この先5年、10年先はどうなっているか。今ある技術がより使いやすく発展する。例えばドローンが発展して宅配もできるようになる。自動運転が発達し、どんどん割合が増えてゆく。AR技術もより発展し、社会に組み込まれるようになる。
そうした社会を想像して、じゃあもっと世の中を面白くするようなアイディアはないか、なんて考えるわけだが思うようにうまくはいかない。
なんとなくだが、面白いアイディアとは地続きじゃない。いわゆる持続的イノベーションではなく破壊的なイノベーション。予想できる未来はきっと面白くないのだ。予想もできない、実現したらわくわくするようなもの。それがきっと未来のためのいいアイディアなのだ。
現状からちょっとだけ良くなるとか、先がわかりやすいアイディアは面白くない。
実現性ばっかり追い求めてもつまらないんだろう。人間はわがままだ。
一方で、無茶なアイディア、想像もできないアイディアにはメリットがあると思う。OKRと呼ばれる目標設定では、到底クリアできないような高い目標を掲げる。人間はどうも無意識でサボるらしく、簡単にクリアできそうな段階になるとパフォーマンスが落ちるのだ。
だからあえて高い目標にすることで、目標達成に満足せず走り続けられる、みたいな。同じように実現ができなさそう、突拍子もないアイディアにこそ、いかに現実に落とし込むかの熱量が生まれるのかもしれない。
実際生きていて、このまま地続きで予想可能な未来なんて思ってみればつまらないことこの上ない。やっぱり5年、10年経ってから「あのころこんな未来がくるなんて思ってなかったなー」なんて言える未来のほうがきっといい。
今の自分も5年前にはやっぱり想像できなかったので、まあこれはこれでいいんじゃなかろうか。