かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

なぜMidjourneyなどのAI画像生成を楽しんでいるのか

 

長いので書いてみて気づいた結論を先頭に書いておく。たぶん3Dプリンタが話題になったときと似てるのかもしれない。その後の社会的な問題についても。(銃規制とかね)

 

ここ1,2週間ほどMidjourneyの有料プランに入って、夢中でAIに絵を描かせている。だが、なんでここまで熱中しているのか自分でもよくわかっていない。

わかっていないから、わかるまでやってみるかという気持ちでいる。中毒性のあるゲームに対しても同じようなスタンスで、なぜ自分が夢中になっているのか言語化できるまでやりこみたい。

 

新しい技術に対して、自分なりの解釈を持っておきたい。なにがいいのか、悪いのか。自分の意見を持ちたい。そう思っていろいろ試してみた。

現在は 625 images 生成したようだ。AIの計算時間にして 9.64時間。
$10で200枚、$30で無制限なのだが元がとれた計算になる。

 

で、Midjourneyの何が楽しいのか。なぜ有料会員$30/monthまで払ってやっているのか。

 

一つはコンセプトアート、雰囲気として想像力を掻き立てられること。実際にそのまま使うケースには危うさがあると思っており、修正などが必要だと思う。

こういう温泉あったらたしかにええな

AIの限界、解釈を楽しむこと、prompt詠唱が結構おもしろいこと。これはガチャ的な楽しみにほかならない。promptを重ねていくことで自分の理想の絵に近づいていってくれるのが面白いのかもしれない。

あっちいってみよう、こっちいってみよう。RPGゲームとかスキルの派生というか。混合魔法とか火がついてるところに風魔法撃ったら周囲に広がって嬉しいとか、そういう根源的な面白さがあるきがする。

 

 

ほかにも単語それぞれの威力を知るのが楽しいというのもある。例えば luxuary japanese style とやると屏風・金の背景の壁・赤い絨毯がでてきてTHEお座敷スタイルが爆誕して笑ってしまう。

日本人でもわかる確かな豪華さ

またAIの知ってる、知らない単語を試すのも楽しい。ネタ画像生成の楽しみもある。例えばAIはおふとんを知らなかったようだ。海外ではFutonで通じるらしい(Hutonではだめらしい?)

 

その他にもAIのモデルアップデートが早い、あっという間に画力が急に変わるというのがある。Midjourneyに対してフリーで出てきたStable Diffusionというのがあるが、これをMidjourney側がとりこんだという噂がある。で、それを元に画像出力するとたしかにかわいい女の子が出力されるようになった。

どこかで見たことある画風のような…
でもわからない

これがまた進化を間近で見ている気がしてわくわくと同時にものすごい恐怖を感じるのである。この進化をちゃんと見て、コントロールできるようになっておかないと将来に関して目測を見誤るのではないかと。

こういうのもでる(テキストだけで)
正直うますぎてめちゃめちゃおそろしい、やばすぎる

結局、危機感が一番強いのかもしれない。今後の人類がいったいAIの作画とどう共存すべきなのか。AIが今得意であり、不得意なものはなにか。こういった技術は小説などにも応用が効くのか。

今、どんなふうに成長を遂げているのか。他の人はどんな風に遊んでいて、なにに応用しているのか。今後どういった商業に結びついていくのか。社会は変わっていくのか。

技術をちゃんと知っておきたいのだ。そしてどうやって立ち向かうのか、どう生き残るべきなのか、活用するにはどうしたらいいのか経験値をためておきたい。

 

法的規制も今後はありうるだろう。絵描きの人もいろいろ危機感を覚えていると思うし、ひょっとすると日本の過剰反応でダビング10みたいなお気持ち技術規制がかかるかもしれない。NFT界隈が突如盛り上がってしまうのかもしれないし、機械学習に食べさせるモデル販売なんてのもあるのかもしれない。

StableDiffusionのチューニングも徐々にではじめていて、AI群雄割拠の時代がすでに幕を開けているのかもしれない。

zenn.dev

こういう世の中の動きの中で、ガンガン使ってみて肌感を知っておきたいというのが一番強い理由かもしれない。

 

ただAIが作ったからといってオリジナリティが必ずあるわけじゃなく、実は本物そのまんまパクリの可能性もあると思っている。なので、なにを参考にしたのかわからない素材を使うことには非常にリスクがあるのではないかと思う。

偶然資料を参考にして作ったものが、別の調べていない資料と似てしまった場合には素直に謝れると思うのだが(大人の世界として)、一方でAIが描いたものがどこかのなにかのパクリ、もしくは学習元データがそのまんま出力されてしまった場合、「AIが描いたオリジナル作品を参考にしたので無罪です」なんてのは言い訳として大人の世界では通用しないだろう。

 

もちろん機械学習の技術としてオリジナルな出力を回避するアルゴリズムは含まれているような気がしないでもない。が、それはそれとして原典がわかってない創作はちと怖い。まあ人間の感性も怪しいところがあり、オリジナルで自分がゼロから生み出したと信じていても、どこかの影響が強くてそういえばアレが元でした、なんてのもあるのかもしれない。

AIのソースと出力の問題は今後大きな問題になるだろう。果たしてそこを許容して社会はAI大活用の時代になるのか、はたまた人間のクリエティビティの保護、絵描きたちはAIのために絵を描いているのではないと反AIタグを使い、Webのクローリングの拒否のような風潮になっていくのか。

AIの絵生成については絵が描けない人にクリエイティビティを授けるだの開発者が言っているが、一方でクリエイター側からは自分の絵を量産されたら価値が減るわけだし、やっぱりAIの餌のために描いてるわけじゃないと怒る権利は当然あるだろう。著作権ぎれまで待つとかになるとそれはそれで厳しい。

 

あまりにもいい絵がでるようになってしまったからこそ、こうした権利問題や既存で頑張っている職業の人々への配慮が非常に現実味を帯びてくると思う。

 

なんていうか、VR技術もやってみるとこりゃすごいな、新しい体験だと思ったがAI作画のほうもまた驚愕の技術だ。しかも手軽に無料で誰でもとっかかりがあるときた。StableDiffusionなんかは自分ですら作れるわけで、今後さらに大量の軽い、安いAIが出てくると思うとホントにやばい。

出てくる画像はだれでも価値を理解できる。VRは被らないといけないし、重いし、見た目がどーのこーの言えるのだが、こっちはもう一気にブレイクしてしまったというか。

 

時代の変わり目というか、ものすごい新技術だと思っている。
こういうことを自分で納得し、理解しておきたいからいろいろ触って画像生成して、で文章を書いて改めてあ~~なんかもうやばいな…と思った。

まとまってないがこんな感じ。うーん、まだ完全に面白さをわかってないというか、なぜこんなにも惹かれて、たくさん画像を生成しているのか自分でもわからない。もしかすると3Dプリンタを初めて買ってきゃっきゃと何でも作ってるときの楽しさが近いのか。そうかもしれない。