かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

本格的(?)な麻婆豆腐が好き。夏バテにもいいけど、過信はダメですよ。

 

我が家の麻婆豆腐から

大人になってから本格的(?)な麻婆豆腐が好きだ。とはいえ辛いものは得意ではない…。けど好きになってしまった。麻婆豆腐のおいしさについてちょっと語りたいので書いてみる。

 

昔から我が家の麻婆豆腐といえば丸美屋の麻婆豆腐である。

丸美屋 麻婆豆腐の素 中辛 162g

丸美屋 麻婆豆腐の素 中辛 162g

 

 コレ。コレである。これもまあおいしいんだけど、ちょっと辛さ控えめ?けれどもまあ麻婆豆腐な味である。優しい和風(?)な味わいのような気もする。どこか刺々しくない、柔らかい包み込むような感じの味わいで食べやすくて好きだった。

 

なにより豆腐の柔らかさや味わいによって風味がちょっと変わってくる。我が家は何故か豆腐の量がおそらく規定量よりオーバーしていたので、麻婆豆腐の素成分が薄目な感じだったので、若干あんかけちっくな柔らかめの味わいに仕上がっていた。

 

夏バテを吹き飛ばす本物の辛さ

そんな家庭で育ってきたのであまり辛い本場っぽい麻婆豆腐は食べたことがない。しかし本場の麻婆豆腐も食べてみたい。そんな風に思い至ったのは夏の暑さとダルさによるものだ。

 

ある夏の日、もう体がへとへとに疲れていて、おまけに全然眠れないヒドイ毎日を送っていた。外はむんむん熱いし、何もやる気が出ない…。なにか元気の出るものが食べたいが、しかしウナギなんて食えない…。骨をとるのもメンドクサイし、なにより高い。だんだん食べるのも面倒になってきた…。

 

そんな風に考えていてふと思いついた。こんなんじゃダメだ!体に喝を入れよう!そうだ辛いものを食べて元気を出していかなきゃ!そうと決まれば中華!中華!

 

だいたいこんな思い付きで本格中華で辛い麻婆豆腐が食べれる店へ直行した。我ながら単純な発想だったが、いささか脳味噌が疲れていた気もしている。とはいえナイスな判断だった…気がする。

 

本物はほんのり、黒い。

さて、人生初の激辛・本場麻婆豆腐を真夏日に食べた感想。もちろん店内は冷房が効いているし、お水もキンッキンに冷えている…。だがしかし…出された麻婆豆腐は土鍋っぽいものに入っていて、真っ赤に煮えたぎり、そのうえ唐辛子成分が目に入ってくるようにも感じる。さらに黒っぽい粉も見える。おおう、これが例の山椒かあ。すごいぞこれ、辛いにおいがするぞ…。

 

ヤマムロ 成都陳麻婆 陳麻婆豆腐調味料 50g 4袋

ヤマムロ 成都陳麻婆 陳麻婆豆腐調味料 50g 4袋

 

 イメージとしてはこのパッケージな感じ。食べたことないけどすっごい辛そう。

 

で、一口期待を込めて、ぱくり。ふむっ…ふむっ…おっ…から…んー。うまいな。なるほどお豆腐の味わいもよく、すごい山椒の深みがあっておいしい。口の中に香ばしさが広がっていて素晴らしい…。

 

そんな風に脳内で100点~!と喜んでいると、喉の奥に山椒の塊がダイレクトヒットしてしまった。豆腐の側面にダマとしてくっついていたっぽい。なんと喉奥にこびりついてしまったのだった!これには大変参って、喉の奥から火が出るくらい!つらかった!

 

ひーひーつらいつらい言いながらちょっと涙目になって水を飲んでも全然からーい!ご飯をねじ込んでも全然からーい!!だめだこれはもうまったく衰えない。本場の辛さとはこういうことか…と戦慄した。この辛さが拭えないとあれば、仕方あるまい、このまま勝負を続けるしか…戦い続けるしかないっ!

 

そう思って辛い、うまい、香ばしさが素晴らしい、お肉もおいしい、ネギもうまい、からーい!を繰り返していると、ふと体から汗が自然に出てきてびっくりした。しかも明確に自分の体が”暑さ”以外で汗をかいてることがわかって爆笑した。うそだろ、香辛料だけで汗ってかくものなのか!

 

そうこうして食べ終わったのだけれど、最後に出てくるのは杏仁豆腐。この甘味が天国に思える…。けれど全くと言っていいほど体中にたまった辛さ成分はまったく衰えない。正直その日はお昼に食べたのに夕飯以降もずっと体中が辛かった。自分の体が人生初の刺激にびっくりしていたのかもしれない。

 

元気は麻婆豆腐でとりもどせるの?

そうして面白い体験だったことと体中が未知の刺激により活性化されたこともあって元気を取り戻した…ように思えた。一時的には。ちょっと連日の睡眠不足とか疲れが取れた気持ちもあって、ますます自分は麻婆豆腐にハマることになった。

 

けれど、結局疲れやだるさというものは食物だけで改善できるわけでもなく、どこかしら無理がたまる。激辛麻婆豆腐を毎回食べていた頃は気づかなかったけれど、活動的になれると思っていたが、実際はちょっと怒りっぽくなったり、やけっぱちになったり、刺激を求めていただけだった気がする。

 

それ以来あんまり麻婆豆腐を疲労回復とか元気のために食べるのは自粛しようと思い至った。というか健康じゃない人が食べると逆に胃腸とかに負担がかかりそうなものだ。最初は香辛料でパワーアップした気持ちになれるのだけれど…。なんだか書いていてエナジードリンクとか麻薬とかそういった感じのように思えてきた。ともかく強力だけど、自分の体質と相談して用法容量を守って食べましょう…。という感じだ。

 

おわりに

 ひさびさに本格麻婆豆腐を食べたのだけど、あ~効く~という感じだった。うまい!けどやっぱり汗は自然にかく。この自然にかく感じが体の老廃物を~なんて思いたくなるけど、うーんどうなんだろう?とも思う。まああんまり体を頻繁に驚かせてもよくはないはず。食べるなら元気な時に食べるのが一番かな。

 

刺激が強くてつい病みつきになっちゃいそうなものだけど、やっぱり食べ物だからバランスよく食べなきゃなと当たり前のように思う。疲労とかをごまかすためにエナジードリンクで頑張ったりもするけど、やっぱり疲労を食物とかそういったもので誤魔化せはしないだろーななんて考えたりする。

 

これから暑くなってきて元気がなくなったりする日もあるだろうけど、なんとか工夫して乗り切りたい。