かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

人の言葉を奪わないこと

 

学会でもたまに見かけるが、学部の研究発表なんかで質疑応答にうまく答えられずまごついて、その後を教授が引継ぎ全て意気揚々と答えてしまう場面なんかがあると思う。ある程度しょうがないかなあと思うのだけれど、本当はあまり成長によろしくないよねと思う。

 

その時の正しさについて補足する人もいれば、間違ったものを許せずに学生の答えは完全に間違っていると言い、改めて私から説明させていただくというスタイルの人もいる。どちらかというと正しさについてそっと添えてもらったり、後で学生の居ない別の場でそっと正しさを補足してもらったほうが気が楽だ。

 

要は発表の場で説教+お前は実力が足りない、私の方が完璧であるという権威付けみたく見えるときがあるように思う。こうなるとなかなか自信がつきづらいはずだ。間違いや答えられないことも含めて学生の成長の場であると思う。が、どうにもやる気がない場合は…。とはいえそれもまた学生の選択肢。どれも経験のはずだ。

 

そういった学生が得られる貴重な場をちょっと横取りしてしまうようなことはいただけないなと思う。もちろん聴衆に向けて正しい発表をする必要はある。聴衆は発表を聞きに来ているわけなのだから。その兼ね合いは非常にむずかしいところだなあと思う。