大黒柱は古い?
実は和室に使われている柱が全部同じ規格だとは全く知らなかった。
どうも3.5寸、4寸角といい、105mmまたは120mmくらいで統一されているらしい。
で、じゃあ大黒柱っていうけど例外はあるってことなのか?
ネットで調べてみると実はかなり古くないとないらしい。
現代ではきっちり壁やら柱やら計算されて荷重を分散している。
なので大黒柱のようなでかい柱で支える構造ではないらしい。
なによりそういった太い木は高いらしいので、統一規格で組んだほうがいいとか。
一家の大黒柱というのも現代では共働きが当たり前になり、
名実ともに使われなくなっていったのかもしれない。
長押
で、横の柱。縦向きは統一されているわけだが横はどうなんだろうか。
横向きの柱は…実はあまり重要ではないようだ。おそらくは。
なんというかそこまで太くないのである。厚みが少ない。
壁でしっかり固定されているのか、筋交いを中に入れてるからかわからないが。
じゃあ表面に見えてる厚め?のものは何かというと、なげし。長押とかく。
実はハリボテらしい。昔はちゃんとした建物の強化の役割があったようだが。
格式が高くなる、なんか見栄えがよくなる意味でつけられるらしい。
今ではその隙間にハンガーとかを掛けられる始末。
鴨居
その長押の下には鴨居、付け鴨居がくっつく。
鴨居は戸を動かすための溝がついた木のパーツのこと。下にあるのが敷居。
上にあるのは鴨居らしい。ただの溝だと思ってた。名前がかっこいい。
鴨居がない部分には付け鴨居をくっつける。戸がある部分だけ下に出っ張ってるのはかっこ悪いので見た目を整えるため、下に余計なものをくっつける。
長押の長さは110mmくらいとちょっと普通の柱より短めに。そして鴨居の厚みが40mmくらいらしいので、合計すると柱よりもちょっと太めになる。
吊束
で、その鴨居を上の柱から吊るための木がつりづか。吊束。
なんで吊り?と思って調べると横の木に上の木をうまく接続しているらしい。
箸を上から刺したような感じ?うまく説明できないし、ちゃんと見れてないのでわからないのだが、そんな感じのようだ。
なかなか初見では読みづらい。
和室の部材はいろいろと統一的に決まっているみたいなので、絵を描くときなどはちょっと間違えると和室っぽくならないらしい。難しい。
ともあれ今日だけで3つも新しい漢字の読み方を覚え、和室についてちょっと詳しくなれてよかった。