かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

良い歯医者との付き合い方

 

星4.4のヤブな駅前歯医者

激務だったころ、体中がボロボロになるのと同時に歯もボロボロになった。

しょうがないので適当にGoogleで駅前の評判の良さそうな歯医者に。
これがすべての間違いだった。

(ちなみにだがこの歯医者はGoogleでなんと星4.4である!…もともと評価は低かったらしいがある時から高評価になったとの口コミが。)

 

虫歯は残念ながら5つほど見つかり、いくつも削り詰め物もたくさんした。
その後、3ヶ月おきの定期診察も行い、これで安心と思っていた。

 

ところが1年後、治療したところの詰め物が取れて直してもらうことに。

しばらくするとまた取れる、1週間くらいでまた取れる。
3回もすぐ取れれば流石に腕が悪すぎるだろう。
(最終的に噛み方が悪いとか言い出した!)

さすがに嫌になって違う歯科に通った。
面倒なので駅前の評判良さそうなところに。

 

 

ぼったくり駅前歯科

さて、二個目の歯科に。…まず有無を言わさず、初見で削られてしまった!
いまだにふかーく削れていてトラウマになっている。すごく痛かった。
形が一つだけ変になっており、すごく悲しい。

詰め物がとれるなら、詰め物をしなくていいぐらい削ればいい!
そういう解決法だったのだろう。ひどすぎる。

 

で、しょうがないと思いつつ、2回目で治療計画を聞くことに。
すると、なんか根の奥の方に血溜まりがあるだとかで吸い出す必要があると。

この黒い部分は体によくないだとかで、最悪なことになると脅されてしまった。
今後腐ったなにかが循環して、最悪…みたいな。(ホントに言われた…)

 

おまけに虫歯が新たに6個ぐらい見つかったと。
1つ目の歯科の定期メンテナンスで虫歯ゼロだったはずだぞ?馬鹿な…

 

さて、全部治すとなんと40~50万円になります!(いい笑顔で申し訳なさそうに)

わーお。最先端の技術できれいに隠せますし、血溜まりなんかも綺麗にできるのでこれがベストです、標準です、歯の健康には仕方ない、放置してたあなたが悪いと。

 

ここらでさすがにおかしいと思ったわけで家に逃げ帰った。本当に。怖かった。
まずレントゲンの写真で血溜まりがどうとか言ってたのは明らかに変だろう。
どうみてもレントゲンの黒い影でしかなかろう。あまりに信用ならん。

 

なによりそこまで悪いなら普通は大学病院に行く。
駅前の歯科でやることじゃなかろう。手術レベルではなかろうか。

 

明らかに法外だし、なによりいきなり削り出した挙げ句に40万円の治療プランとは、あまりにひどすぎる。ここらで歯科の評判、口コミは当てにならないと理解した。

(ちなみにここもGoogleの評価は星4.2!全然治ってないから別な歯医者に行くと書いている人が一部いるが、ほかは大満足だそうだ)

 

予防歯科

じゃあどうすればいいのか。途方にくれてたとき、プロフェッショナルの歯科回を見た。

www.hiyoshi-oral-health-center.org

徹底して歯を削らない、そもそもフロスをちゃんとする習慣づけ。予防歯科という概念。それらを徹底していてよかった。

番組の中で言われていたのは以下のような当たり前のこと。

  • そもそも患者が自分で歯を守れるようにならないとまた治療に来ることになる
  • 歯医者では予防方法を教えるのをメインにする
    • 歯医者よりも自分の家で歯を磨く時間の方が当然長いので
  • 歯磨きだけでは守れないのでフロス(歯の間を通す紐)もしっかり習慣にいれる

 

で、東京にもこの歯科はあるのか調べた。だが、当然混んでるし遠い。通えない。
なによりすぐに予約を受けられるとは思えなかった。
となれば、お弟子さんを探さなければならない。

www.c-gear.net

日吉歯科で調べて、その歯科が運営している?ようなサイトがこれ。ここに載ってるサイトならばGoogleの怪しい星評価よりも格段にマシだろう。
またGoogleで調べるにしても日吉歯科に関わっている歯医者をキーワードに調べれば良い。他の最先端の医療がどうとか言われてもわからないからだ。

 

ようやく訪れた平和

そしてようやく見つけた歯科では、最初に歯を削ることはなかった。
まずは徹底した掃除をされた上で治療プランを提示される。
歯や歯茎が汚れた状態では虫歯治療によくないということで、ものすごーく丁寧に。

 

結局、総合的に虫歯の数は6本くらいあった。レントゲンは一枚ではなく5枚6枚、様々な角度で撮り、丁寧に説明を受けた。中には神経までダメになったものもあった。

けど、かかった医療費は保険適用で5万円ほど。
前の歯医者の40万ってなんだったんだと笑ってしまった。

 

小さい虫歯部分は削らないことになった。削ったら治らない、そう言われて。
数年経過観察しているが、特に大きくもならず進行は抑えられている。

 

そうそう、もちろん血溜まりの話はなかった。
あえて自分が余計な情報を出しても仕方あるまいと前の歯科の情報はださなかった。

今だから言えるが、前の歯科で予告された”爆弾の爆発”の期限を余裕で過ぎている。
が、健康に生きているわけで、まったくのヤブだった。やれやれ。

 

歯を守るのは自分自身

全部きれいに直してもらって、定期検診も受けはじめ順風満帆…とはならなかった。

フロスも毎回やっていたし、歯磨き粉は市販されているものでもっとも強力なチェックアップルートケア(フッ素含有量が最も高い)にしているのに、駄目だった。

 

とはいえ定期検診で虫歯が見つかったので大事には至らなかったが、どうして駄目だったのか。それはフロスしているという満足感だけだったから、と言われた。

フロスで糸を通して、食べかすが取れればOKという認識だったのが甘かった。
"磨き”なのである。隙間をごしごししないとだめですよと怒られた。

 

定期検診に甘えてはいけない

でも、定期診察に来てるわけで他の患者よりマシでしょうと。
ちゃんとお医者さんにかかってれば虫歯になっても問題ない。


むしろ個人で磨くには無理があり、プロの手で磨かないと虫歯は防げない。
どうしても何%か磨き残しになる、それはしょうがない。だから虫歯になる。
その初期発見が早く出来てるからいいじゃないかと。

 

そんな風に言ったか覚えてないが、それは間違いであると教えられた。

 

毎日ご飯を食べて、毎日歯を磨いて、歯を守るのはあなた自身ですと。
医者は毎日を守ることはできない。手遅れになってから処置をするのは予防ではない。

歯医者は歯を治すためだけにあるんじゃないんですよと。

 

まあ簡単に言えば歯医者に頼りすぎるなと。自分の身は自分で守れと諭されたわけだ。

 

そりゃそうである。たしかに歯医者では完璧に掃除ができる。
けど、いくら医者が治そうとも、そもそも虫歯ができやすい習慣のほうが大問題だ。

 

虫歯ができにくい習慣を作ること、しっかり磨くことで予防ができるようになること。
そうすれば定期診察でもよりよい方へ向かっていける。

自分は完璧に思い違いをしていたわけだ!医者にかかった、もう安心だ、ではない。
ちゃんと虫歯の出来にくい習慣を自分で作り、守ることを学ばねばならなかった。

 

おわりに

てひどい虫歯治療を終えて、いくらか経つけれど今の所虫歯ゼロで推移している。
悪化もしていないし、ちゃんと磨けていると評価してもらっている。

一時期歯医者への不信感が高まりすぎて、なにも信用できない…となっていたけど、今は大丈夫じゃないかと思う。

 

歯の詰め物が取れるのはそもそも虫歯が進行している証、というのも初めて知った。
そもそも周囲が削れて隙間ができるから取れるのだとか。

いまのところ全然取れてないし、フロスがひっかかることもない。安心して暮らしている。

 

ちょっと前まではジュース類をおやつに飲むことをやめたりした。甘いものを控えるようになり、おやつも基本取らなくなった。習慣を治そうとして決めたのだが、お医者さんにやりすぎと笑われてしまった。

自分のQoLと相談して、緩めていいんだよなんて言われたので時々おやつを楽しんでいる。いい歯医者に出会えたと思っている。