ただ続けているだけでは筋力にならない?
アイデア大全――創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール
- 作者: 読書猿
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2017/01/22
- メディア: 単行本
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ようやくというべきかアイデア大全を購入してしまった。Twitterでも評判がいいし買わなきゃと思っていた。たまたま立ち寄った書店に置いてあったのを購入できた。
中身を読んでみてまず思ったのは、アイディアというのはそもそも簡単に生まれるわけはないということである。すごい努力というか数多くの方法を模索しなければよいアイディアとは生まれないのだと再認識させてくれる。
アイデアとは悩めば生まれるもの、浮かばなければ怠けているとか真剣さが足りないなどと言う人もいるだろうが、そうとは思えなくなってくる。アイデアは悩めば生まれるものではなく、様々な方法を試し、数を多く出したうえでえり抜く作業が必要だ。
そしてその作業はわりとつらいものになり、たくさんのアイデアを出すなんて困難なことだ、偉人たちは普通とは違うと思ってしまう。
だが、アイデア大全を読んでみて思うのは、アイデアを生み出すということは実は継続的な筋力トレーニングの賜物みたいなものじゃないかと。この本では筋トレ方法を紹介しているのではなかろうか。
ただだらだらアイデアを出そうと唸らない
最初から初心者が思い切りアイデアを出そうとして悩む時間を増やしてもイライラしたり失望したりしてしまう。数も質もたいしたことないのは間違いない。しかし毎日のようにアイデアを探しているだけでも体力にはならない。慣れるだろうが筋力にはなっていないのではないか。
ある意味ランニングと筋トレの違いみたいなものである。持久力、集中力を鍛えるのには長時間悩んだりするのはいいかもしれない。しかしアイデアの数、質を高めるには適切な方法で時間を決めてこなすことが必要なんじゃないか。
自分はいままで悩む時間を増やしたり、真剣に取り組むだとか毎日続けることがアイデアのトレーニングになると思っていたが、それは間違いだったのではと思い始めている。アイデアを生み出すにはアイデアを生み出すための専用の方法が必要なのではないか。それらトレーニングをこなすことで筋力がつくんじゃないかと思う。
ある意味疲れているのに悩み悩み…とやっているのは栄養不足+だらだら疲労が抜けずに悪循環でやせ細っているようなものかもしれない。トレーニングは厳しく、精神を追い込まなきゃと思いがちだが、そういった問題では全くないのかもしれない。
そういう意味でも正しい筋トレの仕方を学ぶように、アイデア大全の方法を試して筋力をつけられるといいのかもしれない。