かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

カルネージハートは一回やってみると新しいものに目覚めるかも

 

隠れた素晴らしいゲーム

カルネージハート エクサ

カルネージハート エクサ

 

カルネージハートは知る人ぞ知る、とんでもないほどコアなゲームだけど間違いなく素晴らしいゲームである。 昔PSPで何か面白いゲームはないだろうかとネットを探していたところ見つけてしまった。なんとなく懐かしくなったので書いてみようと思う。

 

プレイヤーがやるのは思考作成

カルネージハートはロボット対ロボットのゲームだけど、自分が操作して戦うようなアクションタイプのゲームではない。自分がロボットの思考をプログラミングするゲームなのだ!そのプログラムしたロボットが後は自動的に戦闘をし、プレイヤーは眺めるというのが基本である。

 

何が面白いかというと…難しいのだ!ハンパなく!ロボットに対して正常な思考をさせようとするだけでそりゃもう一苦労で、敵をなんとか倒すプログラムを作るだけで一時間、その後うまくいかなくて試行錯誤なんてザラである。

 

最初の頃、頑張って作ったプログラムは、横ステップを繰り返しながら離れていく敵にボコボコにされた。なんか自分のロボットの回転速度と移動と、射撃のタイミングが難しく…。ともかく悔しくなっていろいろ試行錯誤する。

 

ここまでやってみるといかに普通のゲームのCPU達が頭がいいか本当にわかってくる。むしろそれらのCPUを作った人たちにどうやって作ったのか聞きたくなるレベルだ。なんていうか、ある意味カルネージハートをやっていると自分がまるでゲームを作っているようにすら感じるのだ。ちょっとメタ的なゲームの遊び方というか…。そういったものを感じさせてくれる。

 

濃厚な内容

www37.atwiki.jp

上記Wikiを見てもらえばわかるが結構ヤバイ。画像を引用させていただくけれど、相当ガチっぽいな…という印象がわかると思う。

https://img.atwikiimg.com/www37.atwiki.jp/chex/attach/61/5/base_ttrl_area01.png

初心者向け講座 - Carnage Heart EXA 2chまとめwiki - アットウィキ

これ、何をやっているかというと「自分が戦闘エリア内にいるかの判定」である。うっかり何も考えず移動しすぎてしまうとエリア外に行ってしまうからだ。なので例えば上から二つ目、左から二つ目のチップではマップ右方向、30M先がエリア外ならば左にジャンプするということをやっている。

 

いや、こんなこと勝手に判定してくれたっていいじゃん?と思った人も多いと思うけど、わからないままやっていったりプログラムをミスると場外負けをやっちゃったりする。そうなると悔しくて悔しくてたまらなくなるのだ!こんな凡ミスヤダ!みたいな。なんていうか自分の愛機をもっと賢くしてやりたい、もっと強くしたいという欲求が生まれてくる。このゲームの強さ=プログラムの賢さというか…。ともかく頭を捻って戦うゲームである。

 

面白いのは考え込みすぎるよりも一点突破したほうがいい場合もある。何事も万能に対処しようとすると弱くなってしまうこともあり、そういったあちこち思考する隙をついて強烈に自分の得意な戦いに持ち込んだほうが早い場合もある。こうしたトレードオフの感覚が面白い。

 

www.nicovideo.jp

ガチ解説の動画なんかは上記の動画の人がスゴイ気がする。

 

より詳しい人の感想

e0166.blog89.fc2.com

自分よりも更に深いところで真理を見つけてしまった人の記事があったので引用する。

カルネージハートの大会優勝者の万能プログラムと言えど、一度対戦相手の動きと思考ルーチンを見れば、それに打ち勝つ為だけのプログラムは簡単に出来上がってしまうのです。

先ほども書いたとおり、いくら時間をかけて作った思考ルーチンでさえ、短時間で作った思考に破壊される。

これは、相手によって自らの行動の優先順位を変化させる必要があるという、最も現実的で、人間的な回答にたどり着く結果を意味しています。

そしてこれが一体どんな意味を持っているのかを考えると、恐ろしく単純なところにプログラムの基礎があると言う事がわかります。

(中略)

つまり、技術に関しては、作ろうと思ってから勉強しても遅くは無いのですが、『作ろう』と思った瞬間のアイデアは、その時の知識と自分の考え方が反映されるということです。

これは非常に面白いと思う。ゲームからここまで引き出せたのはすごいと思うし、何よりもその通りだと思う。何事もうまくやろう、すべてに対応できるようにしようとしても、だいたいはたったひとつのことをうまくやるほうがよかったりすることもしばしばだ。

 

なによりアイディアというのはそれまで学んだものや考えなどから誕生するものであり、それはその時点で持っているものがカギになるということ。ひとつに限らずいろんなことの体験はやっぱり大切なんだろうなと思う。

 

他のゲームをやるときにもカルネージハートをやった経験があるとあーこのAI、大変そうだなあとか頭いいなあ、賢いなあと見てしまったりする。どういう思考をしてるのかな?とかこういう風にしてあげるといいのか?などちょっと違った視線でゲームを楽しめるようになるかもしれない。きっとどこかでカルネージハートをプレイしたことから何か役に立つことがあるんじゃないかと思う。

 

おわりに

最近Scratchでゲーム開発などをするお子さんがいらっしゃるとか、プログラミング教育とか関心が高まっているように思う。が、とりあえず何を作ればいいかわからないとかそういう人もいると思うので、そういった時にライトに楽しめるものとしてカルネージハートなどはいいかもしれない。