かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

電線と月

今日は夕食後に散歩にでかけた。涼しくていい天気だった。
いつもよりも明かりがきれいに見えて長めに歩いてしまった。
見上げると薄く雲のかかった月がとてもきれいだった。

 

ずっと昔、PCの壁紙に電線の入った月の画像を使っていた。
個人サイト・ブログ全盛期だったころにあった背景素材サイトのものだ。
画質がいいわけじゃないのだけど、ノスタルジックな雰囲気がよくでていた。
シンプルと言えばシンプルだけど、どこか惹かれる雰囲気。
今はそのサイトはとっくに無くなっていて、画像もPCが壊れてなくなってしまった。

 

記憶の中にしかもうないのだが、薄く雲がかかったきれいな月を見るたび思い出す。
あの写真はいったいどこで撮ったものだったんだろうか。
電線は日本中どこにでもある。世界にもあるだろう。
どうしてあの角度で撮ったんだろう。どんな気持ちだったんだろう。
どうしてあんなにきれいだったんだろう。どうしてフリー素材として共有したのか。

答えを聞きたいわけじゃなくて、自分なりに納得したいだけだ。
懐かしい気持ちで記憶に浸っている。
きっとこうだったのかもな。
いつか自分もそういう良さを理解して写真でも撮れたらいいなとか。
あれは構図がよかったんだ。電線は枠として機能しやすいのかも。
いや、ちょっとピントをわざとずらしてたのか。
雲が主題だったのかもしれない。月明かりの方だったかな。

 

そんなことを月をみながら、電線を視界の中に入れてじっと見ていた。
しばらく見て、やっぱり月はいつもきれいだな、飽きないなあ。
あの画像はなくなってしまったけど、まだまだ現実でいい月が見れると良いな。
そしてあのいい画像の記憶はなくならないといいなと思いながら家に帰った。