かやのみ日記帳

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かつてのデスクトップと今のスマホのホーム画面について。

 

PCのデスクトップとスマホのホーム画面の違い

PCのデスクトップ画面は人それぞれ個性が出るものだと思う。ある人は自分の好きな背景画像をばばーんと出してすっきりしている。またある人はデフォルトの背景だけれども、いろんなフォルダーやドキュメントなどの資料が大量に並んでいて背景が見えないこともある。

 

自分はデスクトップのアイコンは三行までと決めている。これはたまたまお気に入りにしている背景画像とぎりぎり被らないラインなので、溢れそうになると整理整頓をしだす。なんだかごちゃごちゃしてきたなというタイミングでまるで部屋掃除のように片付けることが多い。

 

こういったデスクトップのPCなどに見られた文化はスマホではどうなんだろう?とふと思った。デスクトップに対してこだわりのある人はスマホにもそのこだわりは発揮されるのだろうか。

 

昔はデスクトップのカスタマイズをよくやっていた。2chのデスクトップ改造スレ、みたいなのを見てオススメのフリーソフトを入れて便利に使おうとしていた。

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CLaunch、窓の手、TTClock…めちゃめちゃ懐かしい。デスクトップにCPU使用率やメモリ使用率をすごくかっこよく表示するのが流行っていた。ある意味自分のデスクトップを見て満足するのが一番の目的だったかもしれない。

 

ある意味スマートフォンが爆発的に普及するまではよく見る端末=自分のPCだったわけで、ある意味自分の家の模様替えを楽しんでいたようなものだ。自宅だからこそこだわりたい。そういうものだったと思う。

 

スマートフォンが普及した今現在

スマートフォンが普及してからというものネットの世界は変わったし、自分の生活も大きく変わった。電車の中では多くの人々がスマートフォンという端末をいじってネットワークにアクセスしている。もはやネットワークに接続するのに最も利用されるのはスマートフォンなのかもしれない。

 

だが、このスマートフォンのカスタマイズにはWindowsなどと比べてハードルがわりと高い気がする。いや、むしろデフォルトで満足してしまうことが多くなったというべきか。Apple製品、Google製品のデザインセンスが良いからことさら自分でカスタマイズする気がちょっと起きなくなってくる。

 

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例えばAndroidのデザインの法則なんかは公式で説明されていて、このようなデザイン精神を個人のデザイナーがフリーソフトとして出して勝てるのか。WindowsXPの時代から個人の手のひらに収まり、長い時間をより過ごす端末として進化した時、デザインもより進化せざるを得なくなったのではないか。

 

以前に書いた「融けるデザイン」にも書いてあったが、端末のレスポンスの速さやなめらかさはユーザの体験に明らかに影響する。もう座ってディスプレイの反応をじっくり待つような時代は終わり、いつでもどこでもすぐにネットワークにつないで結果を返してくれるようなシステムが求められている。

 

ユーザが求めているのはホーム画面ではない?

スマートフォンで一番よく見る”画面”はなんだろうか?ロック画面?ホーム画面?いや、たぶんTwitterの画面だろう、もしTwitterのヘビーユーザならば。電車内でよく電子書籍を読むとしたら、そのアプリケーションの画面をよく見るということだろう。なおさらデスクトップを見る機会は薄れてくる。

 

基本スマートフォンは画面分割というのを行わない。基本的に全画面表示を毎度行っているからデスクトップを見る機会が少ない。Siriなんかを使っていれば音声でアプリケーションが起動する。だったらもはや”ホーム画面”、かつてのデスクトップ画面なんていらないわけだ。だってユーザが欲しいのは”結果”なのだから。

 

画面をスリープにして、Webブラウザを開きっぱなしにして中断しておけばデスクトップを改めてみることなく再開できる。ホーム画面を一日に何回、何秒みているだろうか?ホーム画面はアイコン置き場でアイコンを押すだけの場所。そういう扱いになっているかもしれない。

 

PCの画面はある程度大きくて、ウィンドウをたくさん開いて使うからWindowsだったわけだけど、現代のスマートフォンは…なんだろう。なんていったらいいかわからないが、ワンウィンドウ・ワンアプリとでもいうべきか。スマートフォンに映っている画面=一つのアプリケーションという原則。そんな気がする。

 

おわりに

ふと自分のPCのデスクトップを見ていて、昔はカスタマイズにあれだけ熱心だったのに今はもうデフォルトのままなのがちょっと不思議だった。そしてスマートフォンのホーム画面も特にカスタマイズせずにデフォルトのままだ。なぜなのか。昔なら喜んでカッコよく時計アプリをカスタマイズしていただろうに。年を食ったからか?

 

そんな風に思っていたけれどよくよく考えてみればいじる気力がわかないのも当然だ。だってホーム画面なんて全然見ないし、そもそものデザインも大きく向上してしまった。敬虔なApple信者なんてきっとアイコンの変更をするなんて!Appleへの冒涜!ということもあるかもしれない。それだけデザインが良くなったというのも事実だろう。

 

ユーザがいじるところは少なくなり、単にデザインの良いアプリケーションを選ぶだけになったのではないか。Twitterのお気に入りのクライアントを見つけて入れるだけ。そのアプリケーションの設定でいじれる範囲のカスタマイズをする。そういったアプリケーションそれぞれに設定をするのが主流で、ホーム画面のカスタマイズをする人の人口は減ったんじゃないか…なんて思ったりした。もちろんこだわる人はとんでもなくこだわるだろうが…。

 

なんとなくスマートフォンが普及して、タブレットなども当たり前になってくると自分の感覚も変わってくるんだなと今更気づいたというわけだ。だんだんスマホ自体のカスタマイズなどに熱中せずにその上のアプリケーションをとっかえひっかえして気に入ったものを選ぶくらいになった。それでもオススメというか定番の物を入れて満足してしまうのでなおさらカスタマイズ熱がなくなってきてしまった。

 

良くも悪くも旧来のPCというのはデザインに力が入っていなくて使いづらかったからこそ工夫して楽しむ余地があったのかもしれない。それはあたかも部屋が狭いから収納に工夫していたようなもので、いざ部屋が急激に広くなると途端にやる気がなくなってしまうような…。そんな気持ちになった。