かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

VRコンテンツ市場の拡大が救うもの

 

VRYoutuberが増えている…ように見える。実際にどれくらい増えたかは統計などを調べていないのでわからないが、増えているんじゃないだろうか。それにはきっと機械の性能やソフトウェアの充実が大きいと思う。個人でVRを始めるだけの敷居が低くなったのだろう。

 

VRoidスタジオというPixivが出しているVRモデリングを簡単に行えるものが無料で今後公開される見通しらしい。こういった3Dモデリングの自動化技術や簡便化が進むと嬉しいのは、他の媒体のキャラクターたちが3Dになるコストが減るんじゃないかということである。

 

より3Dキャラクター制作のコストが削減されればイベントをVRで行うほうが良いという決断になることもありえる。従来のイベントでは場所をとって、人を雇って警備、空調など予約すら難しい問題があった。それがVRになればある程度使いまわしが効く。

 

これはファンにとっても非常に嬉しいのではないだろうか。まずVRだったとしても一人ひとりが真正面に座るということも可能だ。VRに距離だとかは関係ないし、他の観客がいる必要もない。すべての観客をたった一つの場所に集約することもできる。仮想的に円形にしてごまかすこともできる。すべては想像と技術次第だ。

 

VRの機器を用意するのはハードルが高いかもしれないが、移動費などを考えると初期投資以外はほとんどかからないというメリットもある。移動費なんてホントはイベント主催者も払いたくないのだ。地方から人を集めにくくなり、地方イベントを開催しても主催者側にも負担になるし来場者数を読みにくいということもある。

 

また特定ジャンルになるが声優という人々が最も輝くのがVRではないかと思う。いまやなぜか声優にはアイドル性が求められ現実で会いたいという人が増えたようだ。だがVRなら本来あるべき声優という仮想性を失わずにいられる。その最大限の力を活かすことができるんじゃないだろうか。

 

今までのインターネットラジオをそのままVRマッピングすればすごいTV番組に化ける。それを間近で見れるとなればコアなファンにはたまらないだろう。それをダウングレードしたものを配信してもいい。今までのインターネットラジオとして。まあ今のVTuberとほぼ変わらないような気がする。

 

自分にとっては今後の未来が非常に楽しみだ。こういう暑い日に外に出ずにまるで外出したかのような素晴らしいイベントを自宅で一等席で眺めたいものである。VRコンテンツの市場が大いに盛り上がれば、一般企業でもVRで仕事ができるようになってもらいたいものである。だって楽だしコストが減るのだ。より本質的な価値に近づくといっていい。

 

VRコンテンツ市場が発展することで突きつけられるのはきっと何が一番本質的な価値なのか、だろう。自分の目で近くで見ることなのか、他の参加者と同じ気持ちを共有することなのか。そのキャラクターが生きているということを自分が信じられればいいのか。

 

もしかすると究極的には自分が思い描く理想のキャラクターなどを脳波から自動生成し、声もそれらしく加工したものを見せつけられるかもしれない。それはもう理想の夢を見ている状態だ。それは他人とは全く異なる体験である。同一のものがよいのかもしれないが、自分の見ているものが他人と違うとはよくあることだ。

 

…書いてて思うが、きっとそういうことではないのだろうが、でもそっちのが売れるはずだ。万人にとって最も受け入れられるキャラクターというのはそれぞれ本人の最高の理想のものを読み取ってカスタマイズしたものだろう。だったら一つ一つ変化したものを受け取る側が作ればいい。きっと未来にはそれなりの処理ができるPCがあるだろうからできないわけではない。

 

未来にはいったいどんなキャラクターが生きているのだろう。VRがもたらす変容はいったいどのようなもので、我々はどんなものを求めているのだろうか。自分が本当に何を求めているのかを実はちょっとずつ問いかけられているような気がする。それに気づいた人たちがきっとそれを新しく周囲に問いかけ始めているんじゃないだろうか。