かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

手の表情

 

絵や写真は現実を切り取ったものである。時間を切り取ったもので、それを一途に伝えてくる。他の余計なものは存在しない。時間によって変化しないからこそ伝えたいメッセージが強く強く伝わってくる。物語には基本的に連続性や関係性がある。でも写真や絵はきっと一つ一つが連続していないのが一般的だ。その一瞬で伝えたいものがある。

 

昔本屋で立ち読みしたときに人物の写真や絵は思った以上に手の表情に引きづられる、と書いてあった。実際の例も載っていて、どういう指の組み方をしているかによっても印象は大きく異なる。場合によっては手を見せないほうが良い場合もあるそうだ。

 

これらの手の表情、指の表情というのは人間の行動の予測機能に大きく関わっているんじゃないだろうか。手が次にどう動くかというのを人間はいろいろ想像できるのだろう。普段からも無意識にどう動くかを予測しているからかもしれない。ハンドシグナルにも使われるし、手話だってそうだ。手は表現の基本なのかもしれない。思った以上にたくさんのことを伝えられる。