いつでもやめられるなら、いまやめなくても…
最近PS4を使ってて思うのが、スタンバイモードの優秀さである。スタンバイモードにするとプレイしていた場面そのままが保存されていて、電源をつけるとすぐにその場面から始められるという機能だ。いちいちセーブをして、電源を切って、電源をつけてタイトル画面からロードを選んで待つ…という手間暇が一切必要ない。電源をつけてログインすれば、一瞬で元のゲーム画面に入れる。なんて便利なんだろうか。
ただ、いつでもやめられるということがよろしいかというと…必ずしもそういうわけではない。もちろん急な用事が入ったときにすぐに中断・再開ができるというのはとても便利だ。最近ではオートセーブが主流になっているから、なおさら楽になった。オープンワールドのゲームなんかをやっていると大変ストレスなく没頭できてしまう。
こうして自分も熱中しているのだけれど、なんていうかシームレスすぎてやめどきがわからなくなっていく。ゲームに対しての区切りがつきにくくなってしまった。あとちょっとの距離まで行こうかなとかもう少し話を聞きたいとか、自分で自分の新しい目標を作ってしまう。セーブもなく、ロードもなくゲームを始めるのも終わるのにも抵抗がなくなってしまうと永遠とダラダラ続けてしまう。
いつでもやめられるのならば、今やめる必要はないんじゃないか…？と自分の中の悪魔が囁いてしまう。あとちょっとやってしまえ、気になるのならやってしまえ…どうせスタンバイモードにして途中で終わってしまえばいい…とかやっていると時間がすっぽりと無くなってしまう。
もちろん自分の意志が弱いというのもあるが、ゲームがあまりにも魅力的になりすぎてしまっているしストレスがまったくといっていいほどない。あまりにも素晴らしく快適になってしまった。ソフト面でもハード面でも非常に優秀だ。
ハード上の制約を最大限なくそうとする時代？
いつでも中断と再開ができるゲームというのは携帯ゲーム機が発祥ではないだろうか。どこにでも持ち運んで、時間的な制約なく自分のペースで楽しむことができるというのが携帯ゲーム機へのニーズだったのだろう。スマートフォンのアプリも基本的にはロックをかけたり解除をいつでも自由にできる。ウェブブラウジングも時間と場所の制約なく自由自在だ。
いつでも自分のペースでゲームをコントロールできるという時代になったんだなと思う。ファミコンやゲームボーイのRPGなんかはゲーム側が中断と再開を指定するポイントでしか行えなかった。それが今ではプレイヤーの自由に任せられているというのは面白い。ゲームによる制約というのは年々はずされているのかもしれない。それが面白さにつながるのかどうかはわからないけれども。
そう考えるとNintendo Switchはとんでもない。据え置きで、いつでも自在に中断再開できて、なおかつ持ち運んで遊べてしまう。最大限ハード上の制限をなくそうという任天堂の努力なんだろうか。○○しなければならないという制約を極力はずしたハードなのか。こうなるとNintendo Switchはかなりやめどきがわからない危険なおもちゃのように思う。たぶん買ったらお布団の上まで持っていっちゃいそうだ。スマートフォンのように。
おわりに
PS4でゲームをプレイしている時はほとんどスタンバイモードで済ませてしまう。いったんゲームクリアをして落ち着かない限りは電源を切らないくらいだ。その使い方がPS4として正しいのかどうかはわからない。緊急避難的な扱いでしかないのかもしれないが、ほとんど常用してしまっていることにちょっと大丈夫かなという不安に駆られる。
ただ電源つけっぱなしで放置というのはちょっとハードの寿命的にも電気代的にも不安になってしまうのでできない。そうするとスタンバイモードという公式から提供されているものが心理的に安心させてくれる。ゲームをプレイしている時もちょっと安心できる。
しかしゲームというのはセーブして電源を切るという習慣付けがなされているからだろうか。まだまだスタンバイという機能に慣れない。ともあれ当分はPS4の電源が切れることはなさそうだ。
ちなみにこんな記事を書く羽目になったゲームはHorizon Zero Dawnのせいである。時間がすこぶる吹っ飛んでいく。メインクエストを完全に放置しているのにレベルが42である。最大レベルまであと8である。はまりすぎに気づいたので現在あわててメインクエストを消化している。たぶんメインクエストをやっている途中にでも最大レベルになってしまいそうな予感がしている。こういう経験値の損はちょっと悲しいが、まあしょうがない。メインストーリークリア後に感想記事を書こうと思います。
