かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

アニメ版ソードアート・オンラインを一気に見た感想

 

VRゲームの話題ではソードアート・オンラインGoogleの日本語入力の候補だと真ん中に点が入って面白い)がよく例にあげられる。有名で魅力的な作品なんだろう。でも自分はなんとなーく見てなかった。流行り物はあまり好きじゃないからだ。でも作業がてらNetflixで流して見ていたらハマってしまった。

 

ソードアート・オンライン、略してSAOとするけれど、なぜそこまで人気なのか、魅力的なのか、必ずといっていいほどVRゲームの話題に出てくるのか。その気持ちがなんとなーくわかったので見終わって間もない今、書いておこうと思う。

 

キャラデザがやっぱりかわいい

身も蓋もない言い方をすると…やっぱりキャラがかわいいですね。衣装もかわいい。作画も抜群にいい。二期?のガンゲイル・オンライン編のシノンさんがめっちゃよかったです。銃がゴツくてクールでかわいいと言うのは…やはりオタク属性をくすぐられます。

 

設定アシスト感

ソードアートオンラインVRフルダイブゲームとして描かれているけれど、実際はMMORPGあるあるネタが多いと思う。そこに共感できる人はそこそこいて、プラスでデスゲーム、サバイバル要素がある。

当初のネットのネタとかでは主人公のキリトくんが無双する物語っぽい?と思っていたけれど、劇中の描写を見てみると実はそこまで超人ではないように思った。たしかに雑魚キャラに対する圧倒的な力は見せつける場面はある。でもその後で罠やらピンチやらにめっちゃひっかかる。

 

本編中に巻き込まれキャラと言われているけれど、たしかにそんな感じ。たぶんライトノベルに非常に設定を凝縮したのか、ぶっちゃけ設定ブーストがかなりあるかな?と思う。

キリトくん本人の強さというよりは、”たまたま”運がよかった、設定的に必然として良い出会いがあった、とか。キーアイテムをなんとか手に入れられたなどのポイントがわりと頻繁に入っていたイメージ。まあそうじゃないと超難易度のデスゲームをどうにもできないわけだが。

 

逆に言えばそれがテンポの良さ、キリトくんの見せ場としてがっつり貢献できている。超強力なボスが出てみんななすすべもなく…!というときに奇跡が起きて、その代償がすごく大きくて悲しみ…からの奮起orもう一度奇跡などなど。

ドラマティック仕立てという感じ。本人の能力の強化というよりもストーリー的にドラマティックといえばいいのか、なんというか。シャーロック・ホームズが必ず謎を解決できるような、ストーリー的にアシストされている感がある。

 

キリトくんの能力強化を楽しむ、成長を楽しむというよりはその場、その場のドラマを堪能する仕立て方になっている気がする。ガンゲイル・オンライン編では世界まるごとシノンとキリトのためにあったような感じがした。

キリトにはSAO時代の苦しみや因縁、PKに対する考え。シノンにはトラウマ、リアルとバーチャルの線引、ゲームとリアルの”強さ”とはなにか。そういうキャラクターの設定上ガンゲイル・オンラインに来るだけの理由はある。でもなあ、メタ的に見ると設定のドラマティックさが際立ってガンゲイル・オンラインがドラマのためにある感が強く感じられた。

 

賛否両論とは思うけれど、ライトノベル以外にもわりと漫画などは巻数を重ねるごとにヒロインが増える。そのたびドラマが生まれ、舞台がうまれ…。必然的にハーレム主人公が生まれる構図になりがちだ。作家側も苦しいんだろうな…。

世界まるごと変えてもらうとすごい新鮮になるし、VRMMOであるから主人公の容姿すら変更可能。これはすごいいいアイディアだなあと思った。でも…いくらなんでも問題発生しすぎだし、キリトさん働き過ぎである。休んでくれ、平和に過ごしてくれとめっちゃ思ってしまった。

 

ソードアートオンラインの風景、MMORPGのよさ

本編のキリトさん(キリトと呼び捨てにできなくなってしまった)の活躍とストーリについては語ったので、ここからはVRゲームとして引き合いにだされるのはなぜだろう?ということを書く。

 

結論から言うと…ソードアートオンラインのアニメは演出がきれいで、わくわくしてきちゃうほど楽しそうだから、なんていう小学生並みの感想である。だって人間はファンタジーでスキルを自分の手で出して敵を倒すなんて絶対好きだし、銃弾を一刀両断したいのである。

映像の演出がいやーずるい。名場面がいくつもある。キリトさんの超反射神経によるスローモーション剣戟&連続コンボとか熱い。かっこいい。火花散って、キィンってかっこよく音がなってすごい。そりゃあわくわくしちゃうわけだ。

おまけにキリトさん視点もたまに映るのだが、湾曲してて、周辺視野がぼやける。これもまた視聴者にリアル感を感じさせてくれる。HPゲージとかもある程度リアルなのにお約束がある。ゲームシステム的なお遊び感と、リアルの体を動かしてる感。融合してれば楽しいに決まっている。

映像の演出が大変見事で、ストーリーも見せ場をばんばん作っている。そして、感動的な場面、キャラクターとの掛け合いなんかもある。実際のVRMMOにそこまで期待してほしくないほどに、魅力的に描かれている。すごい。