硬派なゲーム
アーマードコアを始めてやったのはPS2だったと思う。当時人気が高かったのでやってみたのがアーマードコア3サイレントラインだった。
当初のアーマードコアに対する自分の印象としてはものすごいコアなファンがめちゃめちゃカスタマイズして戦う難易度の高いロボットアクションゲーム。自分には絶対無理だろうな…と思っていたのだけれど…まあ案の定難しすぎてかなり匙を投げていた気がする。
アーマードコア3までのシリーズで難しいのは機体の熱量と出力の管理。つまり機体を動かすエネルギー問題である。もちろん敵からの攻撃回避と素早いロックオン能力なども必要ではあるけれど、まずは機体そのものを動かす足回りがきちんとしてないと話にならない。
つまり初心者にとってはまずロボットの操作すらおぼつかないという訳だからたまったもんじゃない。回避についてはエネルギーをなるべく温存できるように小刻みにジャンプして横に回避して…と三次元的な動きを取るようにオススメされていたと思う。が、まあ難しいわけで…。
アーマードコア4は転機だった
そんな感じで若干自分の心にトラウマチックなものを残したアーマードコアだったのだけれど、PS3になってから出たアーマードコア4に触れる機会があった。もう3をやってからずいぶん経ってからの話だったのだけれどスゴイ苦手意識があった。
ところがこのアーマードコア4、今までのシリーズとはまさしく別格なものに仕上がっていた。なんと今までの熱量だとか移動速度をはるかに吹っ飛ばすような爽快感のある操作性に変化していたのである。これにはまさしくびっくりした。
これは今までのシリーズとはまったく違うということをゲーム中のシナリオでもかなり言及していて、なんとかつてのシリーズの機体が4の機体に与えられるダメージはほぼ0に近い。攻撃力、防御力、機動性、すべてがはるかに進化していた。今まであんなに苦労していた操作をあっというまに拭い去ってくれた。いつの間にやら熱中してきちんとストーリーをクリアすることができた。アーマードコアに対するトラウマが解消された気がした。
なによりもきちんとクリアして嬉しかったことはアーマードコア用語に慣れ親しむことができたことである。なにかとニコニコではロボなどの要素が出るとアーマードコア的な部分を見出そうとする人が多く、そういったコメントに反応できるようになるとニヤリとしてしまう。
基本的にみなアーマドコア4~5くらいのネタで集中しているのでそういったネタコメントだとかに興味がある人はきっとAC4,5をやれば十分ついていけると思う。ロボアクションが苦手な人でも3などよりは断然楽にクリアできると思う(もちろんゲームの難度は高いが…)
おわりに
アーマードコアで初めて知ってびっくりしたのは逆関節の存在である。
逆関節とは、カッコよさと美しさを兼ね備えた芸術であり、一度口にすればその語感の良さからついつい口にするのを止められない、まさに奇跡である。
分かりやすくいえば通常とは逆に曲がる関節、またはその状態のことである。
人間の関節とは反対の方向に曲がる関節のことをいい、鳥は逆関節の足を持っているのだとか。で、二足歩行型ロボットというと当然人間の関節のようなものを想像するのだが、アーマードコアには当然のごとく逆関節があり、逆関節マニアがいる…。
まあ確かに考えてみればロボットの足の関節が人間に沿わなければいけない理由もない。そう思っても実際に使ってみると異様な感じがまた癖になるような気がしないでもない。そうやってパーツをいろいろ順繰りと眺めては組み換え…もなかなか楽しくてつい時間が過ぎるのもアーマードコアの楽しさの一つだと思う。今後PS4で出るのを期待したい。