購入のきっかけ
ホライゾンゼロダウンをほんの触りだけ… またいつもの、その周辺で取れるサブクエスト、コレクション要素を全部抑えるまでメインシナリオを進めない病が出てしまう…
— 島田 フミカネ (@humikane) 2017年3月27日
ふと目にしたこのツイートで初めてHorizon Zero Dawnなるものを知った。ちなみに読みはホライゾン ゼロ ドーンで Dawn=夜明けという意味。人類の新しい目覚め的な感じだろうか。このタイトルにもきちんとした意味があることが終盤になるとわかる。
このゲームの感想はいささか異常では?と思うぐらい評判が良すぎる。海外のレビューでは軒並み高評価の連続にまとめブログなんかでは”最高のゲーム”、”ゼルダより面白い”とまで書かれていた。そんなバカな…と思いつつNintendo Switchを買うよりは安いので試しにやってみることにした。どうせ言うほど面白くないだろう、いっちょやってみて微妙だったとブログ記事にでもしてみるか。そういう軽い気持ちでまったく期待していなかった。
が、やってみれば思いっきりハマってしまいブログ記事更新に影響が出てしまうほどだった。ここから先はプレイした感想を書いたけれども、基本ネタバレはないので安心して見てみてほしい。
グラフィックのあまりの綺麗さと機械文明のミスマッチさがいい
人物のグラフィックが想像以上に綺麗だった。このキャラクターはモブキャラ、サブクエストにちょこっと出るだけだけど作りこみが半端じゃない。すべてのキャラクターがこんな感じなので映画をそのまま見ているくらいの気分になる。
なにより面白いのは機械文明が滅びた1000年後の話なので狩猟文明最盛期なのだが、古代の遺物として機械の破片を身に着けているミスマッチさが非常に良い。スクリーンショットは王様なのだが、額に着けているのは電子基板チックな何かである。メカメカしいはずなのに、どこか狩猟文明と組み合わさって独特の味がするのが非常にいい。
ストーリーも非常に面白く、主人公アーロイの出生の謎と古代機械文明が何故滅びてしまったのか、どうして機械獣が地上で猛威を振るっているのか、やつらはどこからやってくるのかを解き明かすストーリーになっている。
ところどころシリアスに笑わせてくるポイントがあって、”機械は邪悪”だとか”機械が穢れている”という台詞があちこちにあるのが面白い。機械文明真っ盛りの自分たちにとって機械全否定な感じがいい。確かに機械って邪悪だよねと思うところもあってつい笑ってしまう。”機械”を私たちの知っている”機械”と認識していないので、そこのズレがこの物語を面白くさせているところが素晴らしい演出だと思う。
機械の穢れというのはウイルス感染みたいなもののように思うけれども、それを”穢れ”とする古代のセンスがいい。古代の人たちのざっくりとした認識が案外間違っていないというのも非常に乙なものがあって良かった。アーロイは次第に機械についての知識を身に着けて理解していくのだけれど、他の人に伝えようもないのでちょっと苦笑いして対応しているのもメタっぽくてよかった。
というか2060年とかそのへんの人々を”いにしえのもの”と呼んでたりして趣があってセンスがある。ホログラム万歳で1000年後も動く素晴らしい技術を作った人々の生き様が色々な場所に散りばめられていて探索をますます楽しくしている。
プレイ時間と戦績
メインストーリーをだらだら進めつつクリアしてLv50に到達するまでだいたい40時間くらい。寄り道しなければ30時間くらいにはなったんじゃないかと思う。クリアした時の達成度は63.63%なのでまだまだ30%分はやり残しがある。全部クリアするとなるとおそらく80時間は余裕で超えるのではないかと思う。マップが非常に広大なので移動にもとにかく時間がかかる。未開の地がいっぱいあって探検には困らないボリュームだ。
ちなみに戦績はこんな感じ。人間の数が圧倒的に多い。やはり人類の最大の敵は人類なのだろうかという感じがしてなかなか面白いのでは。ただ機械の強さは人類をはるかに超えていて何度も殺される羽目になった。たぶんクリアまで20回は死んだと思う。薬切れなどではなく集団でなぶり殺しや高所から叩き落されて死亡、回復間に合わずに死亡などが主な要因だった。
ちなみに一番うざかった敵は鳥型機械。空を飛ばれるだけで弓が全然当たらなくなる。とっても辛いし、ダメージがわりと高く集団で群れてくるカラスのようでうざかった。弱点が火なので焼き鳥にしてあげると飛べなくなることに早く気づけばよかった。
武器改造のアイテム集めも楽しい
このゲームでは強い敵を倒すと武器改造の素材のようなものが手に入り、リロード時間の短縮や属性強化、部位破壊強化やダメージアップの恩恵が得られる。このアイテム収集にハマり、自分の最高の武器を手に入れようと躍起になってしまう。
LV50記念! いやーロープで縛って倒すの超気持ちいい!#HorizonZeroDawn #PS4share pic.twitter.com/VvHhDBLln2
— かやのみ (@kayanomicha) 2017年4月6日
上記の動画で使っているロープキャスターという武器には操作性コイルというリロード時間短縮の素材を3つ重ねているので、圧倒的な連射力で瞬く間に敵を縛り付けることができる。強い敵を倒して、素材によって強化して更に強い敵にというサイクルができて非常に楽しい。
強敵からもらえる経験値も非常に魅力的で気づけばあっというまにLv50の最大値まで伸びていく。このゲームは経験値が非常に楽に手に入る割にレベルアップに必要な量が非常に少ないので、まったくストレスなく楽しくゲームを続けられるのも魅力的なポイントだ。まったくもって親切なゲームだと思う。
フォトモードが過剰に面白い
このゲームのもう一つの目玉機能がフォトモードだ。ゲームプレイ前にもフォトモードが楽しすぎてやめられないというコメントを見ていて不思議に思っていたが、いざやってみるとなるほど…と納得する。これは好きな人にはとってもたまらないものだと思う。
これはゲーム中にポーズを押した状態。この状態でPHOTO MODEを選ぶことでいろいろ場面を加工してスクリーンショットを撮ることができる。
ピント、絞り値をまさかゲームで見ることになるとは思わなかった…
さらに驚いたのはなんとゲーム内時刻をいじって太陽や月を動かせることだ!いつでもどこでも好きな時間のスクリーンショットを撮れるのは最高だと思う。
戦闘区域では更に写界とカメラの角度、位置を自在に変えることができる。
これらをうまく組み合わせて、それっぽい宣伝用のスクリーンショットのようなものをポンポン作れる。
ロゴを入れてフィルターをかけてみれば、ド素人でもすっごいそれっぽい画像になる。右下らへんにカレンダーがあってもオシャレでいいかもしれない。なんだかわくわくする画像になったのではないかなとニヤニヤ。
ゲーム中でロープを下るカッコイイアクションも、フォトモードでワクワクする一枚に。
なんかヤバイカッコイイ機械がある!と気付けばパシャリ。
ブログ記事用に撮影していたのだけれどいつのまにか熱中してしまって参った。これはハマりだすと止まらない奴だ。自分が納得するお気に入りの一枚を撮るための楽しさがある。なんていうか旅行先で写真をたくさん撮って友人などにこの景色最高だった!という感じに似ている。
こういうスクリーンショットでめちゃくちゃ楽しんでいる姿を見せられると買いたいな…という気持ちになるのでゲーム会社としては勝手に宣伝してくれてホクホクだろうなと思う。ユーザも満足だし、ゲーム会社も大満足なシステムだ。
おわりに
Horizon Zero Dawnにまさかこんなにハマるとは思っていなかった。機械獣は部位を剥がすのが楽しいし、ストーリーも未来の人類がどのように歴史を刻んだかという長大なものでワクワクした。マップも広大で、様々な部族がいて狩猟文明と機械文明という絶対に合わないであろう両者をミックスさせたセンスには脱帽だ。
ゲームシステムは近代のめちゃくちゃ難しい死にゲーとはまったく違い、非常に優しくストレスをほとんど感じさせないつくりになっている。難易度が違ったとしてもアイテムの拾得にはまったく影響しないらしいし、敵のAIも変化しないらしいので誰でも満足できるデザインになっているのだと思う。
不満点がほとんどなく、それぞれ面白さがきちんと積み重なって調和している。ビジュアルの綺麗さ、ゲームの世界観の美しさ、ストーリー背景の描写、戦闘システム、武器改造アイテム、フォトモード。すべてがユーザーのための満足に繋がっている。
この記事では細かいネタバレやあるあるネタなどを入れ込めなかったので、またの機会にもう一つ記事を書きたいなと思う。
感想としては、実際にプレイしてみて確かに”買って損しないゲーム”だったと思う。ぜひ興味を持ったらやってみてほしい。