かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

発表の際に気を付けておくと良いこと

 

そろそろ卒論シーズンまっさかりだと思いますので、自分が発表の際に気を付けていることをまとめようと思います。

 

何度もリハーサルを行う

基本にして鉄則はこれです。所詮一回しか発表しないとか土壇場では緊張しないとタカを括っていると会場の雰囲気に呑まれます。実は発表というのは気楽なもので、発表している最中には横槍は入ってきません。つまりは発表している間だけは無敵なのです。

 

この無敵タイムで自爆するのはフリースローで入らなかった時ぐらいに痛いです。フリースローで外さないようプロは何度も練習を重ね、点を確実にとるプレーができるようにすると思います。発表も同じように練習を重ね、最低限自滅は避けましょう。

 

発表している最中は自分の研究に対して何も考えず、無心で、自分は今は無敵なんだ、誰もが黙って自分の言うことを聞いてくれる!などの新世界の神になった気持ちでやるといいと思います。もちろん発表が終わったらものすごく謙虚になりましょう。質疑応答では誰でも叩き潰されます。

 

原稿は暗記する

また原稿を暗記するというのは原稿をちらちら見て発表するのがカッコ悪いというのもありますが、なにより自分の中で堂々とした態度で発表できるようになります。というか卒論を何度も何度も書いていると没になった文章なども多く、一番大事なところは何度も書き直しているに違いありません。きっと暗記もどきはすでに済んでるはずです。

 

発表の際はその時間でいったい何を伝えなければならないのか、伝えるべき内容は何かを細かく区切るといいと思います。スライドごとに決め台詞を決めるかの如く、このスライドで自分は何を伝えようとしているのか?を身体に覚えさせましょう。そうすると発表の際に頭がまっしろになっても、アドリブで乗り切れる可能性が出てきます。

 

が、アドリブに頼らず、なんというかこの研究の第一人者だ!という気持ちでやりましょう。発表とは研究の一部分にすぎません。きちんと研究をやってきていれば、自分の中にはバックグラウンドがちゃんとあるはずです。発表という気持ちではなくもっと大きな研究そのものを短く説明する機会だとか、ちょっと捉え方を大きくして見るのもよいかもしれません。

 

自分の研究を初めて見た人にもわかりやすく説明するべく、整理するいい機会みたいな形だとわりとどっしり構えられる気がします。

スライドは見やすさを優先

これが許されないという研究室や分野もあるらしいですが(要出典)基本は見やすいことがなによりです。文字の羅列はある意味自信のなさのように見て取れます。それは自分の口頭の説明では一回でわかってもらえないから、文字を見て振り返ってねという意味に思えます。けれど本来発表というのは聞いて一発でわかるように構成されるべきです。(もちろん研究内容の難しさは別です)

 

文字のフォントや画像サイズはなるべく大きく、一スライドにあれこれ詰め込みすぎ、箇条書きを乱立させると可読性が悪くなります。そういったプレゼンでは話す内容も濃くなりすぎて覚えるのも大変になり、結果原稿を見ながらになりがちです。声も小さくなる可能性が高いので、自分が暗記で説明できる範囲を超えないように作れると良いと思います。

 

後は必ず何度もプロジェクターなど実際に使う機材を使ってちゃんと見えるかなどをチェックすることが大切です。最後まで油断せず、なんども見直すことで見る人に最大限配慮することができます。

 

本番は質疑応答

本当の戦いは質疑応答です。自分の聞かれたくないところ、不明瞭なところは直ちに問いただされると思いましょう。事前に想定問答をして逃げ道を探したりするのは効果的です。想定質問は多ければ多いほど自分に有利に働きます。言うまでもないですが、わざと不明瞭に書いて質問をさせて時間を稼ぐなどはしないようにしましょう。発表の質が悪いとみなされ減点になりかねません。

 

質疑応答は怖いとかそういうものではなく、研究に対して質問していただけるだけでも最高と思えるといいと思います。本当は発表内容に過不足がなく、本質的な研究の課題などについて議論ができることが望ましいのです。発表そのものにツッコミが入るというのは双方にとって損なのです。