かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

自分が仕事で大事だと思っていること

 

そろそろ冬、卒論の時期

そろそろ卒業論文の時期だろうか。以前に卒論の話を書いたが、今度は社会に出た後の話を書く。この記事ではあまり研究を持ち上げる気はない。

大切なことを先に書くと、研究室で見るいろんなタイプの人は社会でも必ず見かける。仕事でも研究でも根本的な進め方というのは変わらない。困ったら仕事の進め方で検索するといいと思う。

 

社会に出て自分の身近な範囲だが、どんなスキルが求められているか書く。
話がかみ合わない、自分の世界でしか話さない人。手法に固執しすぎたりする人。
実力があるが積極性はない。でも言われた目標だけは着実に達成する人。
そういう人たちを見て、こういうスキルが求められているのではということを書く。

社会に出て、その会社特有のごまかしスキルで生き延びている人は多い。
地道な研究スキルは役に立つ。そして研究スキルは一般に会社では伸びづらいと思う。


コミュニケーションが上手くいってないことがとても多い

大体はこれに尽きる。仕事、研究の目的が明確に互いに共有されていないことが多い。

例えば重要ではない仕事だが、誰かに任せる必要がある。それらしい理由でやらせる。
本当の理由を教えてもらうには”仲良くなる”という人間攻略が必要になる。そうして居酒屋とかで本当の理由を知る。実は次の仕事のためにやらなきゃいけない雑用だと。

仕事を引き受ける上で組織構造や大目標、周りの人間関係を読み解いてどれくらい頑張るか決めないといけない。社会に出て大きい組織に行くとさらにしがらみが増えると思った方がいい。

 

”上司とうまくやる”スキルはできれば磨くべきではない。社内政治はろくでもない。
そして自戒だが、こういうスキルの上達が成長とはぜっっっったいに思わない方がいい。腐ってる。年収が生活を良くするから仕事より人を攻略した方が楽だ。でもそれはその組織にしか当てはまらない。そればかりやる人は転職もしづらくなる。

 

目的がわからないものにモチベーションが湧く人はいない

実は仕事を頼んでおきながらゴールがわかっていない人がいる。もしくはゴールをごまかして伝える人がいる。もっともらしい政治的な言葉で飾ってるわりに具体性がない。そういうのは要注意だ。ゴールは曖昧でないと飛躍できないというのは嘘である。

これもまた”仲良くなる”スキルとかで聞き出すと予算が欲しくて大きく宣伝したが中身がなくて困ってるというしょうもない話を聞けたりする。トップがゴールを持っていなければ、どうして具体的な仕事ができるのか。ゴールのない仕事は必ず路頭に迷う。

 

 

仕事でも研究でもそうだが、なぜか具体的なゴールを決めるのを嫌がることがある。具体的にすると成果が縮むことを恐れているらしい。夢は夢である方が都合がいい。そういう時は一時的なゴールや中間ゴールを決めることを提案した方がいい。来週のゴールとかでもいい。身近なゴールはなぜか決められることが多い。

 

大事なのは具体的なスケジュールと手段、目的。仕事を受ける上では合意が必要だ。言った言わないは一番のトラブル。避けるために全力を尽くした方がいい。毎日は無理でも欠かさず進捗報告と経過を他人に見える形で保存しておくと救われることが多い。

 

測定可能な小さな積み重ねをしていくことで、未来がどこに到達するか予測できるようになる。そうして夢をそっと諦めて現実に帰ってきてくれる日がいつかくる。こない時もある。でも自分はきちんと合意を守ったという証拠があるといい。相手の妙に高い期待値や想定していないゴールに向かって頑張ることをデスマーチと呼ぶ。

 

 

あまりにも具体的すぎる指示はやる気を失くさせる

やる気はないけど仕事を楽しめる人がいる。それはゲーミフィケーションがうまい人。自分の仕事が自分の興味と合致している人は何も言わなくてもいろんなことを試す。そして成果につながることもある。やる気があるように見える。

 

一方でそつなくこなすが、脇道に逸れない人がいる。新しい発見がない。積極的になって欲しいと期待されるが、うまくいかない。推進力がない。そういう人は仕事や研究に一線を引いていることが多い。誰しも研究や仕事が人生の一番ではない。

 

やる気がないように見える人は、仕事の目的を明確にしてその人が持つ興味に結びつけられるとベストだ。だが、そうじゃない人も小さな仕事に分割して達成できるようにすることで楽しんでやってくれることもある。大体ゴールがわからず分割できず、途方に暮れてることが多い。

 

指示の内容が細かすぎるとやらされ仕事になる。自分で決めて自分で達成するというゲーミフィケーションを味わえない。それに指示してる方も不満になる。言ったことしかやらないわりに成果がいまいちだと。どっちも不幸な結果になりがちだ。できれば自分のタイプにあった仕事、上司を選んだ方がいい。

 

おわりに

大事なことは、期待値調整をしっかりとやることだと思う。実はお互いにゴールがわかっていない、決まっていない仕事は危険だ。いいからやってみようはアラート。

仲良くなるスキルと書いたが一番大事な目標、目的は何度も確認しないといけない。時間が経つにつれて世の中も、自分の感情も変わっていく。目的ははっきりしているようで、曖昧にぼやけやすい。期待しない結果になりやすい。

なぜやるのか、どのくらいやるのか。5W1Hの解釈を何度でもしっかりやること。研究を発表するときに役立つ。自分でもわかっていないことは他の人にも説明できない。

ただ指示通りやっているつもりでも、期待とずれることがある。それは真意がきちんと共有されていなかったからだ。真意の理解には言葉一つでは全然足りない。多面的な解釈や極端なエッジケースをぶつけて輪郭を見ないといけない。

100倍になったらどうか。マイナス100だったらどうするか。100年か、1年やるか。冗談のようで、意外と現実的にどこまで考えてるか探れる。


大事なのは仕事の理由をつかみ、自分のものにすることだと思う。そして自分が持つ理由に自信を持つこと。理由がないことに人は怒りやすい。だとしたら納得のいく理由を求めること、そして理由、目的が大したことないものはやらないことだ。

言われたからやっただけの人に大きな仕事はこないと思う。なぜなら言われたからやるだけの人は具体的にならないと仕事がもらえないからだ。大きな仕事は具体的なことが少ない。曖昧な困っている、まだ未知のものにこそ価値がある。形がはっきりしていて指示だけすればいい仕事はAIとか機械がやればいい。

 

仕事の真意、大目標を把握して、自分の中に落とし込んで実行できる人が研究でも仕事でも求められると思う。そのためにはコミュニケーションは避けられない。なぜやるのか。何度も何度も聞いて、自分自身でも何度も定義し直しながら、現実的に進める力が必要だと思う。そして自分と合わない仕事は不毛なのでやらない方がいい。