ドラマの主題歌にもなったノスタルジーな曲、桑田佳祐の明日晴れるかな。
この曲は一時期なんどもなんども聞いたし、PVも何度も見た。
この曲の好きなところは、なんと言っても最後の最後。
「明日晴れるかな」
このなんてことない日常のセリフに後悔を溶かして希望をそっとくれる。
ドラマはプロポーズ大作戦。
勇気を出せなかった主人公が後悔を晴らすため過去に戻るストーリー。
ちょっとずつ、少しずつ希望を持って自分を変えていく。
過去もほんの少しは変わるけど、一番は自分自身に問題があることに気づく。
そして自分の態度を変えていく。今しかないんだと。
歌詞もドラマのストーリーに沿っていると思う。
ピアノの音と歌声が本当に素敵で、盛り上がり方も本当に素晴らしい。
そして、一番最後の言葉に曲名が入るまとめかたは芸術的だ。
明日、晴れるかな。
こんなセリフ、いろんな場面で何度も使われているだろう。
運動会が嫌な子供にとっては憂鬱なセリフだ。
学校の先生にとっては好天であってほしいという願い。
遠足に行くのが楽しみならワクワクとしたものだろう。
この曲を聴くまでは、こんななんてことはないセリフに思い入れなんてなかった。
明日の天気など気にしない。晴れていれば嬉しいし、曇っていれば普通。
雨なら傘が必要なだけ。天気のことは明日になればわかる。
悪天候を望んだときも、好天を望んだときだって普通にある。
でも、この曲を聴いて好きになってからふと心の中でつぶやいたりする。
これはきっと明日いいことあるかな、明日はいい日になるかな。
そういう前向きにしてくれる魔法のことばだ。
元気がなくなったときも、このセリフをちょっとつぶやいてみて曲を思い出す。
遙か空の下、ピアノのメロディーを思い出しながら元気をもらう。
なんてことない言葉だって、出会いによって特別に変わっていく。
そういう言葉がたくさんあるときっと人生は素敵だ。