かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

オラファー・エリアソン展 相互に繋がりあう瞬間が協和する周期 に行ってきた

麻布台ヒルズギャラリーにて。
回る作品なのだが、影が美しかった。
なお他の写真は下手すぎて撮れませんでした。精進したい。

www.azabudai-hills.com

 

オラファー・エリアソンのファンなので、展示会に行ってきた。
知ったきっかけはNetflixのアート・オブ・デザイン Season2 から。

 

www.netflix.com

 

この展示会はあまり大きくない。そこまでたくさんの展示はない。
なのでファン以外はあまり楽しめないかもしれない。
まあ作家の個人展覧会にファン以外が来ることは少ないから問題ないかも。

 

自然の一瞬を切り取った作品たち

作品の流れが、すごく一貫性のある展示であったこと。

 

「終わりなき研究」という作品は3つの振り子運動でランダムにペン先を動かして、図形を描く装置。非常にきれいな幾何学模様が描かれる。

「太陽のドローイング」「風の記述」は太陽光とガラス玉を回転させて紙を焦がしたもの。

「溶けゆく地球」は氷河期の氷を絵の具の上で自然に溶かして描いた作品。

 

目玉の「瞬間の家」。これは暴れまわるホースの先から水があちこち飛び散るわけだが、強烈なストロボで一瞬静止し、暗闇に戻る。それが連続するわけだが、たぶん同じ形には二度とならない。

じっと眺めていても飽きない。一瞬一瞬に見惚れてしまう。水滴がきれいな形を描き、一瞬の光で輝いて見える。単純な仕組みではあるのだけど、巨大さ、見事な静止で圧倒されてしまう。

自然現象に同じタイミングは二度とない、そういう展示だったと思う。

 

それぞれ地球の自然現象の一つを紙などの上に映し出した作品だ。
ある一瞬を切り取って、目に見える形に落とし込む。

テーマ性を強く感じられてよかった。後の作品は地球環境とか自然現象がメインだったと思う。

 

新しい作品の「呼吸のための空気」は無機質な鉱物に対して風の発生装置を取り付けて自然感を出している…と思う。これは正直よくわからなかったけど、作者は自然をモチーフにした造形が好きだという情報を知っていたので、それっぽいなと思った。

もともとアイスランド出身で、柱状節理が好きなのである。

stock.adobe.com

 

総合的な感想

とにかく見せ方や展示の流れが見事だと思った。一つ一つステップを踏んで、私はこういう作品を作ってます、からの目玉の展示でどどんと出す。ある程度静止した作品たちから最後にダイナミックな展示を出す。面白かった。