かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

折れないシャーペンの思い出。予備を用意しなかった自分の悲劇的末路。

 

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今日は自分のアホな失敗談を一つ。

 

最近は折れないシャーペンが増えました。ラインナップも増えて愛用する方もいらっしゃると思います。私も折れないシャーペンという発想がとても大好きで、そこまで技術開発を進めた人々に圧倒的感謝をしつつ速攻で買いに行きました。

 

発売当時は品薄になってしまい、わざわざ注文をして3~5日後くらいにお店で受け取ったのを覚えています。大変興奮していました。シャーペン一本でここまで興奮したのは人生初だったと思います。新しいおもちゃを買ってもらった、というよりも新しいテクノロジーを使った近未来のガジェットを買った気分でした。

 

これさえあればイライラもしないし、試験で困ることもない。圧倒的に集中して勝利をもぎ取ってやる!そういう意気込みでした。試しに自宅で一週間ほど使ってみてまったく折れる気配もありませんでした。完璧だ…。それから数日ののち試験への実戦配備を行ったのです。

 

試験中の悲劇

試験当日、私はオレンズの黒/0.02mmを装備し順調に問題を解いていました。握るオレンズの頼もしい感覚を信頼していました。徐々に難しくなってくる問題。そうして終盤にさしかかったころ、文字が書けなくなったのです。突然かすれてしまう文字。どうしたんだろう?ノックしたりしましたが、書けない。いよいよ焦りだしました。急にぶわっと冷や汗をかきだしました。やばいやばいやばい!

 

もちろん私は自宅でペン先の修復方法を学んでいました。オレンズの消しゴム部分の先に、糸通しのような金属が入っているのです。これをシャーペンの先の金属部分に押し込み、詰まってしまった芯を摘出するのです。しかし…案外細い金属です。焦って震える腕ではうまく刺さらない!

 

なんとか小さい折れた芯は摘出できました。しかし、替え芯を入れてもうんともすんとも言わない。何か奥のほうの機構で詰まってしまったのか。どうにもこの構造は複雑だ…。

 

そうオレンズは通常のシャーペンの慣れ親しんだ構造とは違い、複雑です。だからこそ土壇場での修復、リカバリーが難しかった。これは敗北でした。新製品、新兵器を戦場に持っていって整備不良で敗北するとは…。戦場では命取りの行動でした。

 

私はバカでした。オレンズがあるから大丈夫!といわんばかりでしたが、予備の普通のシャーペンを持っていくべきでした。またはえんぴつ。えんぴつはいつでも削れば芯が出ますし最悪の場合、手で剥けます。絶対痛いけど。オレンズという新兵器に頼りすぎました。

 

何故、慢心してしまったのか…。いざ試験前に筆箱を開けると、ボールペンばっかり。なんで予備を持たなかったのか。もしかすると自分がオレンズを信じたいために、予備を持たない謎の縛りをかけていたのかもしれません。僕のオレンズは最強なんだ!

 

まあ新品のおもちゃを買ってもらった子供が外に持っていって壊すみたいなことです。はしゃぎすぎました。絶対折れないならこれ一本で無敵じゃん!と無邪気に信じてたのもあります。でも世の中万が一ってこともありますので、人生で大切な瞬間の時は、備えあれば憂いなし、です。慢心しないように(?)しましょう。

 

一応書いておきますが、オレンズはまったく悪くないです。というか多分自分の使い方が何か間違っていたのでしょう。新兵ならではですね。実際に折れたりはしなかったですし、書き心地はよかったです。たまたま試験中で緊張して、頭まっしろだっただけかもしれません。

 

このエントリはオレンズ批判じゃないです。私がいかにアホだったかってだけです。誤解されたらスイマセン。

 

おわりに

なんていうか、マーフィーの法則です。たぶん。何事であれ失敗する可能性のあるものは、いずれ失敗する。そして、一番失敗してほしくない時に失敗する。…悲しい法則ですね。

 

それはともかく、折れないシャーペンは非常に画期的ですべての学生のためになる素晴らしい発明に相違ありません。ですが、まあ、緊急事態用の予備は必ず持ちましょう。安全策は必ず必要です。どんな乗り物にも救命用具が必要です。折れないからと言って壊れないとは言ってません。

 

どんなに素晴らしく完璧な道具でも人間側が過ちを犯す場合が多いのです。人間のほうが完璧じゃないから仕方ないね。素晴らしい道具でしたが、ちょっと私の手際がよくなかったので大事な時にトチったという話でした。備えは大事。有事にはローテクが使えるとちょっと安心できるぞ。