かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

なんとなく神社にお参りしてきた。なんとなく居心地の良い空間だった。

 

自然と背筋が伸びて楽になる

落ち込むことが最近あったので、一つ心を落ち着けるために神社にお参りしに行った。神社の中は自然な感じがして、それでいて気が引き締まるような厳かな気持ちになれる。色んな人がお参りしているのを見た。老若男女、みな作法にのっとってお参りする姿を遠くから眺めると少し不思議な気持ちになる。みんな、何を願っているのだろうか。

 

お賽銭を入れて、二礼二拍一礼。しかし何を願ったものだろうか。取り立てて願うものもなく、ただ挨拶に来ました、人生って難しいですねとしみじみ思いました、なんてことを思いつつ下がる。すると妙に背筋がぞくぞくする。神様にとりあえず背筋を伸ばしなさいと怒られたのだろうか。それともその場の空気が自分の背をしゃんとさせたのだろうか。

 

ともあれ暗い気持ちが、幾分か厳かさに包まれて和らいだ気がして少し楽になった。そう思うと神社というのは日本人の心のよりどころなんだなあと思う。困ったときの神頼みというけれど、平等にみなの心のよりどころとなるものがあるというのは心強いのかもしれない。

 

暗いときはうつむきがちで、丸まってしまうから塞ぎこむのかもしれない。けど、いったんしゃんと背筋を伸ばさせられると気持ちも少し変わってくる。大人になってからは背筋を伸ばすように叱ってくれる人なんていなくなってしまったから、そういう意味では大切なものを教えてもらえた。

 

なんとなしに神社にお参りに行くのもホント悪くない。もちろん遊びに行くのではなく、ちゃんとした作法を守って心持をまっすぐにしないといけないと思うけど、何か困った時ばかりとか年末年始だけじゃちょっと寂しい気もする。何もなくても自然とお参りできると精神的によいかもなあ、なんて思ったりした。

 

おわりに

自分が神社のほかに好きなスポットと言えば本屋さんである。本屋さんで殴り合い、つかみ合いの喧嘩なんて起きないだろう。この本が高すぎる!安くしろと値切る人だっていない。包装を破るマナー違反の人もいるだろうが、基本的にお客さんの層がとてもよい。みな本が好きなんだなあと安心できる空間だ。

 

いいお店、いい場所にはそこに寄り付く人々も大切だと思う。そこに集う人々がどのような気持ちでいたいと願っているのか。神社では敬虔に、本屋では静かに。そういった集団の特性というか、場に合わせたマナーを守れる人々が集っている場所がもっとも心地よい。

 

逆に言えば非常に繁盛していても、非常に安かったとしても、欲しいものがたくさんあったとしてもトラブルが絶えない、愛想が良くない、人々が怖い場所というのは多い。そういった場所よりも自分が心地よく居れる場所に通いたいものだ。