存在感が薄いのか?うぐいすパン
一番好きな菓子パンはうぐいすパンである。何故かと言えばレアだからである。あんぱんと言えば中にあんこが入っている。これは和菓子でもポピュラーな具材だ。だからパンの中に和を取り込むなら、まずはあんこということだろう。
他にも焼きそばパン、コロッケパン…。いろいろあるが、こう見るとうぐいすパンだけレアじゃないだろうか?うぐいすパンは”うぐいす餡”を用いたパンである。だが他にうぐいす餡を使った菓子をあまり目にしたことがない。そもそもうぐいす餡ってなんだろうか?うぐいすパンとは?
Wikipediaによると
木村屋(現在の木村屋総本店)で働いていた石川末三郎によって、1929年(昭和4年)にウグイスパンが考案された[1]。
石川末三郎が23歳で除隊した時、山形市で和菓子屋をしていた兄の店に寄り、ウズラマメを煮ながら考え出した新作が現在のウグイスパンである。当初「ビーンズパン」と命名したが、「青いからウグイスだ」という理由でウグイスパンに改名された[2]。 普通に煮ると黄色くなってしまう青えんどう豆をウグイスの青さを出すのに苦労したという[3]。
ということでうずら豆から誕生したらしく、その色合いを出すのに苦労したそうだ。だからこそ”うぐいす”。そのきれいな色味は自分もとっても大好きだ。
さて、このうぐいす餡だが…。
うぐいす餡(うぐいすあん、鶯餡)とは、青エンドウを茹でたものを潰して、砂糖または蜜で甘い味をつけた緑色の漉し餡のこと[1]。和菓子やあんパンの材料。
ということで実は”ずんだ”とは違うらしい。似ているとは思っていたのだが…。この疑問に対してぴしゃりと答えていたものがあったので転載する。
『ずんだ』はビールのおつまみとしてよく登場する『枝豆』の東北地方の呼び名で、青い大豆のことを指し、『ずんだ餡』とは枝豆の餡のこと。
また、『うぐいす餡』は、グリーンピース(緑豆、豌豆)で作った餡で、鳥の鶯(ウグイス)の羽根の色がその色に似ているところからそう呼ばれます。
つまりは、原料の豆の違いというところですね。
どこか豆っぽい素朴さを感じつつ、ほのかに甘みも感じる和菓子らしさがとても良いです。うぐいすパンの存在が目に入らない人や気付いていても無難なあんぱんなどを選んでしまう人が多いのではないでしょうか。けれどその鮮やかな色味に興味を持ってぜひご賞味いただけたらな…と思う。食わず嫌いな人も実は多かったりするんじゃないだろうか。
おわりに
あんぱんと言えば幼児が大好きなヒーローでもあるし、刑事ものでは張り込みの必須品として挙げられているが…どうもうぐいすパンにはそういったものがないのだろうか。ちなみにあんぱんの上に載っているごまっぽいものはこしあんorつぶあんを分けるためのものらしい。
あんぱんは、こしあんとつぶあんがありますので、トッピングで見分けられるようになっています。
トッピングがごまならつぶあん、ケシの実ならこしあんです。
実はゴマと思いきやケシの実だった。意外な事実だった。
しかし町のパン屋さんなんかでもほとんどうぐいすパンは見ないように思う。食べるとすればヤマザキのうぐいすパンだけだ。けど他の商品よりずっとおいしいと思っている。牛乳と一緒に食べるとなおおいしい。これはあんぱんも同じだけど、どうも和菓子と牛乳の相性は最高だと思っている。
書いていたらうぐいすパンがとっても食べたくなってしまった。あまり習慣づけて食べることもなく、おそらく1~2年は食べていなかったかもしれない。けど一番好きな菓子パンはうぐいすパンである。これはまったく揺らいでいない。それぐらい大好きだ。