かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

夢の中で食べるご飯が人生で一番おいしい可能性。

 

今までの人生で一番おいしかったものと言われたら何と答えますか?旅行先で食べた忘れられない味?それとも各家庭の味なのでしょうか。もちろん高級なものはとってもおいしいでしょうし、夏に涼しい部屋でそうめんスイカトマトを食べるというのも風物詩みたいなものでしょう。

 

これよこれ!みたいなド定番な味も毎回、生きててよかったあー!と実感できるかもしれません。生きてて一番うれしい瞬間は干したばかりの暖かいお布団でぐっすり…という人もいるかもしれません。それでは一番ご飯がおいしかった瞬間はどうでしょうか…?

 

私の場合は、かなり特殊でしょうが夢の中で食べたご飯が尋常ではないくらいにおいしかったのです。この世のものとは思えないほどのおいしさでした。いやいや、そんなバカな夢の中でご飯食べるとか食いしん坊すぎる…と思われるかもしれません。ですが特別食いしん坊というわけではなく、疲れたり嫌なことがあったときの対策なのです。

 

眠れない時は明日のごはんを楽しみにする、明日に希望を持つ

何か思い悩むことや嫌なことが頭の中にあるときや逆に楽しみでわくわくして眠れない時、ひつじを数えようとしたり無心になろうとしますがうまくいきません。そんなときにおすすめなのが、おいしいご飯を食べたときの記憶を思い出すことです。お店の雰囲気や注文する前のどこかそわそわとした気持ち。目の前に置かれたときの期待感。食べてみて、ああ、生きてるんだ…体が喜んでるよ…という幸福感を思い出すのです。

 

基本的にご飯を食べるという行為は自分ひとりで容易にできます。なるべく一人で満足げに食べた記憶を思い出すといいでしょう。そうすると人間関係の悩みなどを考えずに、記憶の中のおいしさを思い出すのに必死になることができます。そう、睡眠欲に加えて食欲を刺激するのです!そうなれば、あーおいしいご飯が食べたいなあと考えだすはずです。こうすることで、悩みを食欲で小さくできるかもしれません。

 

おいしいご飯を食べるにはどうすればいいか早く寝て、次の日のおいしい朝ごはんを食べることです。今はゆっくり寝て、明日をほんの少しでも楽しみにして生きるということに気持ちが向いてくるかもしれません。そうしていると昼ご飯を考えたり、夕飯を考えたりするかもしれません。とてもつらい過去や不安な未来を思い出すよりも、自分で選択して好きなものを食べれるご飯のことに意識を逸らすことで、むしろ心を静めるよりもポジティブに入眠へと向かうことができます

 

うまくいけば、おいしい夢が見れる

さて、ここまでご飯のことを思い続けると何が起きるか。なんと運が良ければ夢の中でご飯が食べれます。運が良ければというよりも自分がどれだけご飯に思ったか…と言えるかもしれません。自分の経験ですが、夢でご飯を食べようと執着するのは逆効果で、明日のご飯を楽しみにしていると夢に見れる可能性が高くなる気がします

 

自分の体験談ですが、だいたい前日においしいものを食べると夢で追体験しようとするようです。以前に回転ずしに行ったのですが、その日はマグロがとってもおいしく何皿も食べたという記憶が鮮明過ぎたのでしょう。また食べたいな、味わいたいな、むしろ明日も行っちゃうか…?禁断の二連荘…!とすっごいテンション上がりつつ入眠しました。

 

そして夢の中で気が付くと回転ずしの席に座っていたのです!しかもすでに皿タワーができています。そんなに食べるほうでもないのですが、一度皿タワーを作ってみたいという願望が叶えられたのでしょう。ざっとみても30皿くらいは積みあがってるので、なかなか夢の中の自分は大食漢のようです。

 

目の前には手つかずのお皿が何枚もあって、中にはマグロがあります。夢だとは気づいてはいないのですが、なんていうかお金の心配なんてしない!というはっちゃけた気持ちだったのも良かったと思います。何も気にせずに食べてよいという夢の中の素晴らしい安心感に包まれていました。いつのまにか手に取っていた箸で、そっとマグロを持ち上げ、しょうゆにつけて、口へと運ぶ…。

 

口に入れ、味わった瞬間、今まで食べたマグロの一番とっておきのおいしい瞬間が、自分の味覚を突き抜けて素晴らしく長く続いていくのを感じました。思わずもぐもぐしながらうっまー!と絶叫していたと思います。これ、寝言で聞かれていたら相当幸せな夢を見てるな…と嫉妬されていたことでしょう。自分でいうのもなんですが、人生で最高のお食事の瞬間だったと言っても過言ではありません。

 

食べ物というのは口に入れてから徐々にそのおいしさが変化していきます。それは山形のピークのようにおいしさを迎えたり、ある程度持続したりします。辛さなどは後に残ったりします。そして人間にとって避けられないのは満腹です。満腹になると飽きます。あれだけおいしいものを食べていたのに、人間はそのすべてを味わい尽くすことはできません。ですから人間側のコンディションも常に変化していくのです。体調が悪ければおいしい料理も味がしないと感じてしまうこともあります。ですから、その食べ物の最高の瞬間に自分の体調がドンピシャで最高の瞬間というのは持続しないのです。

 

ところが夢の中の場合、いくら食べても満腹にはなりません。というか食べ物を食べているという感覚とはまた違っていて、最大限おいしかったという記憶を1000%脳が再現してくれているのです!ですから夢の中で食べるご飯というのは気力が続く限り無限のおいしさを誇るのでしょう。ともあれ非常に衝撃的な夢でした。人に殺されたり追いかけられる夢よりも自分は夢の中でおいしいご飯を食べたことのほうが衝撃的でした。自分は夢の中であんなにおいしいご飯が食べれるのなら、現実でおいしいご飯を探す楽しみはどうしたら…という気持ちにもほんの少しなりました。

 

とはいえご飯というのは、食べる前のわくわくや自分なりにグルメレポートしたり、記憶のストックを貯めるなど様々な楽しみ方があります。いっしょに友達と食べるご飯もおいしいですし、自分でご飯を作るというのがストレス解消につながる人もいます。ご飯というのは自分の体調確認に使うことも大切です。例えば同じご飯を食べても今日は味がしないな…というときは風邪や病気(鬱病を含む)、必要栄養素が足りていないなどが考えられます。ですからいくら夢で飯が食えるから…と現実をおろそかにせず、むしろ現実は現実で楽しみましょう。

 

おわりに

夢の中で味わった食事はおそらく人生で一番おいしいと思います。ですが、その夢の味と現実の味を比べて現実ってホントダメだ、もう脳をハックして電子化して肉体を…とするのではなく、自分の舌の変化、満腹度の変化による感覚を認知して楽しむこと。そして現実の毎回同じものには出会えない、食事の一期一会ということを楽しむことが大切なのではないかなと、夢の経験からそう感じ取りました。

 

夢が現実よりも優れているというわけではなく、現実も夢より高尚だというわけでもなく、互いによい体験であることに違いはありません。夢でおいしいご飯を食べるというのは精神的な満足につながり、最高のリフレッシュ、ご褒美になるかもしれません。現実できちんとしたご飯を食べれば元気溌剌ですし、健康管理や精神的健康にもとても重要です。

 

ともかく、人間にとって食事というのは紀元前からあるだろう楽しみの一つです。その食事という楽しみを夢で味わってみるのもよい体験かもしれません。