かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

宇宙旅行とひきこもり

 

最近おもしろい質問が質問箱に届いたので番外回答したい。

いくらなら宇宙旅行に行きたいか。面白い質問だなと思う。

 

自分は乗り物がけっこう怖い。飛行機は特に怖い。苦手だ。

毎回乗るたびに座席のシートをぎゅうっと握ってどうか無事で…と祈る。

エンジンの音が大きくなり、徐々に滑走路を移動しぐいっと宙に浮く。

 

乗っている最中も本当に落ち着かない。

大丈夫だと頭で言い聞かせたり疲れて寝ようとする。でもやっぱり不安で困る。

飛行機が想像よりも遥かに事故率が低いことも知っている。万全を期していることも。

実は新幹線のほうが危ないとか交通事故の確率とか。それでも宙に浮くのは怖い。

 

宇宙旅行として速度も早く安全なら飛行機よりも早いのかもしれない。

ビジネス面で重要ならばそういった利用方法が普及するだろうと思う。

一方でロボットとかVR,ARが発展すれば距離がだいたい関係なくなる。

 

人間の脳をより騙す方法が発達すれば、旅行だって行った気になれる。

どんどん本物に漸近していくと信じている。

人間は脳で認識したことを真実だと感じる。

昔は鉄の板に触れて自由な入力を得ることは困難だったが、今はそれが当然になった。

だから未来ではVR体験を自分の体験として自然に感じる人達が生まれるだろう。

 

こうした未来が訪れたとき、果たして宇宙旅行の値段はどれくらいになってるだろう?

旅行業界は大きなダメージをうけているかもしれない。

そうなるとますますVR体験に力がはいるはずだ。擬似的なARでもいい。

現地にロボットだけ行かせてアバターのように操る。感覚をフィードバックする。

そうした技術の発展の中で生身での体験を語る意味がどれくらいあるだろうか。

 

もちろん生身の体験には価値がある。

でも生身ばかりに価値をおいていては本質を見失う。

本当は宇宙を見たいだけなのに、生身にこだわりすぎてないかなどなど。

 

…ということをつらつらと書いて自分は宇宙には浮かびたくないのである。

理屈っぽく書いて、もちろん嘘もなく本心で思っている。

が、一番は行きたくないのだ。

 

最近はVRのおかげでだいぶひきこもりも加速している。

VRのせいでひきこもりが加速したのではなく、元来のひきこもり気質が喜んでいる。

家がつまらないから、外も楽しそうだから出ていた。

だが最近は家の中のVRが一番楽しい。自分はそこに本質がある。

生身だろうと仮想現実だろうと、自分がいま一番やりたいことに集中したい。

なので宇宙に行くことにあまり興味はないのだ。そしてけっこうこわい。