かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

はいふりから仁義なき戦いに入門した感想

 

間尺に合わん仕事したのお

かねてから仁義なき戦いには興味があった。ハイスクール・フリート、通称はいふりの納沙幸子(ココちゃん)が”仁義がなさそうな映画”のモノマネ?を行うシーンがちょくちょくでてくるからだ。これがシュールで面白い。

 

原典が気になるなあと思いつつも古い映画だし、ヤクザ映画だしで見ようという気力があまりなかったのだけれどNetflixに存在したしちょっと見てみるかと思った。結論としては…一度見ておいて損はなかったなあという感じ。

 

仁義なき戦いは現実に起きたことをベースとしたフィクションな映画…らしい。で、この映画、もうホントにサクサク人が死ぬ。そりゃもう死ぬ。バンバン死ぬ。バンバン血が出る。すごい。

 

よくこの映画を元ネタにしてやれたなあという気がしないでもない。劇中ではココちゃんがかわいく言うからいいんだけど、映画での元セリフはどれもこれもわりと凄惨だったりいろんな重みのあるセリフだ。まあだから面白いのだけれど。

 

こういったアニメの元セリフには考察と言うかきちんと調査をしている人がいてそれで満足することが多いのだけれど、自分できちんと見てみるとそれはそれで面白いものだ。なにより自分の興味の幅が広がった気がしていい。

 

面白かったのは「間尺に合わん仕事したのお」というセリフ。これ、ミーナとココちゃんの別れのときにかけられるセリフなのだが、実際の映画ではものすごい重いセリフである。

 

主人公の広能が親分の山守に一計案じようとした結果、様々な運命のイタズラか主人公は七年半の懲役で親分は権力と金があるからか一年半ですんだ。この反逆の結果を自嘲気味に「間尺に合わん仕事したのう」とつぶやくのだ。親分とは実に18年ほどの因縁に対する言葉なのだから重たい。

 

まあこれら以外に仁義なき戦いで使えるセリフといったら「こらえてつかさぁい!」とかしかないのかもしれない。これは木っ端が命乞いするときに散々わめく代表的名台詞(?)である。

 

ともかくとして原作を知るとそのセリフ回しとかこのセリフ使ってほしいなあという新しい気持ちが得られた気がする。もしも続編があるならば次はどんなセリフがでてくるかを楽しめる。やはり元ネタとなる名作映画などは知っておくと他の作品を見る際にも得するのかもなあなんて思ったりもした。