かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

受験中にやってしまった頭のおかしいこと

 

受験ってこんなに大変だったっけ?

今週のお題「受験」ということで自分の思い出だが…もちろんのこと良い思い出はまるでない。思い返してみると奇行だったなあというものが多い。当時はいっぱいいっぱいで全て受験に捧げていたから気づけなかった類のものだ。

 

受験がいよいよ大詰めになった11月くらいは本当に酷い精神状態だったのを思い出す。寝ようにも寝れず布団の中で英単語を復習しなければならないと思い、英単語を何度も思い浮かべながら寝落ちしなければ”もったいない”と思っていた。

 

受験では無駄がもっとももったいないものだ。とはいえ日常の普通の時間に焦りを感じ、少しでも勉強をしていないと落ち着かなかったのも事実だ。それはもはや脅迫概念というか、悪霊に取りつかれているというか信仰というか…。

 

布団に入って寝ている時は睡眠学習だとかなんとか言って、寝る直前に覚えるのが学習効率がよいと思っていた。だからたくさん詰め込み、夜更かしをして、気絶するかのごとく寝ていたのだがそれでも足りなかった。(意味が分からない)

 

そこで自分は寝ながらリスニングのCDを聴けばいいじゃないかと思いついた。イヤホンを耳にさし、音量を最低にしつつぐっすり寝ついたのだ。病気である。

 

さすがにこれはノイローゼ一歩手前までいったような気がする、というかそもそもこの時点で相当アレだが。ここまで根を詰めてもダメだ、寝たほうがいいというか睡眠は削っちゃダメだという当たり前になんとかたどり着けたのは運がよかった…というべきなのだろうか。ともかく睡眠だけは自分の心のオアシスだった。

 

他の突飛な頭のいかれた行動のひとつは雪が降ったからと言って喜んで室内着のまま外に飛び出し、何故か遠くの公園まで歩いていき(!)、うわごとのように「受かるかなー寒いなー雪だなー…」とベンチに座って死にそうになっていたこと。(ちゃんと雪は払った)。

 

当時は認識していなかったけどよっぽど鬱だったんじゃなかろうか。相当ストレスで心底疲れていたと思う。もう勉強が嫌だという気持ちでいっぱいで、頭の中でずーと神に祈っていた気もする。雪に埋もれて消えたいなー、と自然と想っていた気がする。

 

その後30分くらいでさすがに風邪をひくと思い(遅い)家に戻ったのだけれど、それはもう親に怒られた後で本気で心配されたというかドン引きされた。頭のいかれた可哀想な追い詰められた受験生のありさまである。

 

他にもいろいろあったけれど、だいたいの原因は耐えようがない不安だったと思う。自分の人生にのしかかるはじめての重みは容易に人を押しつぶす。ただ、ずっともがいて変な行動もいっぱいしたけれど全てがまったく無駄ではなかったと思う。

 

受験時の奇行は…自分の精神安定に必要だと本当はわかっていた気がする。自分の不安をとにかく発散したかった、受け止めきれなかった。けれどもそれで周囲に迷惑をかけて、すごく心配されて、そして援助を受けたと思う。だからまあ、間違ってはいたと思うけれど、それなりに悪いことをしたわけでもないと思う。

 

なんだかよくわからないけれども、一番受験と聞いてまっさきに思い起こすのはこんな変な思い出ばっかりだ。思い返すとちょっとした笑い話だと思う。