エディタについて昔は頑張っていろいろカスタマイズしていたけど、それはもういいかなという気持ち。というよりもカスタマイズが果てしなく、毎度壊れて疲れたというのが正直なところだ。
omo: 一方で一つのテキストエディタを極めろって言ってるんですけど
僕はJavaはAndroid Studioで書いて、C++はCLionで書いて
JavaScriptはVisualStudioCodeで書いて…みたいな感じなんですよね
omo: なんか全然一つじゃ閉じなくて。それはけっこうわけがあるんですよ。リファクタリングとか全然違うから。つまりそういう言語固有のテキストエディタを使ったほうがいろいろメリットがある今、本当にテキストエディタを一つマスターしろとか言っちゃうの?ってわけですよ。言っちゃう人がいるのは知ってますけど。
それはpragmaticな態度と言えるんだろうか。(達人プログラマーの英題はthe pragmatic engineer)
miyagawa:たしかに一つのツールを極めるのがpragmaticかどうかは、今の時代だと難しいかもしれませんね。omo: テキストエディタについてはね、少なくとも。
どちらかというとドグマティックですよね。miyagawa: ドグマティック…独善的ですよね。
omo:「世界を統べるテキストエディタはなにか?」みたいな…
世界を統べねえんだよ、エディタはよ… って話ですよ
上記は「達人プログラマー」内にある「一つのエディタを極めよう」に対する批判。
昔はエディタでメールが読めたりして、知れば知るほど便利なツールだった。
ただ、今の時代は”ブラウザ”が最も便利なツールになっているという話。
ブラウザでもはやコードも書けるし、メールも見れる。カスタマイズも豊富だ。
おまけにブラウザはいろんなアプリとして組み込まれている。
Discordも中身は実はブラウザベースである。(ElectronというChromeの軽いやつをベースにしたWebAppみたいなもの)
まあRebuild.fmで言ってることが全てなのだけど、昔はなかなか脱エディタカスマイズできなかった。職場でほとんどの同僚が凄まじいカスタマイズをしていたから。なおかつ社内勉強会なんかでおすすめの設定とかGitHubにおすすめconfigやら上げていたので。
たしかに便利ではあった。おすすめアドオンみたいなのを入れれば魔法のように素晴らしく動作した。キーボードショートカットをたくさん使って生産性が上がっているように思えた。少しでも開発速度を上げたかった。
エディタ論争で多く言われるのは、ソフトウェアエンジニアは大半はコードを書くのだから、そのエディタを高速化、カスタマイズするのは当然。タイプも少なく画面に集中する時間を作るべきだと。
まあたしかに正しくはあるのだけど、しばらくエディタから離れた自分にとっては微々たるもんだなと思う。むしろ…そのエディタを改良するのにかかる時間でトントンになってないか?とすら思う。アップデートやらで壊れたり、よりよい設定を土日に調整したり…。ヤクの毛刈りを楽しんでいるだけじゃないのか?
自分の使っているツールによって便利になる感覚を楽しんでいる部分があると思う。
エンジニアは怠惰であるべきで、自動化は最高である。だからどんどん自動化しよう。
そういった自動化の気持ちよさは確実にあるが、果たしてそれが実用的だろうか?
最近はコードを書く時間よりも悩む時間のほうが長い。仕様のほうを変えられないかとか、なるべくコードをシンプルにできないかを考える。無理をして躍起になって書かなくなった。そうなるとエディタと向き合う時間も減った。
もしかするとエンジニアとして終わりかけているのかもしれないが…
まあ今後頑張ってコードをたくさん書くことになってもエディタをバリバリカスタマイズすることは避けたい。
そろそろエディタやターミナルのカスタマイズが終わってくれると助かる。