かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

 

毎回、毎日空がきれいだなあ、素敵だなと自分は思う。
けど世の中ではそこまで重要視はされないだろう。人それぞれ違う。
そこまで空に感動する人は少ない。そういった文脈もないからだ。

 

自分はUnityでVRChat向けのワールドを作っていて、Skyboxという物を知った。
Skyboxは擬似的に無限の彼方に存在する空を模倣するためのものだ。
永遠にたどり着けないようになっている。
実装は簡単で、カメラから必ず等距離に球状のものを投影しているだけだ。
これにより、プレイヤーの視点から一定距離離れて必ず描画される。

 

まずこの仕組みがあたまいいなーと思うのと、じゃあ現実でもしSkyboxが使われたら気づけるか?というと気づける気はまったくしない。フラットアースと同じだ。まあフラットアースは計算とかで検証可能だと思うが。

現実の空は流れ、綺麗に動く。毎回違う形になり、拡散光、直接光を生み出す。
これもまた美しい。毎日地面に落ちる影の質が変わる。もちろん光も全然違う。
これらを実装するのは非常に困難だ。だが、実現できるとリアリティを感じる。
やはり現実世界のリアリティの基礎になっているのは太陽光と影、空なのだ。

 

光もまた面白くて、太陽光は白じゃない。青から赤まで微妙に違う。
これを示すのが色温度。色を温度計のように見立てるのだ。
青っぽい太陽光は”温度が高い”。光のエネルギーが高いといえばいいのか。
逆に赤っぽい色は”温度が低い”。

 

ちゃんと今日の空の色、太陽の光のエネルギーとして青っぽいのか、赤っぽいのか。
色温度も考えると、やはり空ってすごいなあと毎度思う。
そういった感動は、伝わりづらいというか他の人から共感を得にくい。

 

空の何がすごいのか。

プリズムを通して虹色ができると太陽光の中にはたくさんの色があることに驚く。
様々な時間の太陽光の写真を並べると青から赤へと変わっていくことがわかる。
太陽が曇っているときの影の出方、曖昧な影。回り込んだ影…

たぶん何かを通して、物事の一面を見ることができる。
逆に一つのものを見て、様々な物事を一気に見ることは人間にはできない。

 

人に良さを伝えたいのなら、たぶん絞らなきゃいけないのだろう。
なにかを題材にして、なにかを抽出して、特性を見る。

空が綺麗だなあじゃ伝わらない。そんなことをようやくわかってきた気がする。