原題は Now You See Me。マジックでの常套句のようだが、邦題のほうがかっこいい。
とはいえ原題と違う映画タイトルはちょっともにょる。
2作目はグランド・イリュージョン 見破られたトリックで原題はNow You See Me 2。
こういう邦題のサブタイトルももにょる。
別な話になるが、96時間という邦題の映画がある。これは原題がTaken。
誘拐がテーマの物語なわけだが、タイムリミットを強調した邦題になっている。
で、この2作目、3作目はなんとタイミリミットが関係ない。
だが邦題は変えられないので関係ないが96時間/リベンジ、96時間/レクイエムとなる。
原題はTaken2, Taken3とまあそりゃそうなナンバリングだ。
邦題もあんまり原題と離れた名前にするのはもうやめたほうが…と思わないでもない。
ともあれ、グランドイリュージョンは面白かった。
この手のクライム系映画で気になるのは、その罪の裁かれ方だ。
果たして罪を裁かれるのがいい終わりなのか、逃げ切って終了がいいのか。
要なのは法に基づいたエンディングではなく、視聴者が納得できるエンディングだ。
フィクションだから法の裁きがなくても許される。だが、リアリティや納得感が生まれるかどうかは難しい。そういうことを思いながら見てしまう。
で、映画の見所になっているマジックについて。これはまあ…正直ファンタジー要素が結構強いと思う。完全に技術だけじゃなくてCGもりもりな感じ。ただ、見ていて非常に心地いい。
やはり映画の嘘は思い切りやってたほうが見てる分気持ちいいのだ。細かなことは気にしない方がいい。これは太古のネットでは全力でネタに釣られることが大事だった。こういう映画のマジックとかは見ててきもちよーく騙される方が人生楽しいと思う。
嘘を見抜いてやろう、暴いてやろう、粗探ししてやろうとして見る映画は面白くない。思いっきりほげーっと楽しむほうが良いと思う。自分はそうするタイプで、この映画は非常によかった。やっぱ全部かっこいいほうがいいです。