待望のオープンワールド化
三國無双8を買ってわりとプレイしたので感想を書こうと思う。
今作を一言で言い表すなら…エンパイアーズ化した本編という感じだろうか。そのわりにストーリーの自由度がない。選択の自由も実はそこまでないエンパイアーズ仕様な感じだ。無双型箱庭オープンワールドという感じである。
あとはシステムでびっくりすること。それは決定キーがだいたい□であることだ。これは笑える理由があると思う。それは○ボタンだと無双乱舞を暴発させる可能性大だからだ。実は始めた頃に貴重な無双乱舞を村人に暴発させる事故をなんどかやらかした。
とはいえ□と○で決定するところがいりまじっていてUIとしてはなんだかイケてないなーという感じ。苦渋の決断だったとは思うがちょっとマイナスな部分だと思う。無双らしい理由だとは思うのだけれども。海外っぽく×ボタン決定でも良かった気がするが。
オープンワールド化の良かったところなど
オープンワールド化で良かった点としては…実はそこまでない。ロードが短くなった、敵と遭遇して戦いやすくなった…と思いきやそこまででもない。というか無双8がオープンワールドかというとなんだか微妙な気がしてならない。
世間一般にはおそらくオープンワールドというとミッションを自分の自由に攻略することができる、自分の動きにより敵などの動きも変わってくるという感じだろうが、無双ではそこまで自由度?が高くない。
プレイヤーは確かに多くのミッションをこなすことでメインのミッションを楽にこなせるようになる。…がそれだけだ。サブミッションたちはメインミッションの難易度を下げたり敵の援軍を阻止するだけで重要ではない。本筋にはあまり影響しないのだ。
要するにプレイヤーはとりあえずメインミッションをこなし、敵兵を倒せばクリアを繰り返すだけである。ゼルダの伝説BoWのようなかなり自由度の高いストーリーではない。クリアする順も死ぬ順番も戦闘順もなにも変わらない。一本道だ。
とはいえミッションごとにワープが効くので思いの外さくさく進められる。
ワープが優秀なのでストレスは控えめ #PS4sharehttps://t.co/Jf1idokph1 pic.twitter.com/pcX7qT00fw
— かやのみ (@kayanomicha) 2018年2月11日
それに景色もなかなかキレイなので写真撮影が捗るかもしれない。
お城がきれいですね。
無双で今回新しくなった点としては壁を自由に登れるようになった「鉤爪」アクションが大きい。これにより城の門が空いていなくても中に入り込み内側から門を開けることができる。まあ無双なので単騎ですべてを殲滅することも可能だ。
また海に落ちたときも陸に上がるときは鉤爪、山を登るときも鉤爪だ。要するに地形の頂上に登る短縮アクションが鉤爪なわけである。これは速度も早いのでよかった。
もう一つは軽功による二段ジャンプからの壁蹴り多段ジャンプ。ということで地味だけど壁に対してちょっと反射したジャンプを繰り出せる。これだけである。わりと地味といえば地味だし、過去作でもやろうと思えばできたんじゃないかなーと思う。そこまで取り立てるほどのアクションではない。
戦闘の流れについて
戦闘の流れについてはエンパイアーズっぽいと本当に言えると思う。
これが初期の黄巾の乱のマップだ。いくつかはわからないミッションもあるが、とりあえずメインのミッションのほかにはサブミッションがいくつかある。これらサブミッションをクリアすることでメインミッションの難易度が下がる仕組みだ。
また拠点システムが採用されており、それぞれが勢力圏としてつながっている。エンパイアーズのシステムとほぼ変わらない。これらの円が大きいところはそれだけ敵もいるということでわりと面倒くさい。
で、メインミッション前にすべてのサブミッションを片付けるとこうなる。ある程度拠点も開放されメインミッションもかなり難易度が下がっていることがわかると思う。
でもってさらにすべての周囲の周囲の拠点を自分の陣地とつなげ孤立させるとこうなる。とうとうLv1まで下がってしまった。が、ここまでやる意味はほとんどなく正直自己満足みたいなものだ。
このLvも正直ホントに当てになるか?というとそれほどでもなく、硬い敵は硬いままだし、ボスもわりと硬かったりするので基本は脳筋プレイするのが良いだろう。すなわち属性や強化をたくさんして単騎殲滅が非常に手っ取り早い。まさしく無双だ。
戦闘システムについて
従来のシステムから結構大きな変更があり、正直なところ全容がつかめていない。が、とりあえずコンボがつながりやすく面白い。ビールの評価じゃないけどすっきりとした味わいな感じだ。ストレスフリーな仕組みになっている。
ただ従来の武将の使い勝手の良い技や武器が変わっているのは悲しい。それにどうも□の連打攻撃はオート派生な感じらしく望んだ連携が出ないことも多い。それでもエフェクトもなかなかきれいだし、無双らしい味わいはそのままだ。
今作の無双がわかった(?) #PS4sharehttps://t.co/Jf1idokph1 pic.twitter.com/WQkYZC0lEp
— かやのみ (@kayanomicha) 2018年2月11日
上の動画では熊退治をしているのだけど、軽功キャンセル攻撃がつながり何故か属性効果かなにかしらないが攻撃速度が上がっている様が見えると思う。なんで早くなっているかは知らないのだが、ともかくこの…なんだか必死な感じが従来の無双にはない感じで面白かった。
またPS2時代からの復活でとうとう弓が使えるようになった…が正直使いみちが…?なんだろう、どこでどう使えば効率が良いのかまったくわからない。けれどもまあ面白いといえば面白い。残念なのは無双ゲージ消費の弓連打がないっぽいところだ。
PS2時代を思い出すシュール無双 #PS4sharehttps://t.co/Jf1idokph1 pic.twitter.com/GTjsjj0ABW
— かやのみ (@kayanomicha) 2018年2月11日
まあ弓があるとこういう昔三國無双2あたりで遠くから弓を撃ってちまちま削ったことを思い出す。どことなく懐かしい気持ちとこのシュールさがたまりません。
金策について
お金がわりともりもり減ったりすると思うが、釣りが優秀な気がする。なぜか最低ランクの釣り餌で金貨っぽいのが手に入りこれが店売り10000くらいになる。一回の釣りで3個程度とれたりするのでひたすら釣りで億万長者も夢じゃなさそうだ。ツッコめない。そのうちアップデートで調整されたら悲しい。
おわりに
ということで無双をけっこう楽しんでプレイした感想を書いた。小ネタというかちょっとした笑えるポイントは馬で走るときのSEがズドドォドォド!!みたいなものすごい迫力で毎回全力疾走させるのでつい笑ってしまう。マップ自体もずいぶん広くて馬の大切さが身に染みる。
無双がついにオープンワールド対応かー!と感慨深いものがあり、わくわくしていたのだが実際にやってみると「納得」である。ある意味世間一般のオープンワールドのゲームを作ったわけじゃなっくて、無双の中にオープンワールド要素をとりこんだだけという感じだ。
以前から無双エンパイアーズシリーズではKOEIお得意の信長の野望的な要素など戦略ストラテジ的なものをライトに実装していることが多かったと思う。今作もあくまでそれらの延長上にあるものをナンバリングタイトルとして大々的に出した…というのが自分の感想である。
ここまで書いてみて無双が面白くないのか、好きじゃないのか?と思われるかもしれないが、とんでもない。このゲームはこれだから好きなのだ。面倒なことなし、とりあえずアクションでばったばった倒してストーリーを進める、自分らしく拠点全部落としてミッション全部やって…みたいな、自己満足を究極に満たすゲームが好きなのだ。
無双はやっているプレイヤーが無双できること、ストレスを感じないように設計されていると思う。今作もその無双らしさそのままだ。言ってみれば過去から続くお暗示事の繰り返しだけれども、アクションの楽しさ、陣地取りの楽しさ、ミッションをこなして征服する楽しさは少しも変わらないし、グラフィックはよりきれいになった。それだけで十分だ。