かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

TENETの感想と考察を書こうとしたけど力尽きた

 

頑張って書くぞ!と思ったけど途中で疲れた…
なので続きはまた今度に。考え続けないとわからないことがまだまだ多い。
謎についてメモレベルで書いて置いておこうと思う。

 

TENET、テネット。Netflixで配信されているので、契約して何度も見直した。
TENETは難解と言われているクリストファー・ノーラン監督の新作。
一回見ただけじゃわからない、けど面白いと評判の映画だ。
TENETの根本的でシンプルな面白いアイディアはひとつ。
過去を変えるのに、時の流れが逆の世界で過ごさねばならないとしたら?

ここからはネタバレあり感想&考察を含む。

 

 

シンプルだが難解な基本ルール

TENETの世界のタイムマシンは、一般的なタイムマシンとは大きく異なる。
一般的なタイムマシンは未来から過去の一点に飛ぶことができる。
そして過去からは時間が順方向に流れる。つまり普通に過ごせるわけだ。
過去を変えると未来が変わる。バックトゥザフューチャーなんかはその典型だろう。

 

TENETの場合は、未来から過去に戻るには「巻き戻しを続ける」必要がある。
まず未来の一点で「時の流れを反対方向」にする。
時間を進む方向ではなく、戻る方向に変える装置を使う。
そうすると本人主観では時間経過で、すべてが巻き戻る世界で過ごすことになる。

 

で、やることをやったら再び「時の流れを反対方向」にする。
これにより時間を順方向にできる。本来の未来に復帰するには同じ時間を要する。
つまりTENETでは時間のワープはできない。
よって人の寿命以上の過去に戻ることはできない。150年前に戻るなどは不可能だ。

 

逆行世界での物理法則

順方向、今生きている世界では銃を撃つと、壁に当たるというのが普通だ。
(順・主観)銃を撃つ -> 当たる と表現することにする。
逆方向で同じ動作をしてみる。
(逆・主観)銃を撃つ -> 当たる

 

さて、逆行状態で撃たれた銃を順行状態の客観視点で見ると…
(順・逆行客観)当たった跡がある -> 銃を撃つ (弾が発射前に戻る)
こうなる。つまり、弾が戻る。壁に空いた穴は修復される。なかったことになる。

 

では銃を無限に撃てるのか?いや違う。順行世界で見てるからそう錯覚するだけだ。
逆行世界は逆行し続けているため、過去にどんどん戻っていく。”回収し続けていく”

 

なかなかおもしろく良くできた設定だと思う。
そして、時を巻き戻し続ける世界を映画の中で描けるのがシンプルにすごい。
作中では様々な人が過去と未来で入り乱れるため、ものすごくこんがらがる。
監督はいったいどうやって整理して描いたのだろうか…。
わからなくても「なんかすごい」と思ってしまう迫力がアクション映画として十分に楽しませてくれる。

 

実はシンプルに難しい、逆行世界での”呼吸”

さて、物理法則も逆戻りすると説明されるので「呼吸」ができないとされる。
呼吸では酸素を取り込み、二酸化炭素を出す。
これを逆方向の世界でやるならば「二酸化炭素を吸うと酸素が吐き出される」??

 

細かく考えてみる。”体内の気体量”を時間経過で100%になると考える。
O2 0 -> 100 => CO2 100 -> 0
これを逆にすると
CO2 0->100 => O2 100 -> 0
つまりCO2を吸う(体内の気体量を100%にする)と、O2がなくなる。

 

逆方向の世界で以下のようなことができれば、原理的には呼吸ができるはずだ。
O2 0-> 100 => CO2 100->0
順方向の世界で、以上の行為を客観的に見れば
CO2 0 -> 100 => O2 100 -> 0
こうなる。

 

だが、我々はCO2を吸い込むという動作をそもそもできない。
CO2 0->100の動作をできない以上、O2を吐き出すという行為もできない。
順方向世界でできないことは、逆行世界でもできない…はずだ。

 

ちなみにブログを書いて初めてTENETの配色ルールに気づいた。 

 

さて、わけがわからなくなってきたし、直感的でない結果になっていると思う。
なぜ呼吸ができないんだろう?うまくやれば呼吸くらいはできそうなものだ。
簡単に筋書きでささっと片付けるなら”特殊な訓練がいる、呼吸法がいる”でいい。
書いててもやっぱり変な気がする。できるような気もするんだが…。

 

疲れた

ここらへんで力尽きたのでざっくり書いていく。

TENET考察は大変だ…

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カーチェイスシーン整理

作中でワケワカランシーンの整理。

まずは基本ルールを考えて見え方の整理。

(逆行・主観) 左(A) -> 右(B) へと進んでいる
(順行・客観) 逆行している人物は右(B) -> 左(A) へと戻っている

車がバックしていくのも、人がバックして見えるのもコレ。

 

この基本的な見え方によって車が逆走して追いかけてくるシーンがわかるはずだ。
(順行・主観) 高速道路 入り口(Enter) -> 出口(Exit) にむかって、”正面”で走行
(逆行・主観)順行車が 出口(Exit) -> 入り口(Enter) にむかって、”背面”で走行しているように見える
(逆行・主観)なので 出口(Exit)-> 入り口(Enter)にむかって、”正面”で追いかける
(順行・客観)逆行車が 入り口(Enter) -> 出口(Exit) にむかって 、”背面”で追いかけているように見える

 

謎:逆行物理の謎

映画中では初めての逆行で
”水たまりの水が、足を上に持っていくと、水が吸い付く”ことが描かれる。
これはもしかすると間違っているのかもしれない。
(逆行・主観) 足を上げる -> 水が吸い付く-> 下ろす -> 水が収束
(順行・客観)水が収束 -> 下ろす -> 水が吸い付く -> 足を上げる

 

銃が 撃つ -> 弾痕 という法則が逆行世界でも正常に見え
順行世界で 弾痕 -> 弾が戻る に矛盾すると思う。

 

水たまりの法則が適用されるならばこうなるはず

(逆行主観)弾痕 -> 狙って撃つ -> 弾痕消える

(順行客観)なにもない -> 撃つ -> 弾痕誕生

 

おそらくだが映画的表現のため、理解しやすいため銃ルールが適用されるはず
よって水たまり表現は矛盾しているように思える

正しい水たまり表現は
逆行では普通に なし -> 足上げる -> 水しぶき が正しいと思う
順行では 水しぶき -> 足戻す -> 収束 に見えるはずなので

なので飛び散った水しぶき=飛び散った瓦礫であり、銃ルールに一致する

 

 謎:逆行人間に打たれた順行人間の謎

感想を語り合ったときにも話題になったがタイムパラドックス的致命傷ではという話に

逆行銃で撃たれたものは、順行世界で収束する。当たったけど、戻る。
物質のダメージが先にあり、それが戻っていく仕組みだ。つまりきれいになる。

ここで人体を考える。人体にダメージが先に発生し、それが修復されるはず。
壁に穴が空いても塞がるなら人体も同様であろう。血も戻るはずだ。違うのか?
逆行状態で致命傷を与えた場合、突然人が死亡状態になり、時間経過で生き返ることになるはず。

最後の10分のシーンでも生き返るシーンは存在するのでこれは正しいはず?

逆行人間が順行人間に撃たれることで生き返るというトリックを活用するためだと思うが…順行人間が逆行人間に撃たれて死亡するシーンはない気がする。

 

時間の分かれ目が体内で生成されるという案もありかもしれない。時間のねじれ。
体内は巡行しているが、逆行弾丸が貫通することで逆行法則が一部適用される。
正常に動作しない箇所が続く?

あまりはっきりしないが、ここのルールがうまくいかないと誰も助けられないはず。
仕込みで回避できるが、あんまりかっこよくない。

逆行する人間の武器は順行殺傷用対策されてるとか。しかし作中のカーチェイス前の人質への射撃行為に使われた銃での説明がつかない。

 

また、自分VS自分戦闘での、逆行状態の怪我が治っていくシーンの説明もつかなくなる。順行に傷つけられたところが逆行していくことで治ってゆく。

つまり逆行中順行ルールで傷がついた場合、順行ルールに従う。
順行中に逆行ルールで傷がつけば、逆行ルールになるはず。

謎:過去の穴埋め理論

TENETで語られることとして、起きたことは仕方ない、過去を作りに行く

順行状態で未来の人が起こした行為は、結局未来から過去に向けて過去を穴埋めするはめになる。この映画ではタイムリープ=結果の穴埋めにしか使われていないのではないか。

順行状態が最も正である状態で常に確定している。過去を変えることは本質的にできない気がする。過去は常に決定されており、変わることはない。

未来もある程度決定している?作中開始時点で未来にTENETは存在していることが確定している。結局TENETにつながる。未来に向かって確定する事実を穴埋めていく?

 

謎:逆行装置自体がどう生まれたか

未来から過去に向けて逆行を続けている物質でできているのではないか

つまり時間経過を続けることで古生代にも誕生していることになっている?
過去は確定しているはずなので、発見されているはず

狙った時代になったら自己時間反転とかをして消し去っているとか、単純に機能ロックかけてるなど設定次第なのでどうとでもなりそう

 

謎:TENETの目的

SCP財団のようにアルゴリズムを隠しつつ保持を続けることが本質なのか?

アルゴリズムは逆行を続けているのだろうか?寿命を待つ?

アルゴリズムは一つしかない?

なぜアルゴリズムを破壊しないのか?破壊できない?

感想を話していたとき誕生した瞬間に、タイムパラドックスを狙って対消滅させるのが世界平和にいいかもというのが出た

祖父殺しのパラドックスを全部組み合わせればTENETの物語と世界線がまるごと消えるような気もする

 

 

謎:10分の戦い

場面の情報量多すぎてわからんすぎる

 

謎:時計

実は10分の戦いで秒針が出てないので秒針が進むのか戻るのかは描画されていない

戻る時計のほうが便利なのかはわからない、時計描写が実はあまりない?