議な感じです。軽い感じとでも言いましょうか。確かに牛乳っぽさがなく、スープ的な感じに思えるかもしれません。

 

で、いつも飲んでいるのが明治おいしい牛乳なわけですが、比較してみると少ししつこく感じます。ちょっと粘度と濃さが高いような印象。牛乳を飲んだ後に水をひと流ししてようやくサッパリする感じ。が、それを除けば実はおいしさ度合いはそれほど変わらない印象です。

ただ、朝飲むときに腸に良さそうなのは間違いなく、ノンホモジナイズな感じですね。冷たくてもさっぱりとした味で胃腸にも少し優しそう。健康面で気にする人や胃腸への負担を減らしたい人にはいいかもしれません。味についてこだわる人ならば、うーん明治おいしい牛乳+5点~10点くらいの評価ぐらいの期待がよさそうです。+20点はとれないかな~ぐらいの期待値でいいと思います。

 

ちょっとまとめてみるとプレミアム牛乳は以下です。

  • 胃腸にやさしく、さっぱりとした味わい
  • ビン型なので回収か店舗への返却が負担(注ぎ口も丸くてわりと…)
  • 賞味期限が短い
  • 価格が高い
  • 販売店が限られる

 それに対して明治おいしい牛乳をまとめるとこんな感じ。

  • 胃腸にやさしいかは微妙、比較すると濃厚な味わいだけど、少ししつこい
  • 牛乳パックで賞味期限も長め
  • 比較して安め
  • コンビニでも売ってることがある

ということで、一長一短があります。個人的に今回比較してみて思ったのは明治おいしい牛乳はコスパいいなーということです。流通量と高い品質の両立は伊達じゃありません。プレミアム牛乳の低コスト版として捉えてみると圧倒的なパフォーマンスに驚きます。

 

めずらしいし、おいしいことは間違いないのでぜひプレミアム牛乳をお試ししてみては。普段飲んでいる牛乳と飲み比べしてみると面白い発見になるかもしれません。

 

 

 

Chatpadの思い出。ホントに苦手でうっかりつらかった…。外向的な人に向いてるツールかも。

 

 

chatpad.jp

最近新しいSNSということでマストドンが流行ってますが、時代を逆行してChatpadについて語りたいと思います。

Chatpadはワンクリックした瞬間に突如として話し相手と一対一のマッチングが始まります。つまりぶっつけ本番で知らない人間との会話がスタートするというすごいシステムです。誰とでも気軽に話すことができるシステムですが、会話を続けるということが非常に難しい…。

 

Chatpadは会話の糸口と情報開示が難しい

まず互いの面識を知らないところからスタートするため、お互いに情報を引き出し合います。何回かチャットを行うと簡易プロフィールなどで情報開示の先手を打てるのですが、この際に相手が即座に興味ないと判定されるとログアウトされてしまいます。ここらへんボードゲームチックです。人狼とか会話によるちょっとした駆け引きを楽しみたい方にはいいかもしれません。

ともかく相手の性格の線引きが非常に難しく、やけに粘着気質なタイプなのか自分を語りたいタイプか等を把握しつつ会話していきます。ただ、粘着系と自分語り系は自分のターンを握ったまま返してくれないことが多いのでストレスになりがちです。自分もいつでも容赦なくぶった切ろうという気持ちも大切かもしれません。

そこまでくるといったい何がしたいのか目的がわからなくなってきます。いったいChatpadで自分は何がしたかったんだ…?という事態に。初対面の匿名の人物が自分の愚痴を精一杯受け止めてくれるかというと、ほとんどの場合はそうではありません。Chatpadに対して何を求めるかが大切な気がします。

ぶっちゃけわりと殺伐としてる印象があります。

内向的な人間には向いてないかもしれない

一度だけ長く会話できたことがあったのですが、その人は技術的なことが得意な人?らしく業界用語を交えつつ一方的に説明してくれました。そこそこ面白い話だったのですが、こちらにはあまり興味がない様子。たくさん話して満足して会話終了…。

…うーん。なんていうか、まじめすぎました。一期一会の匿名での出会いのはずなのに、初対面だからと緊張して人の話ばかり聞いて気を使いすぎた結果です。おかげで相手は大変満足だったようですが、こちらは自分がなぜやっているのかと後悔してました。ホント、不器用だ…。

まあChatpadの特性を知るための実験だったと割り切ったわけで、自分には真っ向合わないサービスだとわかりました。コミュニケーションのコストが意外と高い気がするのです。

まず、自分は内向的な性格で一日に会話できる量はわりと少なめです。だいたい日常生活分で満足するぐらいで会話に飢えたことはほとんどありません。ということはそもそも余剰となるエネルギー源が少ないのです。それを匿名での一期一会の付き合いに使うのはちょっともったいなかった。

だからこそ緩く、そして時間制限のないブログやTwitterのような保存がきく繋がり(言い方が非常に奇妙)が向いているんだなあと思いました。チャットというツールは待ち時間も会話に含まれてしまうという特性があるような気がします。だから焦りもプラスされてしまう。じっくりと練った考えをまとめて相手に提示するということは不可能に近いのです。話ながら盛り上がる、展開する、考えをまとめるタイプが向いているんでしょう。

 

おわりに

初めて存在を知ったときは面白いサービスだなと思ってうっかりボタンを押したら会話が始まってしまい衝撃を受けました。そして見知らぬ人に真面目でつまんないと言われてログアウトされてなおさらショックでした。自信無くしましたね…。

まあそこまで深く考えずに楽しく会話すればいいんでしょうが、どうにもそういう気分になれない自分は向いていないんでしょう。匿名で一対一で話すというシステムは内向的な人間に向いていると思いきや、実はスーパー社交性が求められるような気がします。お話してて疲れないタイプじゃないと続きません。

 

 

ハーバードの心理学講義のTED動画がすごくよかった!内向的人間の時代にリンクしてる!

 

わりとおしゃれな表紙の自己啓発本チックなやつ

最近「ハーバード流○○」とか「スタンフォードの○○」などがくっついてる本が書店によく並んでいるのを見かける。こういう系はかなりの確率でTEDに動画がある。その中でもちょっと表紙がおしゃれだなあと思っていたのが自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義。正直ピンとこないのと、ただの自己啓発本だろうなあと思って後回しにしてた。ともあれTED動画を検索してみることにした。

自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義

自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義

 

 

実は内向的と外向的性格のめっちゃ面白い話だった!

www.ted.com

TEDの動画説明文は毎回簡潔にその内容をまとめていて素晴らしいプロの所業だと思う。今回のブライアンリトルの発表の説明を以下に引用する。気になる部分は赤字にした。

自分を自分たらしめるものとは何か。心理学者はなにかと、人の特性や、その人を特徴づける性質を定義したものを持ち出します。しかしブライアン・リトルが注目するのは、文化として求められる場合や、自らそうせざるを得ない場合も含め、人がこういった特性を超えて振る舞うケースです。このトークでは、リトル博士が内向型人間と外向型人間の違いに切り込み、人の性格は自分で思っているよりも変幻自在なものであると言えるのはなぜかを解説します。

ということでまさかの内向的人間と外向的人間についての説明動画だった。自分は以前にも何個か内向的人間についての記事を書いていて特別関心を持っている。自分自身がとんでもないほど内向的な人間だからだ。この動画を見逃していた自分がとっても悔しい。

 

本編前のよもやま話

動画の内容はとっても面白い。ところどころジョークをたくさん盛り込んで観客を飽きさせない。けれどもちょっと言葉や文脈がいまいちわかりづらい。ちなみに自分はTEDの動画をDigital Castというサイトで見ているのだけれど翻訳した人からの評価はまあよくない。

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こんな感じで品詞などに色付けされて区切りもついて非常に読みやすいのでオススメ。英語の字幕がついていると話を聞き取りやすく感じる。で、この翻訳の裏話が検索すると出てくる。以下に引用してみるとこんな感じで書かれている。

英語学習の教材には向かないTalkです。字幕なしで聞き取れる上級者でも、内容をすべて理解するのは厳しいでしょう。英語字幕を見てもあまり助けになりません誰にでもわかる話し方を選んでいないのには理由があり、それ自体が講演内容の伏線になっていると考えられます。もちろん、講演者本人の立場や聴衆への敬意の表れでもあります。

というわけで、実はわざと難しく文脈をちょっとひねっている疑惑がある。ただそれは話の内容の伏線だよということが書かれていて面白い。ここらへんを理解しつつ動画を視聴すると味わい深い。

 

話の要約

動画全体は15分。その中の最初の3分は研究背景のようなもの。多くの人は自分が「つまらない人間」とか「天性のアホさを持つ」などと気質や性格を分類してタグ付けみたいにしている。心理学では性格を5つの指標で分類している。好奇心、勤勉、外向性、協調性、神経質。けれどもこの指標は正しいのでしょうか?と問いかける

そして内向性と外向性の話について面白おかしく語るけれどもここでは割愛。ここまでが11分くらい。だいたい8分くらいは内向的と外向的の違いの面白い話だ。

残りの4分が大きなミソの部分。”人間とはこれが全てか?ただの特性の集まりか?”と問いかける。

では自分の個性とはいったいなにか?それはパーソナルプロジェクトだと答える。自分の人生の中核にある「コア・プロジェクト」が重要だと。だから「どんな性格か?」よりも「どんなコアプロジェクトか?」を聞くべきだと述べる。そのコアプロジェクトを成功させるために人々は時に外向的に振舞ったりする。自由な特性を発揮するのだと

で、最後が面白すぎた。13:58くらいからスーザンケインの本「内向的人間の時代」にでてくる内向的な教授の話が出てくる。この教授は大変外向的な授業をするのだけど、本質は内向的なので授業後は個室トイレに籠る。ところが授業後に超外向的な人間が隣の個室から話しかけてきたのだ!このエピソードが自分自身だとまさかの暴露。

そして最後に「この発表が終わったらトイレに行くけどついてこないで!」と締める。わりとマジで言ってる必死さがちょっと不謹慎ながら笑ってしまう。

内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える (講談社+α文庫)

内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える (講談社+α文庫)

 

 

感想

…まさかの本人ご登場な感じがして一人で盛り上がってしまった。内向的人間の時代で一番好きなエピソードだっただけに。この教授のエピソード、それからはトイレで足を上げないといけなくなったと悲壮感溢れるコメントを書いたりしてすごく親近感があった。一気に本を買いたくなってしまった。

 

ともあれ話の本筋も非常に面白く示唆に富んでいる。面白い、面白くない人間だから○○はしない…とかじゃなく、”自分の人生で成し遂げたいこと”を重要視するという姿勢は素晴らしい。昨今の面接の質疑でも「自分の性格をどう思いますか?」という質問なんかよりも、確かに「あなたの人生で成し遂げたいことはなんですか?」という質問のほうがよっぽど面白い。

自分の人生で成し遂げたいこと、自分にとって大切にしている価値観について立ち向かうとき人間はその本質や性質を乗り越えられるんじゃないかという指摘がいい。非常に勇気をくれるように思う。性格や分類で人を見るという偏見的なフィルターを取り払うのにも効果的だろう。

例えば仕事を任せたいなと思った時、あの人は積極性がないからとか仕事が遅いからと考えるのではなく、あの人のコア・プロジェクトに合っているから任せてみようとなるのはとっても良い考えだと思う。やる気の考えからも一致しているように思う。外発的な動機付けではなく内発的な動機づけになるからだ。

この考え方は非常に価値のあるものだ。現代は心理学を簡単かつ便利に精神を分類するのに使いすぎてしまったんじゃないか。より深い人生を歩む勇気をくれるような素晴らしい動画だった。いま見れて本当によかったと思う。

内向的な人間性に悩んでいる人にオススメです。

 

フルーツチューブのおすすめ。フィットネスチューブというジャンル?びよんびよん楽しい!

 

ストレッチに使うゴムっぽいびよんびよん伸びるヤツ

たまたま見かけた健康グッズコーナー?で一目ぼれしたのがこの商品だった。サンプルとして置いてあったのだけれど、持つところがまさかのブドウである。他にライムとイチゴがあった。なぜにフルーツ?と思いつつも割とカワイイ。健康グッズというのはむさい外人が白い歯をニカッとして「さあダイエット!」みたいな感じが多いのだけれど、まさかのフルーツ路線。どこか非常にゆるい感じが好感度高しだ。パッケージも結構かわいい。顔文字が描かれていて強度がわかりやすく書かれている。

ちなみに持ちづらくない?という指摘がありそうだが、案外持ちやすい。というか果実のボツボツ感がちょっと刺激的でいい感じ。けっしてネタ商品じゃない…はず。あれだ、食パンクッションとかそういう感じ。実用性もちゃんとある。

 

チューブ|フィットネス事業部|製品情報|ALINCO - アルインコ

しかし公式サイトではまさかの存在抹消である。なんで…?黒歴史なんだろうか。もしかすると在庫限りなのか。実はレア商品なのかもしれない。需要がないのかな…。

 

どんな感じの材質?

イチゴが3.0kg, ライムが6.0kg, ブドウが9.0kgとあるのだけれど、いまいちわかりにくい。というかkgでわかるか!ということでそれぞれ弱・中・強 に分かれている。サンプルがあれば触ったほうがいいけれど、日常でそんなにストレッチを気にしていないor気軽に続けたい人はイチゴかライムでいいと思う

ちょっと筋トレ効果やストレッチがんばりたい人はブドウ。ブドウはわりときついかも…でライムはまあまあ、気持ちいい感じ。イチゴはのびのびびよーんという感じか。

 

使い方はとっても簡単で、とりあえず伸ばすだけ。ひたすら、むにーとひっぱるだけ。効能はストレッチ、肩こり予防、引き締めとあるけれど、筋トレ要素はなさそう。筋トレグッズとして買うのはちょっとオススメできない。逆に事務作業とかPCに張り付いている人にはもってこい。ちょっとした運動不足や疲れに心地いい。

 

材質はめっちゃゴム。素の状態はわりと太いゴムになっていて伸ばすとほそーくなる。切れると怖いな…と思うけれどそう簡単には切れないくらいの強度はありそう。おそらく端のほうから小さな亀裂が入ってぷちーんといく感じだろう。危険を感じたら使うのをやめたほうがよさそうだ。何か月か使ってるけど今のところヒビはない。

 

かわいいストレッチおもちゃ

さて、一目ぼれして買った一番の理由はかわいいからだ。おもわず手に取ってにぎにぎしたくなるカワイイデザインがとてもよい。トレーニングする気もないのにダンベルに触る人はほとんどいないだろう。そういう意味で身近にちょっと今日もにぎにぎしよっかなーと思えるこのデザインはもっと褒められてもいい。トレーニングを始めるための障壁が少ないように感じるのだ。

で、運動の強度なんだがけっこう高めと感じる!運動不足の身としてはな!すっごいつらい!そしてつらすぎてゲラゲラ笑ってしまう。自分の体がばっきばっきで思わず「ウホォ!」という変な声まで出る始末だ。寝起きの「ふぁあ~」という伸びの6倍くらい厳しい負荷がかかってしまう感じだ。

調子に乗ってびよんびよんを背中で繰り返すと確実に「アイタダダダダ!」となってしまう。だがそれがいい気軽に笑いながらちょっと運動習慣が手に入る。あまりスペースも取らないし、首にもちょっとかけられる。なんか蛇を巻いてる気分になれる。うれしくないけど。

たぶん子供が居たらぜったい夢中になるおもちゃだろうなーと思ってる。ビヨンビヨン伸びて体がこう、むせかえっる感じが子供に絶対バカ受けする。自分の子供心がそう囁くんだ…。ぶっちゃけ楽しい。ただのチューブでこんなもん誰が買うのかと思ってたけど、予想外に楽しい。

あんまりストレッチとか筋トレという気持ちじゃなくて、ちょっと体を動かす遊び道具的なポジションで現在大活躍中である。今も記事を首にかけながら書いてて、あ~疲れた~という伸びの代わりにこのゴム紐をびよんびよんすると効率的で気持ちいい。

最大限に両手を横に背中で広げながら、腰をぐりんぐりんやると「ウボァー」という感じだ。非常におっさんくさい、マッサージで唸る感じ。

寝る前にもちょっと遊ぶのにいい。ベッドでスマホをいじりながら手が空いたときにむにむに動かして背筋を刺激したり、足の指に挟んでアクロバティックに遊べる。足の指に挟んで遊んでるとちょっと武術のタツジン感がするけど、別に何かを鍛えられてる気はほとんどしない。けどなんだか楽しい。

 

ぜひディスプレイを見て疲れた背中を癒すフルーティな健康グッズをお買い求めては。おもちゃとしても有能ですよ。

 

「ちょっと今から仕事やめてくる」感想。映画版は5月27日。楽しみですね。

 

追記:映画版を見てきましたので、感想記事を書きました。映画版の感想に興味がある人はコチラへどうぞ。以下の本文は小説版の感想記事ですのでご注意ください。

kayanomi.hatenablog.com

 

ついに映画化された大人気小説

www.youtube.com

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タイトルの元ネタはちょっとコンビニ行ってくるのAAなどが発祥だろう。ここから派生して近年はちょっと田んぼの様子を見てくるコロッケ買ってくるになったのではないか。そして仕事辞めてくるが生まれた。まあ「ちょっと○○してくる」がネットスラングとして普遍化してるので下手なギャグの解説みたいになってるけど。

 

 内容はブラック企業に入社して半年の新人・隆のお話。疲れ果ててふと線路へと落ちそうになったところを「ヤマモト」と名乗る男に救われる。その男と仲良くなり、仕事のアドバイスや愚痴を聞いてもらったりして徐々に仕事向きがよくなる。しかし「ヤマモト」は同級生だというものの、そんな人間がいたか覚えていない。訝しみ身の上を調べてみると三年前に激務で自殺したはずの人間だったとわかる…。というストーリー。

 

この疲れ果てて線路に落ちそうになる瞬間の描写は「死ぬくらいなら会社辞めればができない理由」とそっくりだ。明日会社に行きたくないな、今ちょっと立ったまま寝て気を失ってしまえば会社に行かなくていいんだ…と思い力を抜いてしまうのだ。

special.asa21.com

 

 

社会のことを何も知らなかったという台詞

この小説の冒頭に力強い言葉が載っている。一つ上のアメフト部のエースの先輩が3か月で鬱になってしまったという話を聞いたときの大学生当時の主人公・隆の反応だ。

この時はまだ、社会のことを何も知らなかった。

自分のことを社交的だと思っていたし、社会に出ても何となく上手くやっていける自信があった。酒を酌み交わし、他愛のない話をするよううな友人なら数多くいたし、人間関係に深刻な不安を抱いたこともない。

鬱なんて、自分とは無縁の世界だと思っていた。

ちょっと今から仕事辞めてくる P13

鬱になる人間と自分は明確に違うという気持ちが描かれている。多くの人がこんな感じの気持ちだろう。そこそこうまくやって来て、コミュニケーションも普通。だとしたら”普通”問題なんてない。

「スポーツの体力的な厳しさと、社会に出てからの厳しさなんて全くジャンルが違うだろ。先輩はたまたま、そっち方面のプレッシャーに弱かったんだよ。それか、よっぽど会社との相性が悪かったんだね」

ちょっと今から仕事辞めてくる P15

だから、アメフト部であろうとなんだろうと問題を小さく見る。”たまたま”人間として弱かっただけ、社会に適応できない人だっただけ、会社と相性が悪かった。だから自分には関係ない。問題はその人自身にあるという漠然とした理解だ。

「本当にできる人間って言うのは、どんな環境にいてもできるんだよ。社会に出てから一番重要なのは、体力でも、我慢強さでもない。頭の良さだ。どんな人とでもやっていける適応能力だ。要は『人間力』がある奴が一番強いってこと」

ちょっと今から仕事辞めてくる P15

ここらへんは努力信仰というか、できる人間信仰ともいえるのか。できない人間とできる人間の明確な区別だ。できるorできないで全て区別される。優秀か優秀じゃないか。適応できるか適応できないか。問題は全て結果から計算されるような考えだ。過程に対する評価や内心の想いなどは考慮されづらい。傍観者からは確かにそう見えるのは当たり前だろうが。

もしもタイムマシンがあったなら、あの時に戻って、得意満面に話している俺の胸倉をつかみ、「黙れ、馬鹿野郎!」と怒鳴ってやりたい。

ちょっと今から仕事辞めてくる P16

そうして社会に出て半年、たっぷりと疲労困憊になり自分自身が鬱に片足(もはや両足だろうが)つっこんだ主人公は過去の自分に対して罵声を浴びせる。

もうすでに自分自身を許せなくなっている、こういう発言を流せなくなってしまっているところが病んでいる証拠のように思える。ちょっと疲れているぐらいなら、あああの時は若かったと苦笑いするところだろうけど、掴んで怒鳴りたいというのはストレスが溜まってる証拠だ。おそらく赤の他人や後輩が主人公に向かってわかったような口を聞いたら即座にぶん殴るだろうと予想される。心が荒れているんじゃないかと思える文章の描き方は非常に巧みだ。

 

ガンガン病む

その後仕事のミスや上司からの叱責などですっかり自信を無くしてしまう。「ヤマモト」に会ってから少しリフレッシュしてうまくいってたのに、すぐに叩きのめされる。そうしていると「ヤマモト」はしきりに転職を薦めるようになる。だが隆はそれを受け入れられない。入社してまだ半年。実力もなくすでに自信も無くし、心を病んでしまった人間には何も響かない。

たとえ転職したところで、俺は社会で活躍できるような人間じゃないし、そもそもこんな使えない男を雇ってくれる新しい会社なんて見つかるわけがない。

社会のゴミでしかない俺を置いてくれるこの場所に、俺はい続けるしかない。

いつか、あの南京錠が、開くことを夢見て。

ちょっと今から仕事辞めてくる P105

本編は232Pほどあるのだけれど中盤でこの病み具合である。というかこの段階に至ったらまず間違いなく病院に行ったほうがいい。というか有給なり休みを入れないとまずい。この文章中にはとんでもなくヤバイポイントがいくつもありすぎる。

まず自分自身を”使えない”、”社会のゴミ”とか言い出したら要注意信号だ。自分自身に対する評価がとんでもなく低い。自己肯定感の喪失である。なによりこの評価は”周囲”からもらうような評価である。自分自身は”使える”、”使えない”で評価するのは変だ。

自分は使える人間ですとアピールするのはなかなか奴隷根性がありそうなものだ。逆に使えない人間ですという人は物悲しい。人に使われることが前提なのはつらいことだ。自分の自信や主体性を傷つけられるとこういう評価に陥りやすい。自分自身を責め立ててしまった結果でもある。

で、次はこの場所にい続けるしかない、という表現についてはわからないでもない。ミスばかりしてしまい周囲に負債があると考えてしまう。自分自身に責任感が強すぎるし、もしかすると過度にしょい込んでるか職場から圧力を受けている証拠だ。そもそも新人で半年しか経験してないのにここまでミスを追い込まれるというのはありえない。

最後はもう全力で止めなきゃマズイ事例である。これは屋上の鍵についてなんだけど、自殺ほのめかしだ。自分が生きてる価値がないと思ってしまっている。ここまで思いつめていることを人には話せない。周囲の人がこういった危険信号を拾えるかどうかはかなり運任せだろう。この文章が日記の一文にでも書かれてたら間違いなく有効な証拠になるだろうと思う。なんとかここまでの心境を対話によって引き出すか、ちょっと嫌な予感がしてきたら病院に強制にでも行かせたほうが後悔はないだろう。もしくはこの本を渡してみてもいいかもしれない。

おわりに

小説の序盤~中盤にかけての見どころのある文章を自分なりの視点を交えて書いてみた。ここから後半にかけても素晴らしい文章がぞくぞくと並ぶ。”スカッとできて最後は泣ける”という書評通りの展開だ。「ヤマモト」の正体と隆の心境の変化、そしてタイトル通りの「ちょっと仕事やめてくる」に至るまでの過程のストーリー。

この小説が第21回電撃小説大賞の受賞作になったこともすごい。物語の展開の見事さもさることながら、この題材がきちんとうけとめられたということではないか。電通の過労死問題もそうだし、「死ぬ辞め」の出版といい、どんどんブラック企業と社会人のQoLにきちんと目が向いてきている証拠のように思う。

映画版の映像の良さにも期待がかかる。ヤマモトの性格を表すような鮮やかな服装とそれに対する隆のちょっと泣きそうな表情の演技がよさそうだ。会社にいるときは明かりも暗く、帰り道もほぼ終電なのでかなり暗い。そんな中でヤマモトとあっている時は青空が背景になっているのがいい。

buzzmag.jp

togetter.com

なんていうか、サボローを思い出した。こういう一緒にいてニコッと笑って手を引いてくれる、夏休みのような奴が友達にいたら本当に幸せだろうな。そしてそんなやつの物語がきっと「ヤマモト」がでる「ちょっといまから仕事辞めてくる」だろうと期待している。