かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

ハンドスピナーが流行っているけれど、フィジェット・キューブの感想。遊びすぎて壊れました。

 

ハンドスピナーも流行ってますが、Fidget Cubeもいいですよ

お題「ハンドスピナー」

まさかお題スロットにすらハンドスピナーが出るとは驚いた。それだけ世間で流行しているということだろう!ハンドスピナーは「Fidget Spinner」とも呼ばれていてもともとは筋無力症の子どものための遊び道具だったようだが、永遠と回すだけの単純な機構と回っている時の感覚が逆に集中力を高める…ということで流行っているらしい。

 

 だいたい500円~1000円くらいで買えるみたいなのだけれども、同じような種別で「Fidget Cube」というのがある。これもまた手の中でいじって暇をつぶすおもちゃだ。

 

 

 

これを買って遊んでみた感想を書きたいと思う。価格は500円くらい。まったく安いので暇つぶしとしてハンドスピナーと一緒に買ってどちらが暇をつぶせるのか比較してみると面白いかもしれない。両手でいじいじしてるとすごいリラックス効果が…あるかもしれない。

 

魅力的な機能を全紹介。各面の解説など。

1. 魅惑のスティック

商品画像でもてっぺんにあるのがジョイスティックもどきである。Playstation系な感じのスティックだ。これはもうなんとなくいじって操作したくなる欲に駆られてしまう。左手の親指であちこち右!上!がちゃがちゃ…。コマンドを入力したり、ぐりんぐりん動かす快感が手軽に味わえてしまうのだ!

 

上下左右に動かさなくてもスティック自体も回転する。そしてなによりちょっと持ち上げてぺこぺこさせることもできる。つっかかりがあるらしい。かちかち音が鳴って楽しい。

 

というわけでギミックとしては上下左右にぐりぐり動かす+ちょっとひっぱってカチカチ言わせるという二種類。残念ながら押し込みには対応していない。バネっぽく弾く動作も試せるので素早いコマンド入力に快感を覚える人にオススメです。

 

2.すばらしいカチカチボタンとざらざら歯車

商品画像正面にある銀色ボタンと歯車三連についてだが、なんといっても銀色のボタンの感触が素晴らしい。これは球が埋め込まれているのでぐりぐり回転してこれもまた上下左右に動かす快感が味わえる。さらに押し込むことができ、ぺこぺこと連打することができる。何度も連打して通行人のカウントがしたい欲求などに対応することができる。

 

もう一つのギミックとして歯車が平行に三つ付いているのだが、これは自分的には不評。いまいちひっかかりもなくスムーズに回転するだけで指にちょっとざらつきを覚えるだけ。あまり面白みはないのだけれども、指のざらつきに快感を覚える人にはたまらないかもしれない。

 

3.謎の5つボタン

やわらかいボタンが5つある。プチプチをつぶすよりもシャープな感じのパチパチとプチプチを混ぜ合わせたような感じ。これも自分的には不評である。まず5つもあっても結局一つしか片手の指では押せないからだ。いまいちやわらかくて中心を捉えてカチカチ音を鳴らせるのが難しく、ちょっとストレス。しかしそのストレスを感じつつ音を出したときの快感を楽しむといったやり方もあるかもしれない。

 

残念ながら自分の買った商品が不良品だったのか音が鳴るところがナナメ三つしかない。残り二つがはずれとなっていて微妙に損した気分になる。

 

4.ついついやりたくなる、よくぞこれを入れたON/OFFスイッチ

誰でも知ってて誰でも子供の頃はいたずらした魅惑のON/OFFスイッチである。もう好き勝手何度でも最高にON/OFFできます。誰にも怒られずに何度でもやれる自由さ、爽快さが味わえます。良い点としてはON/OFFがすごくしやすいこと。かなり柔らかくカチカチできるので指への負担はほとんどなし。さらに全体が優しいマットなさわり心地でできているため何度やっても指が痛むことはないので安心。

 

指を滑らせたり、弾いたり、中心近くを捉えてON/OFFを高速で切り替えたりと手軽だからこそ何度でもやってしまう魅力にあふれている。ああ、これがあって良かったと思える一品。

 

5. さりげなく輝くターンテーブルっぽい回転板

商品説明の画像では隠れてしまっているが反対側にはただひたすら回転する丸くて薄い板っぽいものがある。音量を調整するときにぐりぐり回す感じの平べったい版だ。回しやすいように一つだけ丸いでっぱりが少しついている。どこにもひっかかりがなく永遠と回せるのがよいポイント。なんとなく指で何かツマミを回したくなる衝動に駆られたときにオススメ。

 

6. なにもないということも一つの機能

最後は底になっている、ただ凹んでいる面。機能は特にないが、くぼみの形が楕円になっているのがとてもよい。指をおくのに非常によい塩梅になっている。全体がすごく触り心地が良いので遊び疲れた指を休めるのにちょうど良いスポットになっている。つまり休憩スペースだ。それに他の面とコラボする際には大変役立つ。

 

二つの面を組み合わせて更に楽しい

このFiget Cubeの良いところはCubeになっているところだ。いろんな面を組み合わせて更に捗らせることができる。例えばスティックとボタンの組み合わせが一番オススメだ。左手の親指でスティックをぐりぐり動かしながら中指で銀色のボタンをカチカチ…。あるいはON/OFFスイッチでもいい。あちこちせわしなくいじることができるのが大変に心地よい。脳が喜んでる気すらしてくる。

 

ハンドスピナーよりも圧倒的に目立たないし、より楽しいかも

いろんな場所で悩んでいる人なんかがよくボールペンをかちかちやったり、回したりするのを見かけると思う。あるいは貧乏ゆすりをしたり頭をかきむしったり。けれどもこのFidget Cubeがあれば”何かをしながら悩む”という作業が左手で安全に済ませることができる。反復行動の決まりきったルーチンが思考の整理に役立つというならばそれ専用のツールとして一つFidget Cubeを買ってもよいのではないだろうか。

 

Fidget Cubeのよいところはハンドスピナーと比べて目立たないところだ。さらに競争したりする必要も全くない。ただひたすら地味にかちかちやるだけだ。音が気になる場合ならばポケットに突っ込んでカチカチやってもいいし、なるべく静かな面をにぎっていじればそこまで酷くはないはずだ。

 

ハンドスピナーは回転して音が鳴るし、うまく片手で回せないことにストレスを感じたり場所を意外と大きくとってしまう。それに傍目から見るとそれで集中できているのかは疑わしいだろう。そうするとFiget Cubeはまったく何の意味もない、しかも目立たないものなので、本当に何かに集中したいとか整理している最中の手慰みに適したツールと言えるだろう。

 

遊びすぎ注意

ただ、本気で遊びすぎているとあっというまに壊れてしまうのが難点だ…。そんなに激しくは遊んでいないはずなのに、やりすぎたのかスティックはあっという間にぎこちない動きになってしまい、ひっぱったときにスポーンと抜けてしまった。まあ”いじる”=”物の耐久度を試したがる”みたいなところがあるのでしょうがない部分もある。

 

とはいえいろいろいじくり倒すのが目的のツールなのでなるべくなら耐久度が高いと嬉しい。買ったものが安物だったから壊れてしまったのかわからないけれども、なるべく純正(?)の高めの奴を最初から買ったほうがいいかもしれない。もしくは消耗品とあきらめてもそこまで高い出費ではないかもしれない。

 

おわりに

こういったニッチな需要というか、ここまで無意味な分野に対して大流行りする製品が出たことは本当に驚きだ。このFidget Cubeにもしも電源が入ってカチカチなどの回数がスマホと連携していたらおそらくもっと大変なことになっていただろうと思う。全国の小中学校でランキング争いなどが勃発し摘発対象になっていたこと間違いなしだ。

 

けれどもこのFidget Cubeは電源を排してまったくもって無意味ですよというスタンスをとっていることに価値があると思う。このアイテムを集中の為に使いますよ、何かこのFidget Cubeをかちかちして得られるものはないというのが良いことなんだと思う。

 

一方でハンドスピナーは回転するときの色とかデザインとか回転の滑らかさ、持続性とか片手でうまく回す方法など…ハンドスピナー自体にだんだんと価値が向けられているように思える。けれども本質的には暇つぶしをするためのツールであることには間違いない。

 

どちらも面白いおもちゃではあるのだけれど、本当に技とかこだわりもなく自分の貧乏ゆすりとかボールペンかちかちや爪を噛む癖などの矯正に使用したい…ということであれば遊ぶ意味のないFidget Cubeが適しているのではないかなんて思ったりする。けど夢中になる度はやはりハンドスピナーのほうが高いので、まあどっちも買って自分に合うほうを検討してもよいかもしれない。 

 

 

 

フルーツチューブのおすすめ。フィットネスチューブというジャンル?びよんびよん楽しい!

 

ストレッチに使うゴムっぽいびよんびよん伸びるヤツ

たまたま見かけた健康グッズコーナー?で一目ぼれしたのがこの商品だった。サンプルとして置いてあったのだけれど、持つところがまさかのブドウである。他にライムとイチゴがあった。なぜにフルーツ?と思いつつも割とカワイイ。健康グッズというのはむさい外人が白い歯をニカッとして「さあダイエット!」みたいな感じが多いのだけれど、まさかのフルーツ路線。どこか非常にゆるい感じが好感度高しだ。パッケージも結構かわいい。顔文字が描かれていて強度がわかりやすく書かれている。

ちなみに持ちづらくない?という指摘がありそうだが、案外持ちやすい。というか果実のボツボツ感がちょっと刺激的でいい感じ。けっしてネタ商品じゃない…はず。あれだ、食パンクッションとかそういう感じ。実用性もちゃんとある。

 

チューブ|フィットネス事業部|製品情報|ALINCO - アルインコ

しかし公式サイトではまさかの存在抹消である。なんで…?黒歴史なんだろうか。もしかすると在庫限りなのか。実はレア商品なのかもしれない。需要がないのかな…。

 

どんな感じの材質?

イチゴが3.0kg, ライムが6.0kg, ブドウが9.0kgとあるのだけれど、いまいちわかりにくい。というかkgでわかるか!ということでそれぞれ弱・中・強 に分かれている。サンプルがあれば触ったほうがいいけれど、日常でそんなにストレッチを気にしていないor気軽に続けたい人はイチゴかライムでいいと思う

ちょっと筋トレ効果やストレッチがんばりたい人はブドウ。ブドウはわりときついかも…でライムはまあまあ、気持ちいい感じ。イチゴはのびのびびよーんという感じか。

 

使い方はとっても簡単で、とりあえず伸ばすだけ。ひたすら、むにーとひっぱるだけ。効能はストレッチ、肩こり予防、引き締めとあるけれど、筋トレ要素はなさそう。筋トレグッズとして買うのはちょっとオススメできない。逆に事務作業とかPCに張り付いている人にはもってこい。ちょっとした運動不足や疲れに心地いい。

 

材質はめっちゃゴム。素の状態はわりと太いゴムになっていて伸ばすとほそーくなる。切れると怖いな…と思うけれどそう簡単には切れないくらいの強度はありそう。おそらく端のほうから小さな亀裂が入ってぷちーんといく感じだろう。危険を感じたら使うのをやめたほうがよさそうだ。何か月か使ってるけど今のところヒビはない。

 

かわいいストレッチおもちゃ

さて、一目ぼれして買った一番の理由はかわいいからだ。おもわず手に取ってにぎにぎしたくなるカワイイデザインがとてもよい。トレーニングする気もないのにダンベルに触る人はほとんどいないだろう。そういう意味で身近にちょっと今日もにぎにぎしよっかなーと思えるこのデザインはもっと褒められてもいい。トレーニングを始めるための障壁が少ないように感じるのだ。

で、運動の強度なんだがけっこう高めと感じる!運動不足の身としてはな!すっごいつらい!そしてつらすぎてゲラゲラ笑ってしまう。自分の体がばっきばっきで思わず「ウホォ!」という変な声まで出る始末だ。寝起きの「ふぁあ~」という伸びの6倍くらい厳しい負荷がかかってしまう感じだ。

調子に乗ってびよんびよんを背中で繰り返すと確実に「アイタダダダダ!」となってしまう。だがそれがいい気軽に笑いながらちょっと運動習慣が手に入る。あまりスペースも取らないし、首にもちょっとかけられる。なんか蛇を巻いてる気分になれる。うれしくないけど。

たぶん子供が居たらぜったい夢中になるおもちゃだろうなーと思ってる。ビヨンビヨン伸びて体がこう、むせかえっる感じが子供に絶対バカ受けする。自分の子供心がそう囁くんだ…。ぶっちゃけ楽しい。ただのチューブでこんなもん誰が買うのかと思ってたけど、予想外に楽しい。

あんまりストレッチとか筋トレという気持ちじゃなくて、ちょっと体を動かす遊び道具的なポジションで現在大活躍中である。今も記事を首にかけながら書いてて、あ~疲れた~という伸びの代わりにこのゴム紐をびよんびよんすると効率的で気持ちいい。

最大限に両手を横に背中で広げながら、腰をぐりんぐりんやると「ウボァー」という感じだ。非常におっさんくさい、マッサージで唸る感じ。

寝る前にもちょっと遊ぶのにいい。ベッドでスマホをいじりながら手が空いたときにむにむに動かして背筋を刺激したり、足の指に挟んでアクロバティックに遊べる。足の指に挟んで遊んでるとちょっと武術のタツジン感がするけど、別に何かを鍛えられてる気はほとんどしない。けどなんだか楽しい。

 

ぜひディスプレイを見て疲れた背中を癒すフルーティな健康グッズをお買い求めては。おもちゃとしても有能ですよ。

 

ゲームセンターのUFOキャッチャーとメダルゲームの進化について!

 

子供だった頃はゲームセンターというのは不良のたまり場でカツアゲの温床だと思っていた。煙草を吸っている学ランを着たリーゼントサングラスの人々がいるものだと思っていたけれど、現在そんな印象は消え去ったのではなかろうか。ゲームセンターで大流行していた格闘ゲームのブームが去ってしまった結果かもしれない。

現在のゲームセンターの印象といえば、実を言うと老人の方々の憩いのスポットとしてニュースになってしまったくらい平和なものだ。ゲームセンターは若者だけでなく老人もターゲットにして生き残りをかけているのかもしれない。

healthpress.jp

現在のゲームセンター内で興味があったのはUFOキャッチャーとメダルゲームだ。それぞれを少しだけ書いてみようと思う。

 

UFOキャッチャーの景品クオリティの圧倒的向上

UFOキャッチャーは景品が年々豪華になっている。アニメのフィギュアなんかは非常に精巧にできていて素晴らしい。ただ、どうみても高額にしか見えないフィギュアだったり時計だったりが置いてあって、法律的にはどうなんだろう?と考えてしまう。調べてみたら風営法的にグレーっぽくやっているらしい。とりあえず一発ではとれないように対策はなされているだろう。原価は800円ほどらしいが、Amazonでの価格をみたり小売店を見てみると1000円くらいはザラにある。

風営法の取得が必要な店舗においては賞品は小売価格800円以内のものに限定
風営法が不要な店舗では賞品に関する制限はない
・賞品の価格はアミューズメント団体が自主規制して制定したものを許可を得ていたが、2001年に風営法として小売価格800円以内と制定
・しかし現状は風営法が適用されるゲーセンでも小売価格800円以上と思われる賞品も多く、法の解釈の抜け道がありそう

 

blog.hycko.net

 

ちなみにTwitterのアイコンにもしている「ハイスクールフリート(はいふり)」の岬明乃ちゃんもタイトー限定フィギュアとして出ているのだけれど、Amazonでは通常販売されている他フィギュアよりもダントツにクオリティが高いという評価がされている。

もちろん自分もゲットして飾っているのだけれど、本当にクオリティが高すぎて困る。ありがとう、タイトー。ゲーセンの景品だからと言ってクオリティが低い時代はもう終わったのかもしれない。

艦これのフィギュアの出来も素晴らしいのだけど、人気が高いからかどうみても苦労しそうなので挑戦はしていない。UFOキャッチャーの難しいところは自分がいくらかけてとれるのか、買ったほうが安いかを見極めるところか。自分でやったほうが楽しいし、嬉しさもひとしおなのだけれど。

 

とはいえ入手難易度も飛躍的に上がっていてとっても嫌らしい。見てて本当に愕然としたのがCリングという設定だ。カップルや子供連れのお母さん方が何千円もかけて棒が上下に揺れるだけの姿を見てると、この世の地獄を見ている気分になった。見ててホントつらい。やっても全然とれる気がしなくてツライ。

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パッと見て絶対とれるだろ!と思わせておいて何故かとれないという人類のエグさを凝縮させたような設定だと思う。UFOキャッチャーは魅力的だけれど、うっかりハマると抜け出せなくなる。こういう今までかけてきた費用があるからやめられないという心理を埋没費用効果という…気がする。

ともかくギャンブル性が高くなっていて、転売屋もいたりしてちょっとした地獄と化している自分もチャレンジしてみたけど、もはや初見で立ち向かうのは自殺行為だ。あらかじめ予習して攻略法を見つけないとお金が溶ける。友人達と取れないことをネタにして盛り上がるとか前任者が力尽きた後を狙うなどがよろしいのかもしれない。

 

素敵なおばさまが指先の黒ずんだ手袋をして優雅にメダルゲームしてる姿

メダルゲームコーナーは家族連れが楽しくプレイしていたり、競馬ゲームで男性客が煙草をふかして熱中していたりする。ただびっくりするのが、おばさまが優雅にメダルゲームに熱中している姿を拝見できることだ。手袋をして飲み物も完備しメダルを送る手つきは鮮やか極まりない。投入口が二つあるタイプでは巧みに両手を展開して、ドル箱を正面から保持しつつプレイする姿はさながら女王の風格である。

マナーが悪い客もいて二台掛け持ちをしているのだけど、片方の台の上にはなんと車のキーが置いてあった。それで所有権を主張しているつもりなんだろうか…。ちょっと自分の理解が追い付かない異常な世界を見た気がした。

 

まあともかくゲーム機の進化も目覚ましい。メダルゲームは見たところコナミ製が非常に支配的だと思う。これはミリオネットの影響が強いのではないかと考えている。ミリオネットはコナミアーケードゲームで使われるe-amusement passと呼ばれるカード情報と連携する。この顧客情報とメダルの保存枚数をリンクさせることでゲーム中にわざわざ中座して引き出すことなく、メダル枚数をゲーム画面で管理できるいわばメダルのデジタル化だ。

Venus Fountainというゲームではもはやメダルを実物で出すか、それともデジタルの数値で出力するかを選べてしまう。こうなれば手袋でメダルの汚れから保護する必要もなくなって非常にエコロジーだ。ゲーム機側のメリットも大きい。実メダルの払い出しの枚数が少なくなるので、いちいち店員がメダル補充をする手間が省ける。貨幣経済のちょっとした縮図を見ているような気分になる。

ゲームの演出面もコナミプロジェクションマッピングに力を入れてるらしく、高い技術がふんだんに使われている。コナミはゲームセンターの電子マネーであるパセリを導入したりと、ゲームの内容よりもその周辺のスマートさが際立っているように思う

 

それに対してセガの度肝を抜くメダルゲームは、バベルのメダルタワーだ。

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見た目からわくわくをそそる筐体になっていて、このメダルの山を手に入れたい、崩したいという原初的な気持ちを起こさせてくれる。動画では崩れるシーンが見れて迫力がある。このバベルの塔、下からにょきにょきと生えてくる仕組みでなかなか面白い。しかしネーミングセンスの塊だ。バベルの塔は崩される運命なんだろうか。

 

メダルゲームというのはスロットやパチンコと違って換金ができないけれど、手軽に”なんかいっぱい稼げてる”感が得られるのだと思う。設定はそういったカジノのような遊びと違って、緩めなので誰でも手軽に大当たりをひけるチャンスがある。メダル大量保持は一種の自己満足にすぎない。ただ、メダルがキラキラしていてじゃりじゃりと音を立ててゲットできる瞬間というのは誰しも金銭欲求をちょこっと満たされるような気もする。財宝を手に入れた海賊のような気分だろうか。わりとエコにそういった欲求を満たせるのならば、確かにご年配の方が刺激を求めて集まるのもわかる気がする。

 

おわりに

ゲームセンターは今や100円、200円を費やして良い刺激が得られて時間をつぶせるスポットに変わったのかもしれない。UFOキャッチャーとメダルゲームの面積がアーケードゲームの面積よりも広いことのほうが多いような気がする。

UFOキャッチャーの配置の進化はまるでいたちごっこのようで、転売屋が攻略法を見つけるのを避ける目的のほうが強いのかもしれない。とはいえ一般の人がチャレンジしてもエンターテイメントとしてはとても楽しくできて…いる…かも…うーん…まあイライラしないうちにやめたほうがいいだろう。

景品をゲット出来たら大喜びして、溶けたお金のことはまったく考えないほうが精神的な健康に良いだろうなと思う。ひょっとすると最近の人の課金に対する意識からすればずいぶん安いのかもしれない。

 

メダルゲームはやっている人々の層が変わっていてちょっと高齢化の波が訪れているのかもしれない。とはいえ操作的にはメダルを入れるだけなので誰でも簡単に家族みんなで楽しめるパーティーゲームの様相を成しているのかもしれない。現在はマリオのメダルゲームもあるからこの考えは妥当か。

ともあれ見ないうちにゲームセンターも様変わりしていた。店内も明るいところが増えたし店員さんも親切で順次見回りをしているところも多い。UFOキャッチャーで苦戦していると親切にアドバイスをくれたりお助けしてくれることもある。

今後ゲームセンターがどういう発展をするのか楽しみにしていたい。あと、とーぶんUFOキャッチャーはやらない。絶対。