かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

神秘の持続時間

どこにでも映えるものが溢れている(VRChat: ORGANISM (v1․5) By DrMorro)

グランド・イリュージョン 見破られたトリックを見た。
これは続編物で、アクションなどは見どころがあった。内容も悪くはない。

ただ…視聴して思ったのは、そういえばマジックって全然見なくなったってこと。
Youtubeのサジェストでも全然見ていない。
でてくるのは自分が偏っているからか、ゲームやアニメの切り抜きばっかりだ。

 

ネタの流行が続く時間はどんどん短くなっている。
SNSYoutubeなどのメディアの発達で、流行ネタの消費が激しくなった。

 

マジックはテレビで流行になった。次は何が起こるのか、推測し、わくわくできる。
けど今すごいマジックを披露してもTwitterで切り抜きが作られて、15秒くらいで再生が終わり、RTが1万くらい伸びて1週間後には忘れられると思う。
誰かが見破ったとか解説動画を上げたりするだろうが、それにしたって短命だ。

中にはマジックがインチキだとか面白くないとか文句をつける人も可視化されてしまい、ますますコンテンツが腐るスピードが早くなっている。

 

マジックのどきどきも失われて久しい気がする。
今はどこかの誰かのマインクラフトのアクシデントやら実況のほうが伸びやすいのだろう。昔、映画でCGよりも実写がどうのこうの、という問題があったと思う。リアリティ、真実味。CGをふんだんに使って観客にもっと興奮を。リアルを追求して、迫真の手に汗握る展開を。

 

けど今はどうだろうか。CGとかリアルとか、もはやそういった土台で勝負すらできていない。バズ、バズ、バズ。もはや世の中は人気のコンテンツ一色で染まらない。人気のコンテンツは多数増え、映画などの対戦相手は映画同士ではなく、SNS上やYoutubeのおもしろ動画と戦う羽目になっているんじゃないだろうか。

 

マジックという分野の映画を見て、ふと時代はもうとっくに変わったんだなと思ってしまった。過酷な、なにもかもが面白いもので溢れた時代だ。作る側・楽しませる側は本当に厳しい。