GWの4,5日を潰したゲームについて感想を書きたいと思う。
いったいなぜ4,5日で30時間以上潰したのか、その後50時間までやってしまったのか。
簡単に言うと、ボードゲームらしいゲームバランスの良さが中毒性を生んでいる。
FTLとはなんなのか?とにかくバランスがいい
FTLは反乱軍に支配されつつある宇宙で、プレイヤーは連邦軍となって宇宙船を強化しながら逃げつつ、最終ボスとして反乱軍旗艦船を撃破するのが目的である。
なおセーブはない!毎回ゲームオーバーになったらすべてやり直しである。
ゲーム的には右側に出口があり、左から反乱軍が攻めてくるという感じ。
ステージごとにランダムなマップが生成され、支配された場所にはいかないほうがよい(その時点の2つ上くらいの難易度の敵がでて報酬がない)
つまりマップをくまなく探索することはできず、事前にそのマップになにがあるかは近づかないとわからない。また移動できる燃料にも限りがある。
早々と出口についても、敵を倒して資源を回収しないと船の強化につながらない。
船を強化できないとそもそもラスボスに勝てない。だが、回りすぎても燃料が尽きる。
序盤で頑張っても資源的に旨味は少ない。
かといって後半戦は被弾も増えるため修理費も馬鹿にならない。
弾薬にも一部限りがある…これらをずーっと考えつつ、マップをじっと見るわけだ。
途中で便利なイベントの一種としてショップがある。
ショップでは便利なものを資源と引き換えに買うことはできるが…完全にランダムである。よって最後の最後まで不運なことも十分に有り得る。
強い武器はすぐにでも欲しいものだが、序盤の場合資源が足りなかったり船の強化が足りなくて運用できなかったりする。とにかく資源のやりくりが苦しい。
このへんがゲームバランスを十二分に感じられるところだろう。
船自体のアップグレードは戦闘終了後などに自由にできる。
だが価格もだんだん上がり、アップグレードばかり優先しても武器が買えない。
回避率を高めれば被弾を減らすことができる。だが、最大でも35%。乗員のスキルを含めてもせいぜい50%以下。半分程度にしかならない。
シールドは弾を一回防げる。これを4枚重ねにすれば4回防げるが…そこまでやっても大量に撃たれたり、後半戦ではさらにボコボコにされることになる。
回避と防御。さらに武器の容量…。各種船内の防壁も強化しなければならない。
バランスをよくしないと道中で宇宙の塵の1つにされてしまう。
このバランスのよさがどーにも癖になってしまう。とにかくバランスがいい、これに尽きる。
知ることが最も力になる
イベントの内容を事前に知ることが有利になる。例えば戦闘中に相手からこんな提案が来たりする。降伏だ。果たしてこれは受けるべきだろうか?
このときに判断する材料はいろいろある。この取引を自分は受け入れた。理由は太陽フレアの近くにあり、船内の炎上が想定されること。=長期戦が不利だ。乗員も少なく、消火に時間がかかる。兵装室が炎上したら攻撃手段がなくなるため、負ける。
またこの船はミサイルしか兵装がない。ミサイルの残量は10しかなく、敵艦を沈めるのに残り2発必要になる。その割に小さな船なのでおそらく益が少ない。
なのでさっさと降伏を受け入れて次に行くことにしたのだ。こういう判断がたくさん出てくる。
例えばマップの中で救難信号が出ていて、向かってみるとこんなイベントが。
これ、助けるべきかどうか。自分は…かつてのたくさんの経験から2番を選ぶ。
1を選んだ場合大抵、こっちに反撃してくるとか逃げ去った、などなど益がない。
2を選んだ場合たまに戦闘になるが、なったらなったで報酬が手に入る。
無慈悲に攻撃したほうがいい。こういうことは経験してからじゃないとわからない。
おわりに
FTLの面白さはデッキの作成と似たところがあると思う。
強い武器を手に入れ、船を強化し、相手を理解してボコボコにする爽快感。
一回一回の戦闘が短いため、さくさく進められる。イベントもランダムで楽しい。
ついついあと一回…を繰り返して朝日を見ることになってしまった。
このゲームは2Dドットで構成されており、かなり処理が軽い。エフェクトもほぼいらないくらいだ。このゲームはグラフィックで面白さを出していない。そこがいい。
アクション、操作による爽快感もほとんどない。そういった部分で勝負していない。
ボードゲームはグラフィックでは勝負できない。爽快感も演出できない。
それぞれのゲームたちは、ゲームバランス、ゲームの本質的な面白さで戦うしかない。
そういった根源的な面白さをFTLは持っている。それがいい。