かやのみ日記帳

日々感じたことをつれづれと書いています。

国立西洋美術館、キュビズム展に行ってきた

 

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これよりもっと混雑してて、初めて国立西洋美術館が狭いと感じた

cubisme.exhn.jp

国立西洋美術館キュビズム展、終わり際に行ってきたけど人の数がとんでもない。
あまりの混雑に作品をゆっくり見る隙間もなかった。文字通り人の群れがすんごくて、作品の前に立ち止まる余裕がそこまでない。

 

美術館の企画展の平均が多くて一日5000人、期間で30万人とかだと思われる。
しかしまあ、いうてもアート作品、絵画作品を見るためにぱっと見た感じ100人規模でチケットを買うために並んでいたのを見たときには度肝を抜かれた。

おいおい、アートってこんなに人気だったのか?と。しかもキュビズム。前まで自分もまったく興味がなかったのに、こんなにたくさんの人が興味をもってくるとは。

 

結局作品をゆっくり堪能することはできなかったわけだが、多くの人がなにを気にしているか、どんな感じで鑑賞しているかはわかったのがおもしろポイントだった。

 

みなピカソが好き

美術館側の意図なのか、どうなのかはわからないが多くの人はだいたい一部屋、二部屋目までしか集中力や興味関心が続かない。後の方になると人がまばらになる。みんな飽きてくるからだ。

そういう人の特性を考慮して、最初の方にピカソが飾られていた。
ブルーピリオドを読んでいたから知っているけど、ピカソは作品数が多いため、展示数がめっちゃ多い。

そこに人だかりができて、ピカソってこんな感じなのか、としげしげと人だかりができている感じ。

 

律儀さ

あと面白かったのは、みんな律儀に説明文を見る。まるで芸術作品のように。
なんであそこに人だかりが…?と思うと、みんな文章を読み切るのに時間がかかっているのである。まるで古代の碑文のように、ありがたそうにじっくり見ているのである。

たぶん美術館側は作品だと意図してないと思うけど、あの鑑賞している感じは傍目から見るとなかなかおもしろかった。

 

なによりキュビズム作品はパッと見てもなんもわからない。なので説明の方にしっかり時間がかかって、作品のほうはあまり長く見ないというパターンが多い。

そのわりに作品にスマホ適当に向けて撮影して満足している人も謎といえば謎。

 

作品に対しての感想

ざっくりとした感想なのだが、意外とさぐりさぐりで作品作ってたんだなあと。
そりゃそうな話で、最初っから作品のスタイルが確立されてたり、100%完成形、全力なものもあるわけでもなさそうだなあと。

いろいろ試して、あれやこれやと。

現代にピカソとか新進気鋭のキュビズムアーティストたちが来てたら喜んでいっぱい技術をざくざく試してたのかなあと思ったり。

 

作品自体をいろんな種類見れたけれど、どれもこれも角度の違う世界の見方、出力の仕方をしていて面白かった。けど、疲れて家に帰る頃には「あれを毎日見続けると相当精神疲れるな」とも思ったりした。凡人なので。なんでもない普通の空の夕焼けがきれいで一安心、って感じ。