かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

キュートアグレッション

 

 

”かわいいモノ”に対して破壊的衝動が起きることをキュートアグレッションというらしい。かわいい犬とか赤ちゃんに対してイタズラ、意地悪したくなることだそうな。
酷い場合には軽度の自傷的行為にも及ぶらしい。

 

一応ネットで軽く調べた感じだとかわいいという脳の処理にドーパミンだかが分泌され、それが攻撃衝動のほうに誤って解釈される…だとか、脳の報酬系に異常をきたすとか。そういう説明があった。

 

けど、自分は”かわいい”に対して自分の意識を持とうとする反射的な部分もあるのではないかと思う。”かわいい”は自分の思考に強く影響する。赤ちゃんがかわいいと感じるのは赤ん坊が弱いためであり、進化の過程で弱く愛されるような形を持つようになったのではないか、なんてのもあると思う。(真偽はまったく定かじゃないけど)

 

”かわいい”というのは思考に対して影響を及ぼす。愛着だとか、相手への感情を強く持つことになる。これが嫌だと思うこともあるのではないか。自分の感情のキャパシティをオーバーしたくない、自分の理性の範疇で物事を解釈したい。そういったものを超えて作用した”かわいい”は時に反射的に受け入れたくなくなるのではないか。

 

幸せすぎて怖いから、なにかを壊すとか。それは幸せな状況を信じたくなく、いつか壊れることを恐れ、今すぐ壊すことで「自分の予想が当たった」という安心感と引き換えたくなる。未来も続く幸せよりも、自分が信じるいつか不幸になるという未来を成就させたくなるわけだ。

 

同じように”かわいい”も自分の許容量を超えたものを受け入れたくない、受け入れられないものは壊した上で理解できる形に貶めたい。そういうのもあるんじゃないかなと思ったりする。