かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

サブリミナル効果と情報の少ない文字の宣伝の効果について

 

小説や文章のなかで現れた単語が後で自分の中に結構残っているなんてことはないだろうか?サブリミナル効果とはまた違ったものかもしれないが、記憶の整理の中でふと気になるものが何度も出てくるような物があると思う。

 

サブリミナル効果は元の情報に対して人間がほんの一瞬だけ認知できる程度の短い時間に被験者に与えたい印象を挿入する方法だ。通常の映画に一コマ二コマだけ無関係のコカコーラのおいしい画像なんかを差し込んでコーラに対する興味を植え付けるみたいなことがまことしやかに語られる。

 

サブリミナル効果疑似科学のようなもので効果があるかどうかは微妙で、わざとサブリミナル効果を狙わずにマニア向けのオマケ要素やホラー要素などを演出するために入れたりということのほうが大きいかもしれない。

 

まあそれとは別に気になっている小説などの地の文に書いてあることというのはわりと大きい印象を与えられるのではないかと思う。普通の映像や画像よりも実は文字認識のほうが潜在意識に影響しうるのではないかと思っている。なぜならば文字の認識は確実に自分の中での解釈から印象を思い浮かばせなければならないからだ。

 

つまり文中にいかにも美味しそうにコーラの描写がさりげなく出たり、なんの脈絡もなく気になるよくわからないものが挿入されていたりすると微妙に前後関係だとかが気になりだし、普通とは違った印象を受けることになる。これがまた意識に残りやすくつい気になってしまうことなのではないかと思う。

 

まあそれとは別に共感性というか物語につい没頭してしまう人はそういった登場人物が味わう味すら想像したり感覚や思い描くことを感じることで、自分もそれを食べた気持ちになったりする。だがそれは現実ではないためイメージが完璧ではない。ましてや食べたことのないものは想像がしずらいだろう。

 

つまり文章という表現を自らが補おうとするから宣伝やサブリミナル的なものにはより効果的なんじゃないかと思う。一番印象の少ないもののほうがより大きな印象を掻き立てる。だから広告代理店のキャッチコピーなんかは永久に不滅なのだろうな、とちょっぴり思ったりする。