かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

なにかを変えたいときは範囲を十分小さくする

 

範囲は絞って試していく

例えばお風呂いっぱいの水を温めるときに人力でなおかつ手でかき回して温めようとする人はいない。無謀だし、徒労だし、先に自分の手が温まるだけだ。より簡単な方法は水を少なくして範囲を縮めることだ。小学校の頃、理科の実験でビーカーを使ってそんなことをやった気がする。とはいえ温まらなかったような気もする。

 

これは大きな集団、会社なんかにも同じことが言えるんじゃないかと思っている。一個人が会社を変えてやるとか、もしくは社会に対しても同じことを使用とするにはものすごい熱量が必要だ。

 

それよりも簡単なのは自分の力の及ぶ範囲を縮めることだ。そうすることでより効率よく、しかもきっちり熱量を伝達できるはずだ。大きければ大きいほどどんどん熱意は薄まっていってしまう。

 

目標に対しても同じことが言える。大きすぎる目標は分割してやらなければならないとよく言うが、それは自分の力を集中させるためでもある。大きい目標を大きいままに扱おうとすると莫大な労力が必要だが、小さい目標によって自分の力を最大に引き出せる。

 

変えられるものを変える勇気、そして変えられないものを受け入れること。そういった名言もあるが、変えるときはまず自分の身近な範囲からがよいだろう。一番変えやすいのは自分自身だ。自分自身から外に出て距離が離れるにつれて難しくなっていく。

 

おわりに

ちょっと引き合いに隗より始めよを出そうと思ったが、これはちょっと意味が違う。

 どうすれば賢者を招くことができるかと燕の昭王に問われたときに郭隗が、「まず私のような凡人を優遇することから始めて下さい。そうすれば優秀な人材が集まってくるでしょう」と言ったという、『戦国策・燕』にある故事に基づく。

先ず隗より始めよ - 故事ことわざ辞典

 価値の低いものを優遇することで価値の高いものはもっと優遇されるだろうとして集まってくることを指す。はじまりから方針を大きく体現することをなすことで周囲にアピールする。集団の心理というか、これはこれでいい言葉だなと思う。

 

たまにこういうあってるようであってない言葉が思い浮かぶ。そういうときは迂闊に使わないほうがいい。自分で自信のあることですら思い違いが起こりうるから、とっさの思いつきには十分注意しようと思っている。

 

とはいえブログで書いているときはすぐに言葉の意味を調べられるから良いものだ。こうして記事を書いて関連することを調べたりすることでボケ防止まがいな事になっていると思う。