かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

仕事でアイディアを求められる話

 

2,3年前くらいから仕事でアイディアをよく求められる。今後どういう戦略をとるべきか?ユーザに認知されるための方策はないか。ある課題の解決策、まずなにをすべきか、どこからとりかかるべきか?

今まではあまり気にしてなかった。ただ実直に目の前の仕事を片付けていればOKだったが、年次が上がって意見を聞かれることが増えてきた。エンジニアとして技術を身につけるべきだとは思うのだが、一方で会社から求められるのはアイディアであることが多い。

 

アイディアをまとめるにはすごく時間がかかる。一人でまとめるのが好きで、邪魔が入らない時間が必要だ。が、なかなか時間がとれず、アイディアが出なくてストレスが。

多人数でブレストする機会もあるけれど、それぞれの色が濃ゆいなあと思う。強い意見、経験値を持つ人に話がひっぱられがちだ。意見調整になりがちで、進み方も良くないように思う。人の話を聞きながら自分の考えをまとめるのは至難の業だ。

 

多人数の会議でアイディアだしをしているとき、マップを作りたくなる。今議論がどこにいっているか。みんながどこにいきたいのか。なんの話を、どこでしたか。2次元でも3次元でもいい。それを見ながら話すだけでも結構変わってくるような気がする。

二次元マップだったらX軸、Y軸を考えて、どこにいく話題か考える。例えばペットボトルの新製品開発だったらX軸が資源削減、Y軸が費用削減…ほかの軸として話題性だったり、競合打破だったり…重要なテーマがなにか考え、軸としてどう深めていくか。それらが視覚されているといいよなあと思う。なんか良いアプリないだろうか…

 

最近の反省としては、意見を求められて答えるだけじゃ駄目だということ。
エンジニアとしての価値は素早いPoCにあると思う。つまり、すぐにプロトタイプで検証しろ、動けということ。動かないで悩んでいるだけ、頭の中で考えて意見として文章にするだけじゃだめだ。

どんなものも2,3手先のシミュレーションと簡易な結果を出せるようにする。
手間を惜しまず、A案、B案、C案と作って、シミュレーションや想像の結果を導き出す。そのうえでみんなで相談する。議論やアイディア出しじゃない。たたき台の上で叩かなくては、時間の無駄だとすら感じる。

 

なんか思いついてぱっと口にだしたとき、批判や不満、筋違いだと言ってしまいがちだ。これは非常によくない自分の癖。大本から変えたいと思ってしまうのだが、だいたいは無理筋なのである。なにより画期的な素晴らしいアイディアなんてないと改めたほうがいいかもしれない。

世の中のアイディア事例集はすごーくきれいに浄化されている。ほんとはもっとドロドロしているんじゃなかろうか。苦しさ、なんとなく、よくわからないけどうまくいった。そういうのをあとからこじつけているのではないか。勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。

 

ベストではないけどベターを拾えるようアイディアを数だしていくのが良いかもしれない。口だけ人間にならないよう、そして労力をかけることを忘れないようにしたい。大変ではあるのだけど、体力がつけば楽になる。口だけの人間は多いから、動ける人間になれるだけでも、変われるはずだ。