ブルーアーカイブ、楽しんでます
ソシャゲは二度とやらんと思っていたけど、まあ始めてしまいました。
デイリーとかイベントで熾烈な争いを行い、日常生活に支障をきたすのが嫌なのだが、
ブルーアーカイブはそこまで熾烈じゃないっぽいので、ゆったりプレイしている。
攻略もあまり見てない。キャラがどうとかそういうのも、
まあ好きなキャラを育てて遊べばいいじゃないということで。
ストーリーで感じたこと
攻略よりもうわー難しいなと思ったのはストーリー。
そして世界観がかなり練られていること。ストーリーの中身が考えさせられること。
どうも神話世界のワードが散りばめられていて、
バックグラウンドを知っておくと二度美味しい的な仕立てになっているっぽい。
例えば「トリニティ総合学園」という学校がテーマのストーリーがある。
この学園には由来がある。
やがて各学園は「第一回公会議」における合意を以って、
「パテル」「フィリウス」「サンクトゥス」という3つの主要な学園を中心とした連合を形成。トリニティ総合学園という一つの学校へと統合していくこととなる。
これはキリスト教まんまの世界観らしい。
学園の名前の由来はキリスト教における「三位一体(Trinity)」説。
パテル(Pater)は「父」、フィリウス(Filius)は「子」、サンクトゥス(Spiritus Sanctus)は「聖霊」にあたるラテン語。
この内、「子」にあたるイエス・キリストの神性についての解釈を巡ってニカイア(ニケーア)公会議で破門された司祭とその一派がアリウス派である。
また、劇中ではトリニティの世界観の一端として、規範や学習の根幹となっていると思われる「経典」の存在にもたびたび言及されている。
別にまあ知らなくても楽しめるので気にしなくていい要素ではある。
だが、なんていうか…たぶん文化的バックグラウンドを知っておくと味わい深いんだろうなというか。
言葉を選ぶのが難しいが、キリスト教、ひいてはそういった神学というものは歴史がやはり深い。紀元前からのお話なわけで、その深さ・文章量はあまりにも膨大。
もう何度も歴史上でいろんな学説だとか、戦いが起こってる超重要な文脈があるわけで。人類はこの宗教というやつに多大なる歴史とそれに伴って流れた血が存在する。
その重みの上で新しい物語が描かれてるわけで、書く方もそりゃあ気を使うだろうし、読む側もなんというか…そこに重みを感じる部分がある。
物語を作る側は、そういった歴史の長いものを引用するには覚悟が必要だと思う。
何度も歴史上で衝突が起きてるわけで、寛容になんか全然なってないだろう。
下手すると攻撃にもなりかねないわけで、扱うには難しい気がする。
そういう覚悟があるうえで描かれてる作品なのかなあとちょっと感じたりする。
結構な文脈を意識してやってるのかなと。
そう思うと自分に教養がなく、人類の長い歴史をかけて培われたものに対して無知であることに恥ずかしさを感じるなあ…とブルーアーカイブを調べたりして思った。
キャラを育てたりストーリー見て楽しむのもいいんだけど…なんていうか、底のほうにある文脈を考えると軽くはないわな…と襟を正したくなるような気持ちになる。
深読みする立場が正しいとかそういうのではないし、推奨もしないのだけど、なんていうか自分はそう感じたなあ…という感想でした。