かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

Interface of Being 真空のゆらぎ を見に行った感想

東京新国立美術館にて。

新国立美術館の企画展に行ってきた。クリスマスまでだったのでギリギリ。
入場料無料なのがびっくり。国の美術館ってすごい。

www.nact.jp

大巻の空間に包み込まれた私たちは、この世界における我が身の存在に、新たな視点を投げかけることになります。空間に痕跡を残すことで自らの身体を実感し、また、闇に包まれたり、強烈な光に照らされたりすることで、身体だけでなく、意識や感覚に、内省的に向き合うことを促されるのです。

内容としては光や風などで展示物の影や動きを見る形のもの。

見てて自分なりによかったと思う点は「大きな展示物をじっと見る人々」が多かったこと。なんていうか畏敬を感じているように見えるのがよかった。

 

美術館という非日常的な場所で、触れられる距離で触れずにじっと鑑賞する。
環境活動家とかがメッセージを伝えるためにべたべた触ったり、誰かが目立つためにカメラを自分に向けて展示物を添え物のように扱うのとは違う。

大きくて、圧倒されるものがそこにあり、多くの人がじっと注目している空間。
なんか極めて文化的でいい空間だよなーと思った。
日々を暮らしていて、大きな自然を感じるものに圧倒される体験なんてそうそうない。

 

あとは、やっぱり数学的、物理的な美しさの実感というべきか。
波そのものの美しさが際立つ展示で、こういうのを数学者とか物理学者は解析することができ、それを再現することができると思うとすごいなあと思ったり。

 

VR空間でも同じようなことは実現可能なんだろうと思う。けど、物理世界では人間が破壊できてしまう。二度と同じものは作れない、とも言える。

あまりよい話ではないけど、現実空間で国立新美術館という場所で、多くの人がいるなかで展示されていることも現実の作品は大切な要素なんだろう。たぶん公園に同じものがあったら子どもたちのおもちゃになっている。

それがいい場合もあるし、厳かに、じっと見つめることが良い体験になることもある。