どっちが攻めてるんだろう?
たまにNHKの将棋をだらだらと見ることがある。あまり将棋に詳しくないけれどもそこそこ楽しめていると思う。どうやって楽しんでるかというと、どっちが攻めているのか守っているのか、もしくは苦しいのかを想像している。
はじめはルールとかがわからないと楽しめないよなあ、でも難しそうだし自分に向いてないと思って観るのはやめていた。けれどもなんとなくぼんやり見ていると、どちらかが深く敵陣に攻め込んでいったと思ったら、いつのまにか攻守が逆転していたり。
相手がどうやって攻め込んでいるのかはわからなくても、攻めたいという気持ちがなんとなくわかるようになった気がする。将棋について楽しみ方について勘違いしていた部分が大きい。それは将棋は1手1手を逐一見るよりも、大局や流れなんかを見たほうがわからない人にとっては楽しめるということだ。
自分はサッカーもよくわからないけれども、楽しく見ることはできる。なんとなくボールを追っていればいいのだ。選手や陣形のことはあまり気にしない。ただボールをどうやってゴールに持っていくかを見守る。それだけでも十分おもしろい。みな苦労しつつも狙うところは一緒だ。
同じように最初は王に対しての動きをなんとなく見ていればいい。王に近づきたいのか、自分の陣地を守ろうとしているのか。最初は見えにくいし、なによりちまちまとしていてお互いに何をしたいのかがわからないとつまらない。
なにより将棋は難しい局面だと1手が長引いてしまう。そうすると流れとか大局を初心者が感じられにくくなってしまうのだと思う。だから長引いているときは困ってるんだな、攻めるのか、引くのかどちらに対して悩んでいるのかを想像したりすると楽しい。
そういった攻めの姿勢と守りの姿勢の入れ替わりについてぼんやりと感じつつ見ると面白くなってくると思う。そこから戦法などを学んで崩しなどを学んだりするとより奥深く楽しめるんだろうなと思ったりする。最初はすべてを知る必要なく、なんとなくお互い困ってるんだなーくらいの楽しみ方でもいいんじゃないだろうか。