VRChatを始めたのは2018年8月末。2年経過したけど今でも毎日ログインしている。
プレイ時間は1600時間。平日も休日も夜9時から11時くらいまでと健康的(?)
2020年の日々はゆっくり、のんびりと平和に過ごすことができた。
代わり映えしない日々じゃなくて、満足できる楽しい幸せな日々だった。
自分はイベント、集会などにはほとんど参加していない。
ワールドづくりも世間への公開はほぼないけれど、マイペースにやってきた一年。
ちょっと振り返ってみようと思う。
1月
VRC技術市というのに参加して技術同人誌を書いていた。締切ぎりぎりまで頑張った。
あまりまとまりもなく、文量も多く、出来としてはそんなに良くなかったと思う。
でも参加できたことはとても嬉しかったし、DL数も500以上。
ほんの少しでも人の役に立てたのだろうか。そうだったらよいのだが。
今年も開催されるようだが、参加は悩んでいる。自分は技術がそこまで高くないので、果たして参加してよいものか。今回は直前まで悩もうと思う。
2月
noteに国土地理院の地図を使ったUnityでリアルな地形を再現する方法を書いた。
山ってどう作ればいいのか、出来合いのもので納得できなくて悩んでいた。
そんなとき、Googleのストリートビューで見ていて思いついた。
そうか、現実そのまま持ってくればいいやと。
鉄骨について本を買って読んだりしたものの、作るのが大変なので挫折。
ただ地形はリアルのものを持ってくればなんとかなることがわかって嬉しかった。
学ぶための道がわかれば安心するタイプなので。
3月
Virtual Rensという被写界深度を備えた画期的なスクリーンショット作成アセットが販売になり、みんなこぞって導入して撮りまくるということが発生した。
またこのころCOVID-19の影響が濃くなり、Utopiaというアセットが無料配布されたので自分でワールドを作ってみた。
UtopiaKitというのが無料だということでBlender版をダウンロードしてFBXにしてUnityにつっこんでみましたー。
— かやのみちゃ🍡 (@kayanomicha) 2020年3月27日
まだVRCで動いて重くないかは未確認ですが…
めっちゃ巨大なSFチックっぽいビルがいい感じです!https://t.co/5uSvQF01s4 pic.twitter.com/wvGoIkhYmI
大したことない、ぽっとおいただけだったけどそこそこ反応があって嬉しかった。
ただ細かくディティールを詰めきれず、挫折。
ここからずっとワールドに関しては挫折が続くことになる。
4月
YoutubeでBlenderのチュートリアル動画にハマった。丁寧でわかりやすい。
これはストールの作り方を学んで作ってみた。
大したことはないものなのだが意外に好評で嬉しかった。
好評で嬉しかったので、今でもたまに、ここにこっそり一人で過ごしてたりする。
参考にした動画はこれ。クッションの作り方も参考になったのでおすすめ。
5月
小部屋をいくつか作ってみたり、自宅ワールドの改装をしたりした。
が、いまいちパッとせず。これは10月ごろにようやくわかる。
とにかく…観察力がどこまでも足りなかった。
ワールドづくりに悩んでいて、人が心地よいと感じる天井の高さや空間の広さを考えるべく、お試しワールドを作って家具を配置して…とやったものの、「なぜそんなことを気にするのか?」と暗黙に言われて、空回りしている自分に気づき苦悩が続いた。
自分が好きなワールドを作ったほうがいいとアドバイスされて、本屋さんを作りたかった。ただ、意外と考慮するべき点も多く、写真から全然構造を読み解くことができなかった。そのためクオリティが中途半端で…正直自分が嫌になった。下手すぎる。投げ出したかった、というよりも投げ出した。
でも、フレンドのみなさんがカウンターに座って雑談している姿を撮れて本当に…本当に嬉しかった。これだけで作ったかいがあったし、自分はとても幸せだった。嬉しかった。
楽しそうにしている人たちの写真を撮るのは好きだ。その一端を自分が作ったものが役立っていたのなら、なおのこと嬉しい。伝えきれないけど、ほんのささやかな一日だったと思うけど、本当に嬉しかった。いつも遊んでくれてありがとうございます。
それでやる気が戻って、レンガに間接照明ってエモいよね、と思って自作した…
が、評価はズタボロ。なにこれ、なんで?意味がないと思う、etc...
自分のいいと思うものが伝わらないことの悲しさを感じていた。
が、半年後の自分から言うと…それは全部自分が悪い。
自分がいいと思うものを適当においても伝わらないのは当たり前なのである。
絵とか、写真などは伝えたいものを伝えるための技術が洗練されている。
意図がある。伝える技術がある。だから人はそれを理解して、評価する。
そもそも人間同士、意味が伝わることは少ない。相互理解なんて本当に難しい。
自分がなんとなーく、漠然といいなーと思ってるものをふわっと作っておいただけ。
そんなことで伝わるほど創作はあまっちょろくないのである。
フレンドさんのバーが開店したり、シャオンちゃんというかわいいアバターが販売されたり、写真撮影会にお邪魔させてもらったり振り返ると結構いろいろあった月だったようだ。
6月
自宅ワールドの裏庭に神社が建設された(BOOTHで500円)
あまり活動的な月ではなかったらしい。雨でテンションが低かったのだろうか。
傘いじるの結構楽しいな pic.twitter.com/hbbV7RjuSO
— かやのみちゃ🍡 (@kayanomicha) 2020年6月28日
なぜかモデリングで傘を作って色を変えて遊んだりしていた。
ライトベイクについても悩みがあり、細かい組子細工レベルのものをUV展開してもうまくいかず。今見てみるとおそらくテクスチャで表面をアルファ抜きして作る技術やハイポリをローポリにする技術など、別な手立てを考えたほうがいいかもしれない。
ライトベイクにずっと悩んでてモデルきれいに焼くなら
— かやのみちゃ🍡 (@kayanomicha) 2020年6月13日
やはりUV展開手動できれいに…とか思いもしたけれど
普通にBlenderでUV2をライトマップパック展開するなり
Unity側のGenerate lightmap UVsとかで十分だと思い直しました
アセットストアの作品もGenerate lightmap UVsしてるの多いし悩むのやめた pic.twitter.com/z8a8U3WS6l
あまり実りのある結果にはつながらなかった。
2月ごろに作った鉄骨にリベンジ…したかったもののモデリングの気力が続かず。
ノーマルがあちこち裏返ったりしていることに気づかず、Unityで見て全然なってない…
と気づいて完成を放り投げた。
いろいろ失敗したので供養…
— かやのみちゃ🍡 (@kayanomicha) 2020年6月20日
もっともっと頑張りましょう。 pic.twitter.com/C9dmKnxVD4
7月
自宅ワールドに花火をつっこんだ。手軽に美しくなるので作ってくれた人には感謝だ。
海を入れてみたものの、軽量化がよくわからず重たくなってしまったのでやむなくボツに。いまいちよくわからない。
また新しく自作ワールドとして地下ガレージつきの家を作ろうとして挫折。
挫折原因はとにかくでかーく作りすぎ。自分がでかい部屋が好きなことが問題だった。
もともと現実でも狭い部屋が好きではない。
広い空間にものが少ないことが贅沢だと考える人間である。
VRでは広さに制限なく、予算ゼロでどんどん大きくできる。それが一番いけなかった。
ものすごく単純な理論だ。大きくすればディティールは損なわれ、作業量は膨大になり、修正も膨れ上がる。初心者向きではないのだ。
なにより空いた空間を埋めるという発想を持っていないのは致命的である。
理由もなくでかい空間を作るのは本末転倒。目的から作るべきだったのだ。
車を3台置くから、その分広くつくるというならいい。いずれ置くとかでも。
でも理由もなく大きくしたいからという理由で作っても、寂しい空間になるだけだ。
あてもなく物をおいても統一感もなく、ディティールもなく、稚拙になるだけ。
何度目の挫折か、失敗か。このワールドの失敗は結構自分にとってダメージのある失敗だった。この時期にVRAA2が開催され、素敵なワールドがたくさん生まれたことが間接的な比較となったからかもしれない。
あとデスストランディングは楽しかった。もっとゆっくりやればよかった。
デスストランディング40時間やってしまっていることにビビる
— かやのみちゃ🍡 (@kayanomicha) 2020年7月19日
8月
迷走していたのか進捗が特に何もなかった。いや、ダークソウル3をクリアしたりしてたかもしれない。ゴーストオブツシマもやってた。
実はこつこつやってたダークソウル3クリアした!
— かやのみちゃ🍡 (@kayanomicha) 2020年8月21日
レベル105、27時間くらいでクリアです…ちかれた… pic.twitter.com/ZiT9MBjQ0d
Q. 土曜日ですが丸一日いったいなにをしていたんですか?
— かやのみちゃ🍡 (@kayanomicha) 2020年8月8日
A. 対馬の…民を…民を守らねば…ならなかったのです…
Twitterでネオンの絵の描き方みたいなのがあったので、そもそもUnityでライティングすれば正しくなるのでは?と思い立って15分ぐらいで作ってみた。結果としては予想通りな形になり、まあそりゃそうだ、みたいな納得が得られた。
9月
クラフトピアとRTA Japanで話題になったレーシングラグーンを買ってしまった。
クラフトピア、村人が島にやってくるみたいなアイテムが作れて
— かやのみちゃ🍡 (@kayanomicha) 2020年9月8日
話しかけてもクエスト等も発生せず、なんだこれ…未実装なだけ?
そう思ったけど、ただの無限湧き労働力、家畜として扱うのがクラフトピア的正解だと気づいてしまった
難馬さんにかやの~とかフランクに話しかけられて
— かやのみちゃ🍡 (@kayanomicha) 2020年9月21日
ちょっとうれしい僕です pic.twitter.com/QSpNAKl99o
だんだんVRC関係なくなってるぞ、自分…。
技術的なネタとしては動画プレイヤーをエモく見たいという挑戦をした。
気になっていたのは3つ。
動画の画面を複製することは可能なのか。床面への動的な反射は可能か。
画面自体を動的な照明とすることができるのか。
これらはすべて可能であり、床面への反射以外はあっさり実装可能だった。
派手に動画を見たいときには結構有用なものができた…のかもしれない。
このころポケモンのGOTCHAが公開され、このスクリーンでうん、いいなと見ていた。
また、未だにクリアできていなかったアスタリスクの花言葉へのこっそりとした挑戦が始まった。復習も兼ねていろいろスクショ撮って考察したり、資料を集めたりと頑張っていた。
なぜこっそり頑張っていたかというと、解き方を知った上でみんなでクリアしたかったから。長時間みんなを付き合わせるのが心苦しかったから。
(でもそれは二重に大きな間違いだった…一つは一人でとんちんかんな間違いを繰り返していて他の人がいればすんなり終わっていただろうから)
結局クリアは10月までかかることになる。
10月
マリオ35が流行ったのでマリオ35…と見せかけてなぜかテトリス99にハマった。なぜ…
11月現在も続けており、未だに一位になれていない。とても悲しい。
でもいっぱいアドバイスを貰えたり、話題として盛り上がっているので嬉しい。
Q.午前中はいったいなにをされていたんですか?
— かやのみちゃ🍡 (@kayanomicha) 2020年10月17日
A. ……テトリスです……
狂気のワールド、夏が始まる一日前が公開され考察をしたりと夜ふかしがひどかった。
まさか令和の時代にモールス信号を解析するとは思いもよらなかった。
そしてフレンドと一緒にアスタリスクの花言葉をクリアした。本当にいい体験だった。
記念撮影リベンジ。ありがとうございました。 pic.twitter.com/6VJ3nzlYOM
— かやのみちゃ🍡 (@kayanomicha) 2020年10月17日
ワールド制作としてはちょっとシックな感じの部屋を作成…してみたものの挫折。
せっかくなので銀髪にしたリアアリスちゃんでぱしゃり。 pic.twitter.com/NYENYXKdsT
— かやのみちゃ🍡 (@kayanomicha) 2020年10月25日
シンプルなもので参考にした画像もあるのだが、どうもいまいちな出来だった。
でも、これがきっかけで11月に気づきを得ることができた。
11月
重要じゃないと思って省くと、重要じゃないものが存在しない世界になってしまうんだなあと。
— かやのみちゃ🍡 (@kayanomicha) 2020年11月4日
それは実は無機質すぎて違和感を感じて、居心地よくないというのがちょっとした発見でした。
これはどういうことなのか?というと、今までVRCでワールドを作っているとき自分は大事なもの以外は削ってモデリングもどきをやっていた。
だが、本当は大事なもの以外もなくてはならないと初めて気づいたのだった。
シンプルな部屋の再現や思い出の部屋を作ったりもしたが、全然しっくりこない。
なにかが足りないのである。全然落ち着かない、味気ない、リアリティがない。
リアリティがないのはテクスチャを自前で作ってないとかライティングが下手とか。
そういった技術面での力不足だから”しょうがないじゃん”と思っていた。
だが、もっと大事な点があった。
重要じゃないと自分が思ったものを入れるべきだった。
例えば自分の部屋を作るとしたら、脱ぎかけの服だとか、アマゾンの箱だとか…
そういったものも重要じゃないけど置いといたほうがいいのである。
重要じゃなくても、あったほうがいい。なぜか?
そうじゃないと、重要なものとそうでないもののコントラスト差がなくなるから。
全部緊急の仕事は全部大事じゃない、全部普通になるとかそういう理屈である。
情報量の強弱というか、大事じゃないものも、大事なのである。
自分はまったくもってちゃんと見ていなかった。観察が足りていなかった。
ただただ思い込みでしか勝手にやってなかった。デッサン力不足そのものだ。
あとはBakeryが70%オフだったので購入したのだが…大当たり。
Bakeryいいっすね…もっといい感じにできると思う
— かやのみちゃ🍡 (@kayanomicha) 2020年11月11日
適当にやっただけでも標準より大変よい pic.twitter.com/qGl76xdNmU
もう今までの苦労は何だったんだろう。思い通りに光が作れる。安心感がある。
それだけでお金を払う価値のあるもので、もっと早く買えばよかった。
いらない苦労をしてきた自分がちょっと悲しくなるくらい、良い買い物だった。
なのでこれからはライティングについてUnity独特の苦しみに時間をかけなくてよくなった。他の部分に注力して頑張っていきたい。
総括
作ってるようで、作ってないような。パッとしてない感じだと思う。実際そうだった。
ところどころ面白いことはやったものの、実になってない感じ。
創作に関してはあちこち迷走してばかりの一年だったような気がする。
ただ、回り道はいっぱいして、あちこち迷いはしたけど自分なりの納得はしてきた。
なにかしら掴んで戻ってきてはいると思う。人よりもずっとずっと不器用だけど。
言いたいのは、3Dモデリングだとかいろんなことでへたっぴだろうと…
新しいことに気づいて挑戦して、学んで、活かして、誰かに伝えられる。
実としてなってないにしても、自分なりに意味のある時間だったと思う。
まあそれはそれとして、きちんと実にするべきだとは思うし反省すべきではある。
2021年はきっちりアウトプットにする。そういう年にしたい。
振り返ってみるといろいろあって、この記事を書いてよかったと思う。