「難しいですね」という言い訳はよく聞く。実際に難しいことも多いし、無茶を言っていることに対してなだめるときのことも多い。残念ながら自分もよく言う言葉だ。だけれどもなるべくならば使いたくない。難しいというのはそれ以上の思考の道筋がなくなる常套句として使われてしまっているからだ。
つい使う言葉には気をつけたい。無意識のうちの逃げ道として使ってしまっているならなおさらだ。自分の口癖は思考の癖になる。難しいのは当たり前だ。簡単にはできない。それ以上の意味がない。
ただ根性論を言いたいわけではない。難しいということがわかれば十分なこともある。それならそれでいいが、難しいということをすぐに逃げ口にしているんじゃないかという自分への警戒の気持ちは忘れずにいたい。難しいなんて言葉は面白くないからだ。