かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

物欲について

 

ゲームを例にとって

自分にとって物欲は細々とした欲求の集合だと思っている。
例えば自分が新しいSimCity太閤立志伝やりたいなあ、欲しいなあと思う。
これも物欲だと思うのだけれど、ただ欲しいだけじゃない。
手に入れた後の細々とした欲求を満たしたい。

例えば自分の細々とした欲求としては、ちまちまと細かいものを整理したいという欲。
小さな街とかを整然と発展させることは何か満たされるものがある。
ゲーム内のお金がどんどん儲かるのもすごい楽しい。
これは例え現実じゃなくても数字がたくさん増えて、自由度が広がる喜びがある。
こういうプレイ後に満たされる細々としたものを期待して、欲しくなる。

自分は体験というものが大事だと思っている。
例えばMacなどのレビューをみると、体験が素晴らしいとある。
キーボードの打ち心地など、細かい良い技術がある。
でもそれら単体を真似してもMacにはならない。
それらを統合してユーザに提供しているからMacは素晴らしいとよく書かれる。

ゲームは物質的に何かを与えてくれるわけじゃなく、素敵な体験をさせてくれる。
スカッとするとか現実じゃできない散財を気軽に楽しめる、なんどもやり直せる。

ゲーム中にすら物欲というのは存在する。
物欲センサーと言って、ゲーム中に欲しいものが出にくくなるという都市伝説だ。
ただの電子データでゲームのためにしか役に立たないものだ。
でも欲しくなる。それは自分の体験のために。

 

現実を例にとって

現実でも、あれ欲しいなーと思うときはある。
例えばTwitterなどで動画付きとかでレビューが回ってきたときなど。
話題になっていて、レビューした人の文章がよくて自分も同じ体験をしたいとか。
もしくは自分が試したらどんな感想を持つかワクワクするとか。

なんというか、自分が想像していない、できないものを欲しがることは無理だろう。
曖昧ななんとなく退屈とかワクワクしない、なんのやる気もしないと感じるだけだ。
何かしたいけど、刺激が欲しいけれど何が欲しいのか、何がしたいのかわからない。

そう考えると、いかに飛び込んできた広告とかが強いのかわかる。
自分の本当に欲しいものを自分で見つけることはいかに難しいか。

物欲も知識欲も似ているかもしれない。
いや、自分にとって混同しているのかもしれない。

自分にとって物欲はそれを手に入れると便利になる、快適になるもの。
知識欲な物欲というのは自分の体験を新しく手に入れること。
そんな感じかもしれない。両方の場合もある。

 

おわりに

サクサク書いてみようと思っていたのだけど、案外書くのが難しかった。
とりあえず書きたかったのは、物欲って小さな欲の集まりじゃないか?ということ。
自分はちまちまするゲームがわりと好きで時間を溶かしがちだ。

最近太閤立志伝を二日ぐらいじっくりやりたいと思っていた。
全く生産的じゃなく、ひたすら刀鍛冶するだけ(しかもクリア関係ない)
みたいなことをだらだらやりたい。そういう抗いがたい欲がある。
もっと言えばPS2リッジレーサーVをフリーランで二時間以上だらだら走りたい…。
落ち着くのだ。すごく。無心になれる。そして楽しい。エンジン音は癒しだ。

こういう欲は名前がついてない気がする。物欲とはちょっと違う気がする。
でもサービス欲というか、ゲーム欲というか、ちまちま欲なのか。
そういうことを真面目そうに書きたかった。

他に書きたかったボツネタとして
人の欲をコントロールする話。
これは広告をうまく設計すればするほど人間の感性のハッキングになること。
行動ターゲッティングして、Googleなどが個人情報を完全収集してみるデバイスに自分にあった広告を最適なタイミングで表示すれば購入意欲を最大限に高められること。

でもそれは本当に自分が欲しがったものなのか、操作されたものなのか。
そういうTED動画があった気がする。
選択のパラドックスについてとか。10分ぐらい探したけれどこれ以外はちょっと探すのが大変そうだ。
自分たちの選択したと信じているものは広告全盛期な現代では、操作されたものの方がきっと多い。
AIが発展したらこの状況はさらに悪化するだろう。
Facebookでの選挙の操作の話とかフェイクニュースとか。

ITの開発者はだんだんと人間心理をプログラミングでハッキングする方向に向かっていると思う。
最初はいい面から。例えば職場環境をよくして頭が働きやすい空間を作り出すこと。
周囲と協調できるような空間を作ること。
これの悪いバージョンが旧日本軍のヒロポンとか。
人間の性能を究極に高めるなら企業は栄養管理や睡眠まで完全管理すればいい。
が、そんなことは人権無視に近いので行われないだろう。
だが経済の合理性を優先していたら、企業のディストピアになることもありそう。

こうした経済の合理性によって人間の心理をハッキングして積極的に買わせる。
売り上げが伸びるのでどんどん人の心理のハッキングが捗る。
いいUIはいい売り上げに繋がる。
一方でダークサイドとして、悪いUIによって操作性を極端に落として解約させないようにする。そういう悪のモチベーションに繋がることもある。


とかとか。だんだん脱線する。いっぱいいろんなことを書きたくなるけどこの辺で。
物欲について書いてとリクエスト受けたので書いてみた。
勢いで書くとこんな感じ。いつも勢いだからあまり変わらないが。