かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

心理的安全性とはお金であり、銀の弾丸か

 

 

anond.hatelabo.jp

そもそも心理的安全性とはなにか?これはGoogleが流行らせたワードみたいなものだ。仕事の生産性は個人のパフォーマンスや在職期間よりも、「無知、無能な行動をしても大丈夫」と信じられるか?=心理的安全性が大事とした。ミスしても大丈夫、バカにされないこと。お互いを信じ、時に輪を乱しても問題ないと実感できること。

 

で、これはIT業界で今でもバズっている…はずだ。得てしてエモい話になり、盛り上がる。殺伐とした職場環境を変えて大成功させるとか。みんないろんなことに困っている。だから参考になった!とかそういう悩みあるよねと共感されやすい。

 

そして最初のリンクした記事に戻る。まあ若干煽り成分が入っているし、恨み節があるような気がするが…。ばっさりと言っているのは好感度高い。下手なポエムよりも断然いい。

 

心理的安全性とは、お金だと。まあ…身も蓋もないけど…せやな…。

 

デスマーチじみて殺伐する原因は、スケジュールを伸ばす予算の余裕がないから。

残業が多いのも儲かってないから。(逆じゃないところが生産性なくて面白い)

儲かってる会社はいい人間をいい給料で採用、引き止めできる。
やばい人間を雇わなくて済む。採用にも力入ってるから。

 

…まあ一面としてはそうなんだけれど、お金あるところも苦労してるところは多い。

それにIT業界にはもっと古い名言がある。「銀の弾丸はない」

 

なにごとも単純化して極論にすると気分はいい。世の中単純な方がいいから。

エンジニアだし複雑なシステムと日々戦ってばかりで疲れる。疲れてくると単純化して〇〇が悪い!〇〇があれば!と夢見てしまうけれど、やっぱり現実は非情だと思う。

 

結局お金がある大企業でも部署が一個違うと地獄が広がっていたりする。ベンチャーで金があってもイケイケGOGOでケアなしで潰されちゃう人もいる。

お金が必要なら、お金を得るためにきちんと数字として測定できるようにして、ちゃんと説得しないといけない。そして、お金を得た分をきちんと還元できた、活かせたとしないと次につながらない。

 

地道にやっていくしかないのだ。単純じゃない。心理的安全性のために金をくれ!いくら?どこに必要?どれくらいで効果出る?結果はどういうふうにだせるのか?

費用対効果を気にせずお金が無限にあれば、時間があれば、人員がいれば無限に改善できる。いつも現実は足りないものばかりだ。誰もが足りないと言い続けるのは、よりよくしたいから。現状に満足できないから。

 

自分は地道に草の根活動して、自分の範囲を守るだけで精一杯だ。人に質問されても嫌がらない。むしろ質問のおかげで引き継ぎとかドキュメント整備しなきゃとか、見落としがあったかもしれない…とかたくさん気づくことがある。自分の成長にもなる。

そういうことをきちんと表明する。質問はウェルカムですよと。ウェルカムというだけじゃ足りなくて、上記の説明をきっちりする。個人的には面倒でもなんでもなくて、もっと協力してやっていきたいから必要なことで、実際に雰囲気よくなるし働きやすくなる。もっと気軽に話しかけてもらえる存在になりたい…。

 

別に戦時中みたく欲しがりません勝つまではってわけじゃない。もちろんわかる。心理的安全性めちゃくちゃだと何もやる気起きない。さすがに逃げたほうがいい場面もある。でもそうじゃなきゃ、自分の人間関係の範囲で心理的安全性を高くする振る舞いをするだけでいいんじゃないかなと。

 

なにより、心理的安全性とかかっこつけなくてよくて。単にお天道様に恥じない行いをしてればいいのだ。やさしくなりたい(斉藤和義)。