上記の件で思い出したことをつらつら書こうと思います。
いや、絶対我慢できないよこれ!すでに一年を超えております。だめじゃん!
押すなよ!絶対押すなよ!という心理現象をカリギュラ効果といいます。
カリギュラ効果(カリギュラこうか)とは、禁止されるほどやってみたくなる心理現象のことである[1]。一例としては、「お前達は見るな」と情報の閲覧を禁止されると、むしろかえって見たくなるなどの心理が挙げられる[2]。
ローマ帝国の皇帝カリグラをモデルにした1980年のアメリカ・イタリア合作映画『カリギュラ』が語源で、過激な内容のため、ボストンなどの一部地域で公開禁止になったことで、かえって世間の話題を惹いたことにちなむ[3][4]。ちなみにアメリカには「ボストンでは禁止」 (Banned in Boston) という慣用句がある。
ある意味効果的な宣伝とも言えますね。
追記:カウンターが上限に達してました…。999日後ですね…。おそるべし。
インターネットの人々は我慢ができない?
【想いを捧げる乙女のメロディー】「みさきピアノ」、みなさんの愛でド、レ、ミの音だけがあっという間に10000オーバーしてしまいました…!
— ensemble (@will_ensemble) 2017年2月20日
押すなと言われると押したくなりますよね。引き続き色々歌わせてお楽しみくださいませ。#乙メロ https://t.co/bGNTjYuVJ7 pic.twitter.com/1A2Qv8ZpZI
Ensembleの新作でも10000クリックぴったりを目指したようですが、あっけなく敗北をすることになってしまいました。
こういった文化は2chの安価で○○するというところが発祥かもしれませんね。また〇->〇->〇で完成系も非常に似ていると思います。
まさかの二文字目で脱線。会議中だぞ!と怒られてしまいます。なんでや!次には会社や…ろ で会社を始めることになってしまいます。ネプリーグの全員で一文字ずつ書いて当てるクイズも同じルーツですかね。
ともかく予想外の展開や一人の脱線、カオスさによって簡単なことが一気に難しくなってしまいます。大勢の人間が完全に統一されるなんてことはないと実感させられます。
数万人が同時にゲームをプレイしたらどうなるのか?ゴールにたどりつけるのか?数万人もいると様々な思惑や思想が入り混じり大変なことになります。記事のまとめでは
とあり、たとえ遊びであったとしても数万人が入り混じることで現代社会のちょっとした政治、宗教といった片鱗が見えることになります。
驚異的な小さなチカラの集積
上記記事は社会現象になってもおかしくないレベルのとんでもない事件といってもよいのではないでしょうか?なにせ何の意味もないものが、世界中のイタズラ心の集積といったものが1000万円を獲得してしまったのですから。
完全に無意味な穴を掘るクラウドファンディング大成功、1000万円超をドブに捨てる - Engadget 日本版
発達したAIに仕事を奪われた未来では、人間の仕事はこういうものばかりになるかも知れない
2016/11/29 12:19
私はこの方のコメントが好きです。完全に無駄なもので合理性も一切ありませんが、こういったイタズラ心、子供心、好奇心といったものが将来において最も価値を持つのかもしれません。
なぜ我慢できないのか?なぜクリック・タップは増えてしまう?
さて、なぜ我々は刺激的なものやバズっているもの、炎上しているものをつい見てしまうのでしょうか?そしてそれを加速してしまうのは?
答えはモニカ・ルインスキーのTED発表が逸脱だと思います。
思うに我々のクリック・タップというのは軽すぎるのです。そこで発生する利益や損害についてあまりにも軽くなってしまう。さらに匿名性も高く、同時に使用する人数も非常に多い。
これは絞首台のボタンと同様の効果ではないでしょうか。大勢の人間が行うことで感覚がマヒしていくのと同じです。
現在の日本での絞首台は刑務官がボタンを押すことで作動する仕組みとなっているが、このとき作動ボタンとダミーのボタン2つないし4つの計3つないし5つのボタンを用意し、3人ないし5人の刑務官が同時にそれぞれのボタンを押すこととなっている
絞首台 - Wikipedia
責任が分散され、そして匿名性が高ければその行為に対する心理的ハードルは非常に低くなります。*1 赤信号みんなで渡れば怖くない精神ともいえるでしょう。みんなやってるのに俺だけ我慢するなんてズルイ!という気持ちもあるはずです。禁忌を安全に犯せるとしたら犯すのも人間というものです。
*1:PSYCHO-PASS 17話のシビュラシステムについての説明。