かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

光と影とUnityのライティング

 

絵もアバターづくりにもやる気がでない。けど、なぜかわからないけどUnityのライティングにはずっと挑戦し続けている。なんとなく続いている。それがわからなかった。
なんで自分はこればっかり、これしかできないんだ?
しかもうまくない、人よりも劣っている自覚はある。

 

ほかのこともやればいい、わかっているけど…けど、ずっとライティングに夢中だ。
下手でも、他人にとって無意味でも、どーしても自分でやりたくなる。
人から見てしょーもない出来でも、自分にとって本当に好きなんだなって思ってしまう。

 

なんでなのか。やはりというか、思い当たる節は一つだけ。
自分が思っているよりもずっとずっと、現実の風景の「覆道」が好きなのだ。

 

このコンクリートや鉄筋の連続する構造物による、ぱっきりとした影。
切り取られた山や海。そこを車で通ると影が連続して自分に降りかかる感じ。
どこかコマ送りのような、不思議な体験ができる。

 

正直VRChatにきて、創作活動というやつを意図せぬまま作り始めてはじめて気づいた。
ああ、自分はこの景色が一番好きで、原風景だったのかと。

たぶんVRChatに来なかったら、自覚することはなかった。
創作するまで気づかなかった。

だからUnityのライティングが好きになった。たぶんUnityやVRChatが好きになったから光と影を気にしだしたんじゃない。もともとだったのだ。

 

自分にとってもっとも都合がよかったのは、白黒で十分だったってこと。
もともとアスファルトと光と影が覆道の基本要素である。シンプルなのだ。

創作初心者は色の扱いが非常に難しい。Unityをいじるのも初めてな自分は色にこまる。
けど、デフォルトでは白黒になる。これがよかった。
むしろ本質的に自分が好きなものを抽出できるからだ。

ただ白黒で光と影がきっちりでてれば自分では大満足だった。

 

ちょっと自分が創作してきた、練習してきたものを載せようと思う。

振り返りだ。時系列はばらばらに。思い出としていろいろ書く。

 

可能性

コメントにある通り、無意識に作ってびっくりしたワールド。
たぶんこんな景色が見たかったという欲求が正しく満たされたんだろう。
なぜ作ったのかしばらくわからなくて…作って2,3日後にようやく飲み込めた気がする。
あー。覆道だったんだ。みたいな。

すごく創作ですっきりしたという、はじめての体験だった。

結構いろいろこだわっていて、写真の影は実は手前から降りてきてないのがミソ。
手前の柱は非常に細いので地面にこのような太い影はできない。
天井から降り注いだ影にして、やわらかくした。

誰も気づいてないので意味はなかったわけだが…まだ「なぜ作ったのか」「なんの意味があるのか」っていうものを込められるような創作ができてなくて悔しい。

 

椅子

実はこれは椅子だったのだが、あまりにもいい影がでちゃうので建築物にしてしまった。Youtubeでおしゃれ椅子の作り方の解説を見て自分でも作ったのだが…

ちら見せしたら絶賛されて嬉しかった。シンプルだけど、それがいいと。
あのときの感想が嬉しくて作ることを続けられてる気がする。

 

立体トラスの研究

トラス構造については簡単に作れることがわかった。一つ作って配列複製というのを利用すれば同じ構造をループさせて巨大な物が作れる。

問題はそれを好き勝手歪めることができるか?だ。

覆道に応用したかったんだろう。あれは山の形に沿ってカーブする。そのための技術がほしかったのだ。で、実際できて満足。

ただの配列よりも若干アートっぽさが生まれてくるのがいい。現実にもこういうのはあるし、それが自分の手で再現できるってことがわかって嬉しかった。

破壊

やっぱり白黒で、連続した構造体が好き。で、廃墟も好きだ。
理由はやはり光と影だろう。複雑に壊れたモノには、複雑な影が現れて非常に綺麗だ。

自分にはできない、難しそうだなと思ってたものでも実は簡単に作れることがわかってびっくりした。ちょっとした自信になった。

ほかにも無料で配布されていたアセットを使ったりして画作りもした。
だが、良さとかはまったく伝わらなかった。意味がなかった。

なぜそうしたか、それを込めることがまったくできてなかった。
うーん。やはり難しい。

 

 

 

和の美しさ

障子は非常に美しい。そこから出てくる影と内側に見えるもの、それがUnityで…実現できない!実はめっちゃ難しいことがわかった。技術的にこれを実装するのは案外単純ではない。

一つが透明・半透明の扱いが非常に難しいこと。現実とまったく違っていて、透明・半透明はプログラム的に完全に順序として表す必要があるのだ。例えばこのガラスは建物よりも先に描画せよ、という感じに。じゃないとガラスになにも映らない。

でもってライティングもまた半透明だとさらに厄介になる。光は内側から外側に漏れるはずだ。だが、普通の設定ではもれない。そこらへんの厄介さを学ぶことができた。

 

やはり組子模様の照明に憧れた。あの光と影の素晴らしさはぜひとも再現したい。
だが、Unityはこういった非常に細かい照明の影を作ることは”圧倒的に”不得手である。
実現する方法は実は簡単に存在するのだが、描画負荷が非常に高くなる。

ほかにも実装する手段はいくつかあるのだが、トリッキーな手段になりがちだ。
正規的な手段でこれを実現するのには非常に苦労することになる。

けど実現できている人もやはりTwitterを観測するといるわけで、ぐぬぬ…わかりません助けてください…という気持ちもあるのだが、出会うこともなく聞くこともできずいまだ放置中。いつかできるといいのだが。

 

一応先程の組子ライティングはリアルタイムライトの場合はこれで実装できるだろう…とアタリをつけて、実際にやってみたらうまくいったという結果。

たぶん使い所を限って実装するのがいいんだろうなと思う。もっとほかにもいいやりかたがあるかもしれない。例えば影のように見せかけたテクスチャを貼り付けておくとか。

 

質感

なんか高級ホテルとかにこういう壁っぽいのが展示されてないだろうか。
わからないけど。でもこういった岩肌にきちんとライティングをだして、陰影を強調できないか試したかった。

結果としては全然ダメで、他の人の評価も「は?」だったのがとても悲しかった。

再チャレンジしたい。

照明

電球はやっぱり光の基礎なだけあって、やっぱり作りたくなる。
2年経つとそこそこ綺麗に作れるようになってるんじゃなかろうか。
今見返してみるとわりと成長している気がする。

Twitterを見てるともっともっと成長が早い人が多いので、うーん自分はサボってばっかりだなと反省するばかりだ。悲しい。

 

天井影

この建築物、手間がかかっているように見えて実はまったくかかってない。
なんとなーく手癖でささっと作ってしまった。
1時間かかってないのだが、出来上がったものが我ながらけっこういいじゃん…ってなった。

けど自分にとっては好評でも他人にとっては不評であった。まあ意味がないわけである。なんのために作られたのか、きれいさも感じないとばっさりだった。

意味もなく作ってもやっぱりだめなのか、そんなことを学んだ。

ほかにもだいたいテストをするときは似たような天井から光が差し込むものを作りがち。なぜなら自分が大好きだから。けどこのよさは人には伝わらないのであった…

 

天井裏の配線

ある程度配線ダクトの寸法とかを調べ、どういう設計なのかなんてことを考えたりしたわけだが、結局実は暗くなっちゃうので配線あんまり見えないってことに最後の最後で気づいてしまった図。

というか世の中の大体の人は天井に意識を向けないということに気づいてなかった。

なので評価としても「は?」なのはしょうがない。出来もそこまでよくなかったので、これは反省である。

 

激しい光

これはVRChatでYoutube動画を流すと、周囲の柱にも連動して光るギミック。というか画面を引き伸ばして柱にも適用しているだけだが。これはわりと思いつきだったけど、見てみると圧倒される良さだと思う。

けどこれもやっぱりかなり不評で凹んだ。なんというか…良さが足りなかった?
表現手法がよくなかったのか…なんかいいなあと自分では思うのだが、伝わらない。

 

もっと優れた人たちが作ったワールドのほうがとても素晴らしい。そういうことだ。

技術も足りてないし、思いつきじゃ全然ダメで、伝わるものもない。
けどすごい人達が作るものには伝わるものがあって、うーんすごいな…と思うしかなかった。

そういうものを見てしまっていかに自分が技術がないか、意味がないモノを何度も作ってしまったのかを自覚させられた気がする。

けど、それなりにへこんだけど…フレンドとの思い出の写真が作れてよかった、そう思うことにしておく。いいんだ、自分の中に意味はあったので。飲み込むしかない。

 

挑戦

覆道にようやく挑戦したわけだが、正直技術力が足りてなかった。
おまけに「なにこれ?」扱いされてちょっと泣けた。なにも伝わってなかった。
まだ作るのに実力が足りてないんだなと封印することになってしまった。

 

 

…こうして振り返ってみると好きなものは作ってるけど全然実力不足で人に良さが伝わってないことがわかる。

もっと頑張って、なにかしら良さが伝わるようなものづくりができるようになりたい。
やっぱり面と向かって「なにがいいのかわからない」
そういう感想をもらうのはつらい。
自分の好きなものを、表現できなかった自分が悲しくなる。

ちゃんと作ったものを、作った理由と自分の気持ちが伝わるようなものを、いつか…